ストロベリームーンのある晩、鳴海はひとりで帰っているところで吸血鬼に血を吸われてしまう。
「……不味っ、自分の血ぃ不味っ!」
「ひ、人の血を吸っておいてなんで駄目出しなんですか!?」
「自分もっと身体大事にしいや? ええ血やのにもったいない」
「人に噛みついておいてなんですかこの言われようは……!」
不味い血だとさんざん駄目出しを食らった上に、何故か食育される羽目になる。
なんで吸血鬼の献血パックになるために、血液サラサラにすることになってしまったんだろう。
関西弁吸血鬼とお疲れ社会人の、吸血と食育の日々。