御用聞き小説一覧

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恋愛 完結 長編 R18
 椎月蛍都(ついげつ けいと)は、御三家の御用聞きを行う家系に育っている。  蛍都は舞台をメインに活動する女優業をしながら、御三家・香月家(こうげつけ)、唯月家(ゆいげつけ)、望月家(ぼうげつけ)からの依頼があれば依頼を遂行する日々を過ごしていた。  ある日、蛍都は香月桜典(おうすけ)から依頼を受けることになる。  蛍都は香月桜典の兄・柳典(りゅうすけ)との間に、隠したい過去がある。  蛍都は柳典に片思いの末、むごい形で片思いが散った過去があった。  柳典との一件以降、香月家からの依頼は、全て兄である莱都が受けることとなっていたが、多忙を極める兄に頼まれてしぶしぶ了承する。  柳典との過去を思い出したくない蛍都は、桜典の依頼を早く完了させて、香月家と距離を置こうとするが……。  柳典が父親の逝去をきっかけに、蛍都を婚約者にすると言いはじめ、事態は蛍都にとって不本意な方へと動き始める。  護衛家系には御三家への償いをする仕組みがあり、そして、御三家にも秘密があった。  桜典の依頼は、「愛おしい人と甘い夜をすごす」ことだ。桜典の愛おしい人を探りながら、「甘い夜」の指南をすることになる。演技と、かつて柳典から受けた「教育」を発揮しながら……。  桜典の依頼と並行して、香月兄弟からの映像制作の依頼を受けて、蛍都は遂行することとなる。  友人でも恋人でもあり得ない、上下関係のある二人と蛍都との関係。  償いのために自分たちの依頼や要請を断れない蛍都を見かねて、護衛家系から救い出したい香月兄弟。  依頼や演技以外では恋愛経験がないため、今度こそ誤解して失敗しないように、と思う蛍都。   付き合ってもいない、好き合ってもいない。けれど、肌を重ねる。依頼であり、演技であれば。  歪な関係ながらも、依頼の遂行の中で、蛍都の心は傾きはじめてしまう。  過去の罪で愛情表現を奪われた兄弟と、演技でしか恋愛を知らない蛍都の三角関係ラブストーリー♡
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文字数 100,269 最終更新日 2023.09.26 登録日 2023.09.26
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