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2-4. 嘘 (番外編) *
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樫木先輩の違和感に気付いたのはそれから少し後のことだった。
「んん…ッ、あ…っ、ふ…、んぅ…っ」
声を漏らして身体も反応してはいるが、なんだか少し様子がおかしい。
いつもなら、とっくに絶頂を迎えている。なのに今日の彼女は、昇りかけたまま最後の一波を迎えられないように見えた。
「結菜さん…?」
「ん…っ、ごめ…ん…っ、あの…」
戸惑う彼女の顔をこちらを向かせて頬を撫でる。体調でも悪いのだろうか。
「もし体調が悪いようなら、今日はここでやめましょうか?」
「え…っ、あ…、待って…っ」
繋がったソコから自身を引き抜こうとすると、先輩がそれを制止した。
「だ、大丈夫…、続けて…!」
「いや、でも…、なんか様子、変ですよね」
体調が悪いなら無理に続ける必要はない。樫木先輩に無理をさせて、俺だけ気持ちよくなるような抱き方をしたって意味がない。
「あの…、もっと…その、近くで…」
「え…?」
樫木先輩が言いづらそうに俺を見る。
「結菜さん…?」
「体調は問題なくて…、後ろからだと…、千寿くんが遠くて…、うまく…、イけなかったっていうか…」
そこまで言うと、先輩は真っ赤になった顔を手で隠した。
「え…?」
思わず聞き返す。遠い…? だってバックが好きだったのでは…?
「もしかして、バック、嫌でした…?」
「い、嫌ではないんだけど…、その、千寿くんの腕の中でしてもらうのが、好きというか…」
それを聞いて、水原部長のあの言葉は、嘘だったと気付く。挑発されて、俺はまんまと踊らされていたみたいだ。
あの人、マジで許せないんだが…
そして、俺も、アホすぎる…
「千寿くん…? ぅわ…っ!」
彼女の身体の向きを変え、正常位で向き合う。腕の中に閉じ込めて、唇を重ねた。
「んん…っ、ふ…っ」
繋がったナカが、キュウ…と俺を締め付ける。あの人の言葉に翻弄されて、今日は彼女をちゃんと見れていなかった気がする。
唇を少し離して、至近距離で樫木先輩を見つめる。キスが嬉しかったのだろうか。少しはにかんだ顔が可愛い。
「なんか、すみませんでした…」
「…? なんで千寿くんが謝るの…?」
「まぁ、色々…」
俺は水原部長より若くてまだガキだけど、焦って見失わないようにしたい。腕の中の何よりも大切なものを。
「僕の腕の中で、抱き直させてください」
そう言って、もう一度、唇を重ねる。欲しがるみたいに彼女の腰が押し付けられて、愛しさに胸が熱くなった。
「んん…ッ、あ…っ、ふ…、んぅ…っ」
声を漏らして身体も反応してはいるが、なんだか少し様子がおかしい。
いつもなら、とっくに絶頂を迎えている。なのに今日の彼女は、昇りかけたまま最後の一波を迎えられないように見えた。
「結菜さん…?」
「ん…っ、ごめ…ん…っ、あの…」
戸惑う彼女の顔をこちらを向かせて頬を撫でる。体調でも悪いのだろうか。
「もし体調が悪いようなら、今日はここでやめましょうか?」
「え…っ、あ…、待って…っ」
繋がったソコから自身を引き抜こうとすると、先輩がそれを制止した。
「だ、大丈夫…、続けて…!」
「いや、でも…、なんか様子、変ですよね」
体調が悪いなら無理に続ける必要はない。樫木先輩に無理をさせて、俺だけ気持ちよくなるような抱き方をしたって意味がない。
「あの…、もっと…その、近くで…」
「え…?」
樫木先輩が言いづらそうに俺を見る。
「結菜さん…?」
「体調は問題なくて…、後ろからだと…、千寿くんが遠くて…、うまく…、イけなかったっていうか…」
そこまで言うと、先輩は真っ赤になった顔を手で隠した。
「え…?」
思わず聞き返す。遠い…? だってバックが好きだったのでは…?
「もしかして、バック、嫌でした…?」
「い、嫌ではないんだけど…、その、千寿くんの腕の中でしてもらうのが、好きというか…」
それを聞いて、水原部長のあの言葉は、嘘だったと気付く。挑発されて、俺はまんまと踊らされていたみたいだ。
あの人、マジで許せないんだが…
そして、俺も、アホすぎる…
「千寿くん…? ぅわ…っ!」
彼女の身体の向きを変え、正常位で向き合う。腕の中に閉じ込めて、唇を重ねた。
「んん…っ、ふ…っ」
繋がったナカが、キュウ…と俺を締め付ける。あの人の言葉に翻弄されて、今日は彼女をちゃんと見れていなかった気がする。
唇を少し離して、至近距離で樫木先輩を見つめる。キスが嬉しかったのだろうか。少しはにかんだ顔が可愛い。
「なんか、すみませんでした…」
「…? なんで千寿くんが謝るの…?」
「まぁ、色々…」
俺は水原部長より若くてまだガキだけど、焦って見失わないようにしたい。腕の中の何よりも大切なものを。
「僕の腕の中で、抱き直させてください」
そう言って、もう一度、唇を重ねる。欲しがるみたいに彼女の腰が押し付けられて、愛しさに胸が熱くなった。
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