妖刀ではない小説一覧
1
件
家老の娘である澪は、藩主の側室になることが決まっていた。
父、加納十太夫には、藩でも指折りの剣士を屋敷に呼び、刀を見せるという楽しみがあった。
近頃のお気に入りは、去年の御前試合で頭角をあらわした若き藩士、篠田郁之介。
素直だが、どこか陰のある郁之介が気になる澪。
いよいよ江戸へ向かう澪の駕籠の前に現れた郁之介は、刀を抜いた。
人を人斬りに駆り立てるのは、刀か、それとも人か。
文字数 2,930
最終更新日 2024.10.21
登録日 2024.10.06
1
件