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第8章 後日談 円卓会議編
(64)メイナードを探して
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メイナードが消息を経って一週間。彼の行方は杳として知れず、各自持てる力を最大限に駆使しても、一向に掴めなかった。最後に目撃されたのは、王都の中で迷子を世話していた姿。あの日は多くの騎士が巡回に駆り出され、特に何の脅威も報告されなかった。
「ナイジェル。落ち着け。お前が焦っても何も良いことなんか無ぇ」
ナサニエルは、珍しく血相を変えて実家を頼って来たナイジェルに喝を入れた。彼は努めて平静を装っているが、武闘家のナサニエルには彼の呼吸、心拍、そして気が乱れているのが感じられる。虎人族、そして彼らの配下にある猫系の獣人たちは、総じて斥候に適性がある。特に侯爵家に直属で仕える者たちは、皆選りすぐりの精鋭ばかりだ。彼らをまとめて相手取って、一気に全員気絶に持って行ったメイナードが、そうそう遅れを取ることなど有り得ない。それはナイジェルが一番良く知っているだろう。そしてその精鋭たちが、総力を挙げて捜索を続けている。正直成果は芳しくないが、それでも必ず何らかの突破口を見つけ出して見せるはずだ。何せ彼は、彼らにナサニエル以上の力を示したのだから。魔術は小さくコントロールする方が難しい。最小限の雷撃でもって、気絶だけに留める方が、皆殺しにするよりも遥かに難易度が高いのだ。更に彼は、ナサニエルの猛攻を一撃も受けずに躱し続けた。ノースロップ家の中で、今や彼は当主に勝るとも劣らない崇敬を集めている。
「アイツを信じろ。そして為すべきことを為せ」
彼が息子に言えることは、それしかなかった。
一方でプレイステッド家も同様に動いていた。彼らは常に組織立った作戦で、驚くべき成果を挙げる。どの街にもエージェントを置き、情報網にも事欠かない。そのどこにも、メイナードの情報が引っ掛からないのが不可解であったが、彼らは集団で狩をするのに向いた種族だ。目標はどこに居ても、必ず追い詰める。
「…気ィ抜いてんじゃねェぞ、猫」
パーシヴァルは、ナイジェルを訓練場に呼び出した。
「こんだけ引っかからねェっつうことは、絶対ぇデカい戦闘が来る」
「!」
パーシヴァルから発せられる闘気が、いつもとはまるで違う。死線を何度も潜り抜けて来た彼から放たれる殺気に、ナイジェルは、ぞくりと命の危険を感じる。
「俺らはこん時のために、爵位背負ってンだ。しょうもないことにグダグダする奴ぁ、すっこんでな」
そう言いながら、彼はナイジェルに向けて二刀を構える。ナイジェルもまた同じく、二刀の柄を握り締め、呼吸を整えて彼に向き直った。
一方王宮では、オスカーが世界のスキルを最大限に展開して、国内の末端までの情報を読み取ろうとしていた。しかしあまりの情報量の多さに、脳の神経が焼き切れそうになっている。激しい頭痛に脂汗を流しながら、それでもメイナードの痕跡を求めて、彼は断続的に走査を続けた。
その彼の書斎には、珍しい人物が訪ねていた。メレディスもまた、自らの指輪に意識を集中し、もう一方の片割れから発せられる魔力を感知しようとしていた。王宮はもともと、オスカーの世界のスキルが最大限に行き届くように作られている。それはすなわち、王宮自体が超高性能なアンテナの役割を果たしているといっていい。だが、指輪の魔力は、どこかでかき消されている。時々微弱な反応は返って来るが、具体的な方角が分からない。常に移動しているのか、それとも意図的に情報が改竄されているのか。
しかし十日目、事態は動く。指輪から明確な魔力を感じる。
「南西だ。距離は分からない。だが、とても遠い」
メレディスの言葉に、オスカーが反応する。
「もしやとは思ったが…楽園か」
二人の間に緊張が走る。
「メレディス。山脈の麓まで、一緒に飛んでくれないか」
