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沖縄で働きます
初仕事ドキドキしちゃうよ
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そしてついに今日は初仕事だ!
昨日の夜に荒橋さんから明日は朝の七時にホテルの更衣室に集合ねと言われた。
寝過ごしてはいけないから気合いを入れてと思っていたのに気づいたら夢の中だった。たまたま偶然朝の五時三十分に目が覚めたのでよかった。
真理子はぐうぐう寝ていて起こすのが大変だった。真理子を叩き起こし、食堂で朝食を食べて急いで支度をした。
そして今わたしはホテルの更衣室にいる。
荒橋さんはまだ来てない。
「真理子ドキドキするね」
「みどりちゃん、わたし心臓が飛び出しそうだよ~」
真理子は泣きそうな顔をしていた。
真理子ではないけれどわたしの心臓もバクバクと音を立てている。
ドキドキしながら更衣室の扉を見つめていると、扉が開いた。そして荒橋さんが、「おはようございます」と言いながら入ってきた。
「おはようございます」
「おはようございます」
とわたし達も挨拶をした。
荒橋さんは手に沢山の荷物を持っておりそれをどさっと机の上に置いた。
「今日から従業員として頑張ってくださね! ではまず制服を渡しますね」
荒橋さんは先程、机の上に置いた荷物の中から制服をわたしと真理子に渡した。
制服は二種類。一着はフロントや食事係のセットアップスーツ。もう一着はベッドメイキング等の清掃をするときの制服だと説明があった。
まずは、ベッドメイキングの説明からするので清掃の制服に着替えてくださいと言われた。
制服に着がえ終わる頃に清掃担当のスタッフが来るので更衣室でそれまで待機しておいてくださいと荒橋さんは言って出ていった。
渡されたベッドメイキング用の制服にさっそく着がえるわたしと真理子。
制服は黒色のポロシャツに黒色のキュロットスカート。靴は白色のスニーカー。それから黒色のエプロンをつけて完了だ。
清掃用なのでおばあちゃんみたいな制服を覚悟していたが、思いの外まあまあ可愛らしいのでほっとした。
「みどりちゃん、似合ってるじゃん」
「真理子も可愛いじゃん」
と褒めあっていると、更衣室の扉がノックされた。
そして扉が開き、わたし達と同じ黒色のポロシャツを着た五十代くらいの女性が、更衣室の中に入ってきた。
「あなた達が、新人の方ね」と女性は言った。
「はい。並木みどりです。よろしくお願いします」
「はい。梅木真理子です。よろしくお願いします」
わたし達は挨拶をしてぺこりとおじきをした。
「わたしは、ベッドメイキング清掃主任の池垣静香《いけがきしずか》です」
と女性もわたし達に挨拶をした。
「さあ、さっそく行きますよ! ビシバシしごきますよ」
うわぁ。しごく……。怖ろしい。
「あ、その前に大まかな仕事流れを書いたプリントを渡しておきますね」
と言って池垣さんはプリントをわたし達に手渡してくれた。
プリントには、
お客様のチェックアウトは十時。チェックインは十五時。
お客様が入室してるお部屋は十時以降の掃除。
連泊のお客様のお部屋はお客様が出かけてからの掃除。
十四時迄には清掃完了と書かれていた。
基本二人一組で掃除。
そのあとも掃除の手順が書かれていたけれど、
「まずは現場に行って説明をしますね」
と池垣さんは言ってわたし達についてくるようにと促した。
昨日の夜に荒橋さんから明日は朝の七時にホテルの更衣室に集合ねと言われた。
寝過ごしてはいけないから気合いを入れてと思っていたのに気づいたら夢の中だった。たまたま偶然朝の五時三十分に目が覚めたのでよかった。
真理子はぐうぐう寝ていて起こすのが大変だった。真理子を叩き起こし、食堂で朝食を食べて急いで支度をした。
そして今わたしはホテルの更衣室にいる。
荒橋さんはまだ来てない。
「真理子ドキドキするね」
「みどりちゃん、わたし心臓が飛び出しそうだよ~」
真理子は泣きそうな顔をしていた。
真理子ではないけれどわたしの心臓もバクバクと音を立てている。
ドキドキしながら更衣室の扉を見つめていると、扉が開いた。そして荒橋さんが、「おはようございます」と言いながら入ってきた。
「おはようございます」
「おはようございます」
とわたし達も挨拶をした。
荒橋さんは手に沢山の荷物を持っておりそれをどさっと机の上に置いた。
「今日から従業員として頑張ってくださね! ではまず制服を渡しますね」
荒橋さんは先程、机の上に置いた荷物の中から制服をわたしと真理子に渡した。
制服は二種類。一着はフロントや食事係のセットアップスーツ。もう一着はベッドメイキング等の清掃をするときの制服だと説明があった。
まずは、ベッドメイキングの説明からするので清掃の制服に着替えてくださいと言われた。
制服に着がえ終わる頃に清掃担当のスタッフが来るので更衣室でそれまで待機しておいてくださいと荒橋さんは言って出ていった。
渡されたベッドメイキング用の制服にさっそく着がえるわたしと真理子。
制服は黒色のポロシャツに黒色のキュロットスカート。靴は白色のスニーカー。それから黒色のエプロンをつけて完了だ。
清掃用なのでおばあちゃんみたいな制服を覚悟していたが、思いの外まあまあ可愛らしいのでほっとした。
「みどりちゃん、似合ってるじゃん」
「真理子も可愛いじゃん」
と褒めあっていると、更衣室の扉がノックされた。
そして扉が開き、わたし達と同じ黒色のポロシャツを着た五十代くらいの女性が、更衣室の中に入ってきた。
「あなた達が、新人の方ね」と女性は言った。
「はい。並木みどりです。よろしくお願いします」
「はい。梅木真理子です。よろしくお願いします」
わたし達は挨拶をしてぺこりとおじきをした。
「わたしは、ベッドメイキング清掃主任の池垣静香《いけがきしずか》です」
と女性もわたし達に挨拶をした。
「さあ、さっそく行きますよ! ビシバシしごきますよ」
うわぁ。しごく……。怖ろしい。
「あ、その前に大まかな仕事流れを書いたプリントを渡しておきますね」
と言って池垣さんはプリントをわたし達に手渡してくれた。
プリントには、
お客様のチェックアウトは十時。チェックインは十五時。
お客様が入室してるお部屋は十時以降の掃除。
連泊のお客様のお部屋はお客様が出かけてからの掃除。
十四時迄には清掃完了と書かれていた。
基本二人一組で掃除。
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と池垣さんは言ってわたし達についてくるようにと促した。
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