裏社会で腕利きの運び屋として名を馳せるシリルの許に、あるとき国家の中枢から依頼が舞いこんだ。
『あるもの』を王都まで運んでほしい。
きな臭さをおぼえつつ要請に従い出向いたシリルだったが、運搬物の引渡し場所として指定された科学開発研究所は、何者かによるテロ攻撃を受け、壊滅させられたあとだった。
事故現場で出逢ったのは、一体の美しいヒューマノイド。
「私を、王都まで運んでください」
民間軍事組織による追撃をかわしながら、王都への旅がはじまる――
文字数 203,837
最終更新日 2022.06.02
登録日 2022.05.07