私達TUEEE小説一覧

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 「レスティ、この方が貴女の婚約者よ」  デブでハゲで不細工な殿方が私の婚約者なんて言われても困ります。無理です。 更に知能も能力も人格も全て最低ランクなのですから。  デブハゲ不細工無能クズと無理矢理婚約させられました。  「お前のように鼻が折れていて傷だらけの女とは婚約破棄だ」  家族に鼻を殴られ続け傷だらけにされていましたからね。  「お前は人を不愉快にさせる発言しかできないのか」  え?本当に婚約破棄してくれるんですか。ありがとうございます。  「僕は真実の愛に目覚めたんだ。お前のキャサラは僕の好みでな、僕はキャサラを愛しているんだ」  どうぞどうぞ。あんなのでよければ貰ってやって下さい。 確かに妹は容姿はいいですし、殿方に媚びるのも立てるのも上手いですから。 どんな無能殿方も妹にかかれば立てまくりの立てつくしです。 "立てて立たせて立たせんぼうのハインドマン男爵家令嬢キャサラ" "私に立てられない殿方はいません"の称号を持つ妹の事ですから、 こんなどこを褒めればいいか分からない殿方をよいしょしまくったんでしょう。  妹は私の物を欲しがりなんでも奪ってきましたし、私は装飾品もドレスもろくに持っていませんから 本当に欲しいのではなく私から何かを奪う事が楽しいだけでしょうとは分かっていましたが。 それでもこんなの欲しがりますか。貴女病気ですよ。  処刑されそうになった私は遠国のムキムキガチガチイケメン王太子に助けられました。  「お前のチートスキル魔法半減と俺様のチートスキル物理攻撃半減があれば最強無双でてっぺんとれるぜ」  てっぺん。眠らせていた男爵家の遺伝子が目を覚ましました。  「取りたいわてっぺん」  私は今まで生きていたのでしょうか。  初めて生きている実感を持ちました。 いえ、私は今から生きるのでしょう。
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文字数 891 最終更新日 2021.02.07 登録日 2021.02.07
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