金木犀の庭小説一覧

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 お母さんの葬儀のあと、金木犀の咲く庭で優が泣いていると、小さな女の子が現れて言った。 「お兄ちゃん、なんで泣いてるの? 男の子は泣いちゃだめなんだよ」  女の子は赤い漆の椀に庭の枯山水の白砂をすくうと、金木犀の花を載せて優に差し出す。 「はい、ご飯。アーちゃんおかかのふりかけご飯大好き。ご飯食べたら涙が止まるよ」  なんだかわからないうちに、優はその子と、おままごとを始めていた。
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文字数 6,330 最終更新日 2024.10.04 登録日 2024.10.04
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