メレディスは無言で頷いた。そしてしばらく後、二つの人影が、王宮のバルコニーから虚空に飛び去った。
もう辺りも暗くなった訓練場。無心に死合いを続け、気力も体力も底を尽き、傷を治す魔力も枯れ果てて、朦朧としているナイジェル。パーシヴァルもまた、気丈に振る舞っているが、気力だけで立っていた。彼はナイジェルの隣に腰を下ろし、ぽつりぽつりと語り出した。
「お前らにはまだ知らされてねェが、多分俺は聖龍が絡んでると睨んでる」
彼の口から知らされた内容は、信じ難いものだった。この国家は、天使族の住まう楽園の管理下にあり、彼らの下部組織なのだという。王家は彼らの傀儡に過ぎず、王宮の仕組みも結界システムも、楽園の劣化コピーに過ぎない。彼らはこの国と諸侯をもって、真祖の家系であるマガリッジを監視させ、必要とあらば討伐させる仕組みになっていると。これは諸侯の当代しか知らない機密事項だ。
そして更に、魔王と王太子オスカー、パーシヴァルの三人しか知らない情報というのは、その楽園で保護されている聖龍が、番を求めて楽園を出たということだ。これは公にするわけには行かないから、皆には詳しい情報は伏せて、王都の警備だけを強めた。もともと能力的に優れた天使族が、その辺の有象無象に遅れを取ることはないだろうが、これだけの人間が集まる王都で、何が起こるか分からない。聖龍に危害が加わることでもあれば、楽園が黙っていないだろう。最悪、王宮が解体され、王都が壊滅させられる恐れもある。
これだけ探してもメイナードが見つからないということは、きっとこの辺りが噛んでいるはずだ。そして楽園が出張って来るとなると、これまでにない死闘となるだろう。何せ真祖と天使族は、相反する存在。かつて真祖が王権を握った時代、国を襲った未曾有の災禍。王宮の上部組織たる天使族を相手にするとなれば、それ以上のことが起こる可能性がある。その時、王国と民を守るのは、強き者たる諸侯の務め。
「お前ェ、背負って立つ気、あんのかよ」
パーシヴァルの真摯な瞳に、ナイジェルは力を込めて見つめ返した。きっとその戦いを制した先に、メイナードは帰って来る。二人とも、根拠のない希望を持っていた。
翼を持つオスカーには、自力で飛翔する能力がある。しかし、飛翔のスキルを持ち、更に真祖の権能で能力を爆発的に引き上げることができるメレディスには、そのスピードは遠く及ばない。彼に手を引かれ、彗星の如く上空を駆け抜ける。
ただし、真祖の権能を行使すると、メレディスの中の生命力を著しく消耗する。もう二週間もメイナードと接触していない彼の手には、冷たい汗がじわりと滲む。彼は強い飢餓を押して、オスカーを山脈まで導く。楽園の結界内に侵入できるのは、天使族の血を引くオスカーのみ。後は彼に託すしかない。
やがて山脈の奥深く、とある山の山中。周りは吹雪が吹き荒れる中、そこだけが緑に囲まれ、清らかな泉が湧いている。
「ありがとう、メレディス。後は任せて」
メイナードの情報を求めて、激痛を伴う苛烈な走査を進めていた彼は、正直万全な状態とは言えない。だが一刻も早く彼を助け出したい気持ちは、二人とも同じだ。オスカーは、メレディスに王都で待つように指示したが、メレディスは万一の可能性を鑑み、ここに残ることにした。彼らはかつての学生時代の如く、拳を突き合わせた。そしてオスカーは、泉の上から姿を消した。
メレディスは、泉のほとりの木の根元に倒れ込んだ。そして懐から、妻から託された小瓶を取り出した。彼女は自分の腕を傷付け、幾ばくかの血液を取り分け、保存の術式の掛けられた小瓶に移して、メレディスに持たせた。
「妻として、負ける訳には参りませんの」
勝ち気で愛らしいミリアム。約二十年前、ほんの子供のような彼女が周囲の反対を押し切って嫁いで来た時、正直メレディスは戸惑った。強い生命力を持ち、自分の精気を分け与えるスキルを持つ竜人族の姫を妻に迎えるのは望外の幸運であったが、彼女にはもっと良縁が沢山あったはずだ。何も呪われたマガリッジ家に嫁がなくても。だがしかし、彼女の一途な献身が、これまで彼をずっと支え続けた。そして今も。
