これは〈神の奇跡〉がついに一つの争いを終わらせたのちの物語。
長きに渡る〈帝国〉と〈教会〉の戦争終結後、かつて敵同士だった二人は出会った。二人は愛し合い、そして過去を捨てて旅に出た。
かつて〈東からの災厄〉により亡国と化し、見捨てられ、忘れられ、そして滅び去ったとされる地……。
強ければ生き、弱ければ死ぬ。終末に彩られた遥かなる地平線の果て、書に記された希望の一遍を目指し、二人は駆ける。
東へ……。共に進め。たとえこの地に未来がなくとも。
文字数 128,103
最終更新日 2023.10.02
登録日 2021.12.26