異種格闘小説一覧

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 『死』を斬れるか。  ――死そのものの如き人斬りと、それを仇と狙う剣士と。  リバーロ――『死』そのものと恐れられた人斬り。 「死にたくないとぬかしても、命はどうあれ消えるもの。それをどうして斬ってはいかん?」 「何のために生きている? 死ねないほどの理由があるか」  そう問うては人を斬り、畏れもしない斬聖リバーロ。  一方、彼を仇と狙う男がいた。  傭兵ジョサイア。リバーロが斬った者の中には、その恋人と仲間がいた。  以来、ジョサイアは激しい鍛錬に身を投じた。鍛錬ならいくらでも耐えられた――そうしている間と、疲れきって気絶するように眠っている間だけは、恋人の死を忘れられた――。  むしろ、幸福と想い出には耐えられなかった。自らの心を殺すように、鍛錬を続け達人となった。  そうして彼は、仇と再び出会う。 「俺は死だ。死は斬れんさ」 「斬る。――俺は死人だ。いかに死といえ、死人は殺せん」  『死』そのものを越えられるのか?   死と生を問う剣戟が、今始まる。
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文字数 27,570 最終更新日 2023.04.26 登録日 2023.04.03
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