メレディスは、小瓶の中の血液を呷った。それは蜜のように甘く、彼の喉を潤す。彼は天を仰ぎ、一時意識を手放した。
「ナイジェル。落ち着け。お前が焦っても何も良いことなんか無ぇ」
ナサニエルは、珍しく血相を変えて実家を頼って来たナイジェルに喝を入れた。彼は努めて平静を装っているが、武闘家のナサニエルには彼の呼吸、心拍、そして気が乱れているのが感じられる。虎人族、そして彼らの配下にある猫系の獣人たちは、総じて斥候に適性がある。特に侯爵家に直属で仕える者たちは、皆選りすぐりの精鋭ばかりだ。彼らをまとめて相手取って、一気に全員気絶に持って行ったメイナードが、そうそう遅れを取ることなど有り得ない。それはナイジェルが一番良く知っているだろう。そしてその精鋭たちが、総力を挙げて捜索を続けている。正直成果は芳しくないが、それでも必ず何らかの突破口を見つけ出して見せるはずだ。何せ彼は、彼らにナサニエル以上の力を示したのだから。魔術は小さくコントロールする方が難しい。最小限の雷撃でもって、気絶だけに留める方が、皆殺しにするよりも遥かに難易度が高いのだ。更に彼は、ナサニエルの猛攻を一撃も受けずに躱し続けた。ノースロップ家の中で、今や彼は当主に勝るとも劣らない崇敬を集めている。
「アイツを信じろ。そして為すべきことを為せ」
彼が息子に言えることは、それしかなかった。
一方でプレイステッド家も同様に動いていた。彼らは常に組織立った作戦で、驚くべき成果を挙げる。どの街にもエージェントを置き、情報網にも事欠かない。そのどこにも、メイナードの情報が引っ掛からないのが不可解であったが、彼らは集団で狩をするのに向いた種族だ。目標はどこに居ても、必ず追い詰める。
「…気ィ抜いてんじゃねェぞ、猫」
パーシヴァルは、ナイジェルを訓練場に呼び出した。
「こんだけ引っかからねェっつうことは、絶対ぇデカい戦闘が来る」
「!」
パーシヴァルから発せられる闘気が、いつもとはまるで違う。死線を何度も潜り抜けて来た彼から放たれる殺気に、ナイジェルは、ぞくりと命の危険を感じる。
「俺らはこん時のために、爵位背負ってンだ。しょうもないことにグダグダする奴ぁ、すっこんでな」
そう言いながら、彼はナイジェルに向けて二刀を構える。ナイジェルもまた同じく、二刀の柄を握り締め、呼吸を整えて彼に向き直った。
一方王宮では、オスカーが世界のスキルを最大限に展開して、国内の末端までの情報を読み取ろうとしていた。しかしあまりの情報量の多さに、脳の神経が焼き切れそうになっている。激しい頭痛に脂汗を流しながら、それでもメイナードの痕跡を求めて、彼は断続的に走査を続けた。
その彼の書斎には、珍しい人物が訪ねていた。メレディスもまた、自らの指輪に意識を集中し、もう一方の片割れから発せられる魔力を感知しようとしていた。王宮はもともと、オスカーの世界のスキルが最大限に行き届くように作られている。それはすなわち、王宮自体が超高性能なアンテナの役割を果たしているといっていい。だが、指輪の魔力は、どこかでかき消されている。時々微弱な反応は返って来るが、具体的な方角が分からない。常に移動しているのか、それとも意図的に情報が改竄されているのか。
しかし十日目、事態は動く。指輪から明確な魔力を感じる。
「南西だ。距離は分からない。だが、とても遠い」
メレディスの言葉に、オスカーが反応する。
「もしやとは思ったが…楽園か」
二人の間に緊張が走る。
「メレディス。山脈の麓まで、一緒に飛んでくれないか」
メレディスは無言で頷いた。そしてしばらく後、二つの人影が、王宮のバルコニーから虚空に飛び去った。
もう辺りも暗くなった訓練場。無心に死合いを続け、気力も体力も底を尽き、傷を治す魔力も枯れ果てて、朦朧としているナイジェル。パーシヴァルもまた、気丈に振る舞っているが、気力だけで立っていた。彼はナイジェルの隣に腰を下ろし、ぽつりぽつりと語り出した。
