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第二章 冒険者ギルド加入試験の章
第六話・閑話 その頃、ノワールに関わった者達は? 様々な者達の視点です。
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・・・・・・・・・ジコククーニ王国のアクード第三王子視点・・・・・・・・・
アクードは、ファルスゲール港に来ていた。
ノワールの偽情報にまんまと騙されて、最北端のノースホイントに向かう為の船に乗船しようとしていた。
「あの女め…散々俺様を虚仮にしやがって! ノースホイントであの女を見付けたら…俺様を虚仮にした事を思い知らせてやる!」
…と考えている馬鹿王子だった。
この馬鹿王子は、城の中でノワールが魔力を使って騎士達を吹っ飛ばした事を忘れていた。
立ち向った所で勝利する確率なんて0にも等しいのに…
「待っていろよ、ノワールめ! すぐに見つけ出してやるからなぁ‼」
ノースホイントに行った所でノワールはいないのだが…
そもそも、ノワールは騎士人形を使ってノースホイントを指定したのか?
それは…年中雪が降っている土地で、この世界の大陸のどこよりも広い場所を選んでの事だった。
その巨大な大陸からたった1人の人間を探し出す事なんてまず不可能な話だし、何より…ノースホイントの街以外の村は無い訳ではないが、かなり離れていて土地勘が無い者にはまず辿り着けないのである。
ましてや…城の中で我が儘し放題で、ロクに戦った事もない馬鹿王子が街の外に出た時点でどうなるかは目に見えた話である。
見つけ出して連れ帰ったら王位が貰える…アクード馬鹿王子の動かすやる気は、そこから来るものだった。
見当違いの場所を探す馬鹿王子は、この先どうなるのだろうか?
まぁ、大体想像は付くけど…?
・・・・・・・・・その頃・エルティナス伯爵家では?・・・・・・・・・
エルティナス伯爵は、捜索隊を編成してノワールの捜索をさせた。
捜索隊がまず訪れたのは、ニーナ伯爵令嬢の元だった。
ニーナは、ノワールに言われた通りの設定通りに…ノースホイントの街から遠く離れたある場所に向かうという事を話していた。
その情報を持ち帰った捜索隊は、エルティナス伯爵にその事を話した。
「ノースホイントの街から遠く離れたある場所だと⁉ それは何処なのだ⁉」
「それがセルヴィース山の麓にある場所だと、ニーナ嬢は話しておりました。」
「場所が解っているのなら、さっさと向かえ!」
「お断り致します!」
伯爵の命令に、捜索隊は拒否をした。
「最北端のセルヴィース山といえば、幻龍ミドガルズオルムが治める場所ですし、その付近には高ランクの魔物が多く配置されている場所でもあります。 Aランク以上の冒険者パーティーとかならともかく、我々ではあの場所に辿り着くまでに全滅は避けられませんので…」
「くっ…役立たず共め!」
希少な魔力持ちのノワールを手に入れる為になら、財産を投げ打ってでも惜しくはない。
ノワールが戻ってくれば十分回収出来ると踏んだ伯爵は、自らノースホイントに向かうと言い出した。
「旦那様…さすがにそれは無謀だと思います!」
「なら、お前達が捜索するか?」
「いえ、それは…」
エルティナス伯爵は、ノースホイントに自ら赴いて冒険者ギルドで依頼をして冒険者を雇ってから、陣頭指揮の元にノワールを探し出すという手に打って出たのだ。
そしてエルティナス伯爵は何か勘違いをしていた。
冒険者は高い金を支払えば依頼をこなす為に動きはする…が、彼らは騎士ではないので、自分の命に危険が迫れば逃げ出すという事を知らないのだ。
エルティナス伯爵は、メイド達に命じて旅支度を整えさせた。
そして当然、伯爵夫人も同行するのだった。
「では、留守を頼むぞ! 久々に遠出の旅行だ!」
「はい、あなた!」
こうしてエルティナス伯爵と伯爵夫人は、馬車に乗り込んでからノースホイント行きの船に乗る為にセルヴィース港を目指すのだった。
そしてエルティナス伯爵はもう1つ勘違いをしていた。
自国にいれば伯爵の権威も通用するが、他国に行けばその権威は無いにも等しい事を…
この先、この夫婦はどうなるのかは…大体想像が付くだろう。
・・・・・・・・・メルティ・エルティナス伯爵令嬢は?・・・・・・・・・・
アクードに対して気持ちが冷めたメルティは、1人馬車に揺られながらエルティナス伯爵家に帰ろうとしていた。
メルティは屋敷に帰ったら、両親にこの事を話してノワールに復讐する為に色々と計画を立てていたのだった。
だが、屋敷に帰ると両親は不在で執事とメイド達しかいなかった。
「お父様とお母様は何処?」
「旦那様と奥様は、ノワールお嬢様を探す為にノースホイントに向かう為に旅立ちました。」
「城でも姉様! この家でも姉様って…あの女が何だというのよ⁉」
メルティは腹いせに、ノワールの部屋に行って部屋を滅茶苦茶にしようと扉を開けた。
だが、部屋の中はもぬけの殻で、ドレスや家具はおろか、何もない状態だった。
「な…何で何もないのよ?」
「ノワール様がこの屋敷に帰ってきた時に、部屋の中の物を全て持って出て行かれましたので…」
「魔法が使えたという話…本当だったのね。 ならば私のやる事は…」
メルティは部屋に入って旅支度を整えた。
そして両親の元に追い付く為にセルヴィース港に向かう為に馬車を走らせたのだ。
「待ってなさいよ、姉様! 見つけ出したら、どちらが上なのかはっきりさせてあげるんだから!」
メルティもまだ自分の方が立場が上だと勘違いをしていた。
更に、これから向かう場所にはノワールが居ない事も…
アクードは、ファルスゲール港に来ていた。
ノワールの偽情報にまんまと騙されて、最北端のノースホイントに向かう為の船に乗船しようとしていた。
「あの女め…散々俺様を虚仮にしやがって! ノースホイントであの女を見付けたら…俺様を虚仮にした事を思い知らせてやる!」
…と考えている馬鹿王子だった。
この馬鹿王子は、城の中でノワールが魔力を使って騎士達を吹っ飛ばした事を忘れていた。
立ち向った所で勝利する確率なんて0にも等しいのに…
「待っていろよ、ノワールめ! すぐに見つけ出してやるからなぁ‼」
ノースホイントに行った所でノワールはいないのだが…
そもそも、ノワールは騎士人形を使ってノースホイントを指定したのか?
