「今日はどうしてここに来たんだ?」
「おじさんに会いたくて」
「あれ? ここ来るの初めてだろ?」
「うん。でも昔会ったことあるの」
「昔って何年前だ?」
「10年前」
「10年って嬢ちゃん今いくつ?」
「7歳」
「じゃぁ、無理じゃないかな」
「10年前、配達屋してた」
「え?」
同じ異世界に転生をした少女は、前世の記憶を思い出していた。
記憶を頼りに、前世の私の思い人に思いを伝えに行く。
そしてそこから、また私の思い出を重ねていく。
文字数 12,789
最終更新日 2022.03.30
登録日 2021.12.01