「お前らにはまだ知らされてねェが、多分俺は聖龍が絡んでると睨んでる」
彼の口から知らされた内容は、信じ難いものだった。この国家は、天使族の住まう楽園の管理下にあり、彼らの下部組織なのだという。王家は彼らの傀儡に過ぎず、王宮の仕組みも結界システムも、楽園の劣化コピーに過ぎない。彼らはこの国と諸侯をもって、真祖の家系であるマガリッジを監視させ、必要とあらば討伐させる仕組みになっていると。これは諸侯の当代しか知らない機密事項だ。
そして更に、魔王と王太子オスカー、パーシヴァルの三人しか知らない情報というのは、その楽園で保護されている聖龍が、番を求めて楽園を出たということだ。これは公にするわけには行かないから、皆には詳しい情報は伏せて、王都の警備だけを強めた。もともと能力的に優れた天使族が、その辺の有象無象に遅れを取ることはないだろうが、これだけの人間が集まる王都で、何が起こるか分からない。聖龍に危害が加わることでもあれば、楽園が黙っていないだろう。最悪、王宮が解体され、王都が壊滅させられる恐れもある。
これだけ探してもメイナードが見つからないということは、きっとこの辺りが噛んでいるはずだ。そして楽園が出張って来るとなると、これまでにない死闘となるだろう。何せ真祖と天使族は、相反する存在。かつて真祖が王権を握った時代、国を襲った未曾有の災禍。王宮の上部組織たる天使族を相手にするとなれば、それ以上のことが起こる可能性がある。その時、王国と民を守るのは、強き者たる諸侯の務め。
「お前ェ、背負って立つ気、あんのかよ」
パーシヴァルの真摯な瞳に、ナイジェルは力を込めて見つめ返した。きっとその戦いを制した先に、メイナードは帰って来る。二人とも、根拠のない希望を持っていた。
翼を持つオスカーには、自力で飛翔する能力がある。しかし、飛翔のスキルを持ち、更に真祖の権能で能力を爆発的に引き上げることができるメレディスには、そのスピードは遠く及ばない。彼に手を引かれ、彗星の如く上空を駆け抜ける。
ただし、真祖の権能を行使すると、メレディスの中の生命力を著しく消耗する。もう二週間もメイナードと接触していない彼の手には、冷たい汗がじわりと滲む。彼は強い飢餓を押して、オスカーを山脈まで導く。楽園の結界内に侵入できるのは、天使族の血を引くオスカーのみ。後は彼に託すしかない。
やがて山脈の奥深く、とある山の山中。周りは吹雪が吹き荒れる中、そこだけが緑に囲まれ、清らかな泉が湧いている。
「ありがとう、メレディス。後は任せて」
メイナードの情報を求めて、激痛を伴う苛烈な走査を進めていた彼は、正直万全な状態とは言えない。だが一刻も早く彼を助け出したい気持ちは、二人とも同じだ。オスカーは、メレディスに王都で待つように指示したが、メレディスは万一の可能性を鑑み、ここに残ることにした。彼らはかつての学生時代の如く、拳を突き合わせた。そしてオスカーは、泉の上から姿を消した。
メレディスは、泉のほとりの木の根元に倒れ込んだ。そして懐から、妻から託された小瓶を取り出した。彼女は自分の腕を傷付け、幾ばくかの血液を取り分け、保存の術式の掛けられた小瓶に移して、メレディスに持たせた。
「妻として、負ける訳には参りませんの」
勝ち気で愛らしいミリアム。約二十年前、ほんの子供のような彼女が周囲の反対を押し切って嫁いで来た時、正直メレディスは戸惑った。強い生命力を持ち、自分の精気を分け与えるスキルを持つ竜人族の姫を妻に迎えるのは望外の幸運であったが、彼女にはもっと良縁が沢山あったはずだ。何も呪われたマガリッジ家に嫁がなくても。だがしかし、彼女の一途な献身が、これまで彼をずっと支え続けた。そして今も。
メレディスは、小瓶の中の血液を呷った。それは蜜のように甘く、彼の喉を潤す。彼は天を仰ぎ、一時意識を手放した。
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