それは…年中雪が降っている土地で、この世界の大陸のどこよりも広い場所を選んでの事だった。
その巨大な大陸からたった1人の人間を探し出す事なんてまず不可能な話だし、何より…ノースホイントの街以外の村は無い訳ではないが、かなり離れていて土地勘が無い者にはまず辿り着けないのである。
ましてや…城の中で我が儘し放題で、ロクに戦った事もない馬鹿王子が街の外に出た時点でどうなるかは目に見えた話である。
見つけ出して連れ帰ったら王位が貰える…アクード馬鹿王子の動かすやる気は、そこから来るものだった。
見当違いの場所を探す馬鹿王子は、この先どうなるのだろうか?
まぁ、大体想像は付くけど…?
・・・・・・・・・その頃・エルティナス伯爵家では?・・・・・・・・・
エルティナス伯爵は、捜索隊を編成してノワールの捜索をさせた。
捜索隊がまず訪れたのは、ニーナ伯爵令嬢の元だった。
ニーナは、ノワールに言われた通りの設定通りに…ノースホイントの街から遠く離れたある場所に向かうという事を話していた。
その情報を持ち帰った捜索隊は、エルティナス伯爵にその事を話した。
「ノースホイントの街から遠く離れたある場所だと⁉ それは何処なのだ⁉」
「それがセルヴィース山の麓にある場所だと、ニーナ嬢は話しておりました。」
「場所が解っているのなら、さっさと向かえ!」
「お断り致します!」
伯爵の命令に、捜索隊は拒否をした。
「最北端のセルヴィース山といえば、幻龍ミドガルズオルムが治める場所ですし、その付近には高ランクの魔物が多く配置されている場所でもあります。 Aランク以上の冒険者パーティーとかならともかく、我々ではあの場所に辿り着くまでに全滅は避けられませんので…」
「くっ…役立たず共め!」
希少な魔力持ちのノワールを手に入れる為になら、財産を投げ打ってでも惜しくはない。
ノワールが戻ってくれば十分回収出来ると踏んだ伯爵は、自らノースホイントに向かうと言い出した。
「旦那様…さすがにそれは無謀だと思います!」
「なら、お前達が捜索するか?」
「いえ、それは…」
エルティナス伯爵は、ノースホイントに自ら赴いて冒険者ギルドで依頼をして冒険者を雇ってから、陣頭指揮の元にノワールを探し出すという手に打って出たのだ。
そしてエルティナス伯爵は何か勘違いをしていた。
冒険者は高い金を支払えば依頼をこなす為に動きはする…が、彼らは騎士ではないので、自分の命に危険が迫れば逃げ出すという事を知らないのだ。
エルティナス伯爵は、メイド達に命じて旅支度を整えさせた。
そして当然、伯爵夫人も同行するのだった。
「では、留守を頼むぞ! 久々に遠出の旅行だ!」
「はい、あなた!」
こうしてエルティナス伯爵と伯爵夫人は、馬車に乗り込んでからノースホイント行きの船に乗る為にセルヴィース港を目指すのだった。
そしてエルティナス伯爵はもう1つ勘違いをしていた。
自国にいれば伯爵の権威も通用するが、他国に行けばその権威は無いにも等しい事を…
この先、この夫婦はどうなるのかは…大体想像が付くだろう。
・・・・・・・・・メルティ・エルティナス伯爵令嬢は?・・・・・・・・・・
アクードに対して気持ちが冷めたメルティは、1人馬車に揺られながらエルティナス伯爵家に帰ろうとしていた。
メルティは屋敷に帰ったら、両親にこの事を話してノワールに復讐する為に色々と計画を立てていたのだった。
だが、屋敷に帰ると両親は不在で執事とメイド達しかいなかった。
「お父様とお母様は何処?」
「旦那様と奥様は、ノワールお嬢様を探す為にノースホイントに向かう為に旅立ちました。」
「城でも姉様! この家でも姉様って…あの女が何だというのよ⁉」
メルティは腹いせに、ノワールの部屋に行って部屋を滅茶苦茶にしようと扉を開けた。
だが、部屋の中はもぬけの殻で、ドレスや家具はおろか、何もない状態だった。
「な…何で何もないのよ?」
「ノワール様がこの屋敷に帰ってきた時に、部屋の中の物を全て持って出て行かれましたので…」
「魔法が使えたという話…本当だったのね。 ならば私のやる事は…」
メルティは部屋に入って旅支度を整えた。
そして両親の元に追い付く為にセルヴィース港に向かう為に馬車を走らせたのだ。
「待ってなさいよ、姉様! 見つけ出したら、どちらが上なのかはっきりさせてあげるんだから!」
メルティもまだ自分の方が立場が上だと勘違いをしていた。
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