超回復小説一覧

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 筋肉を鍛えるために、どんな犠牲も厭わないボディビルダーがいた。彼の名前は、城之内 力(じょうのうち りき)。  あらゆる無駄を削り、ひたすらストイックに筋トレを続けている彼の筋肉は、どんなボディービルダーも思わず感嘆の声をあげてしまうほどだった。  しかし、そんな彼もボディービルの大会では万年2位。彼を上回る存在がいるのだ。そんな第1位の名は、細貝 粗田(ほそがい あらた)。  どんな大会でも細貝の筋肉には、あらゆる名声がつけられる。 「彼が持つのは神の筋肉だ。」「私はこの筋肉を永遠に忘れない」等々あげればキリがない。  そんな細貝を憎み、日に日にトレーニングの負荷を上げていく力。  ついに彼はある結論に辿り着いた。  普通のトレーニングでは意味が無い。なぜなら、それは内側から筋肉を破壊し、超回復を起こしているに過ぎないから。  なら、どうすればより効率的に筋肉を鍛えられるか?  答えは、簡単だ。外側から壊せばいい。  この時点で彼は自身が壊れている事に気づくべきだった。力は、すぐさま台所から出刃包丁を持ってくると、自分の腕にぶっ刺した。
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文字数 1,390 最終更新日 2021.11.24 登録日 2021.11.24
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