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第8章 後日談 円卓会議編
(63)災禍
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「…メイナード…!」
法衣も羽もボロボロで、あちこちから血を流すオスカーを見て、俺は居てもたってもいられなかった。
「オスカー!オスカー!!」
俺は彼を抱き寄せて、ヒールを掛けようとする。しかし…
「…ダメ」
スキルは発動しなかった。そして右手が背後に引っ張られる。振り返ると、光の鎖が伸びていて、その先には幼い聖龍がいる。彼の蒼い目が冷たく輝くと、右手首の術式と、身体のあちこちに刻まれた聖龍の紋様が、俺から自由を奪う。
「う…」
カクンと膝をつき、そしてそのまま地面に頽れる。霞む視界に、天使族の中でも身分の高そうな男が、オスカーに近付いて行くのが見える。
「こんな所までのこのこと現れおって、罪の子よ。少しは役に立つだろうと生かしておいたのが間違いであった。その罪、死して償うがいい」
その言葉が終わると同時に、彼は手にした剣でオスカーの胸を無慈悲に貫いた。オスカーはその場で静かに地に臥し、じわじわと血溜まりが広がった。
———嘘だろ。
「…オスカー…」
涙で視界が歪む。今の俺には何も思い出せない。だけど、彼がオスカーという名前で、俺を大切に思い、助けに来てくれたということだけは分かる。彼がどんな罪を犯したのかは知らない。だけど、俺の大切な人を目の前で傷つけられ、命を奪われ…
理解した。コイツらは敵だ。この偉そうな男も、その後ろに控える天使族たちも、そして俺に繋がれた鎖を持つ、美しい幼子も。
「許さない…」
身体の奥から、ふつふつと力が湧き上がる。それはずっと俺の中にあったのに、存在自体を忘れていたもの。身体中に刻まれた金色の紋様が、赤く染まっていく。皮膚は黒く変色し、獣のような毛並みに覆われ、指と爪が力強く長く伸びて行く。禍々しく美しい、「本当の俺」に戻って行く…
「ははは」
ああ、可笑しい。脆弱な白い羽虫どもが、「花嫁が」とか「真祖の」などと、ピーチクパーチク囀っている。どいつから握りつぶしてやろうか。「直ちに伝令を」などと飛び去ろうとする者がいるので、全員呪縛で拘束する。
「こ、こんなことをして、只で…」
さっきの偉そうな蟲が、偉そうに鳴く。コイツからプチッとしとくかな。しかし、
「ダメ!」
背後から右手が引かれる。鎖に繋がれた右手は、円環から先が元の醜い姿のままだ。忌々しい。こんな右手は要らない。俺はオスカーが握っていた剣を手に取り、無造作に右手を切り落とす。さっぱりした。しばらくちょっと不便だが、そのうちちゃんとしたのが生えて来るだろう。
それより、このクソガキだ。俺を鎖に繋いで、何様のつもりだ?まずはコイツから始末してやる。俺は切り落とした右手を掴み、鎖を辿って、彼をグイと引き寄せる。
「あ…あ…」
子供は青ざめて、ふるふると震えている。何を怯える必要がある。お前、俺のことを良いように繋いで、オスカーを見殺しにさせたじゃないか。悪い子にはお仕置きをしないとな。俺は彼の顔を左手で覆った。そしてそのまま、熟れた果実のようにそれを握りつぶし、無造作に放り投げた。
「聖龍様!」
物陰から別の羽虫が湧いて来て、子供だった果実に駆け寄る。アイツ、俺に訳の分からない薬湯を飲ませた男。あれも始末しないと。だけどまずは、こっちだ。
「なんということだ…貴様、聖なる龍を…」
俺は満面の笑みでにじり寄る。さあお前も、聖龍のように、握りつぶしてやろうか?それともオスカーのように、剣で一思いに…いや、それでは生ぬるいな。
その時背後で、閃光が走った。
「復活!」
聖龍に駆け寄った男の掌から、膨大な光量が発せられる。光は一気に膨れ上がったかと思うと、白い子供の身体は元の姿で現れた。男は彼の隣で倒れ伏し、動かなくなった。鑑定を掛けると、「復活」は天使族固有のスキルらしい。
「何だ、いいの持ってるじゃないか。早くオスカーに掛けろよ」
俺は羽虫共に命令する。しかし雑魚の一人が、
「あ、あれは長老と司教しか使えないのです…」
「お前か?長老って」
「わ、私は…」
さっきの偉そうなオッサンは、当初の勢いを失い、固まっている。
「災禍」
いつまでもぐすぐすしているオッサンの肩越しに、俺は呪詛スキルの災禍を放つ。彼の背後にあった神殿は、轟音とともに一瞬で瓦礫と化し、さらさらと黒い粉末に変わって、辺りを黒く覆った。一拍遅れて鐘が落下し、ゴウン、と鈍い音を立て、沈黙した。
「オスカーを返せ」
オッサンは口をパクパクしていたが、オスカーの亡骸を抱えて彼の前に突きつけると、震える声でスキルを行使した。
「リ、復活」
その途端、辺りを夥しい閃光が包み、オスカーの形に収束した。オスカーの口の端から、血液が溢れる。微かだが、呼吸をしているのが分かる。
「オスカー…!」
彼は息を吹き返したが、大量の血液を失い、意識を取り戻す様子が見えない。俺は完全回復を掛けた後、彼に深く口付けた。生命力を失った彼の身体に、精気を送り込む。何度か俺の唾液を嚥下した彼は、長い睫毛を震わせ、薄く瞳を開いた。
「…メイ、ナード…」
彼の頬に、俺の涙が落ちる。俺は彼をきつく抱きしめた。彼は未だ力の戻らない腕を、俺の背中に回す。俺たちはしばらく、深い口付けを交わし合った。
「…メイナード。君、これ…」
意識が少しはっきりしてきたオスカーが、俺の頬に長い指を滑らせる。ああ、そういえば俺、大分様子が変わったんだっけ。
「なんか良く分かんないけどさ。格好良くなったろ?」
俺は彼に微笑み返す。ああそういえば、今右手が無いんだっけ。俺も彼の頬を撫でようとして、手首から先を切り落としたことを思い出す。彼は俺の顔、胸、そして先のない右腕を撫で、痛ましい表情をしている。そんな泣きそうな顔すんなって。そういえば、右手が向こうに転がっている。鎖はもう消えてしまったし、ちょっと格好悪いけど、後でくっつけておこうかな。
彼の容体が落ち着いて、改めて辺りを見回すと、倒れて気を失っている長老のオッサン、呪縛で動けない天使族の兵士たち。少し離れた場所に、白く小さい子供と、司祭。そして黒い砂に覆われた、元神殿だった場所。もうここに用はない。彼を抱き起こし、「帰ろうか」と声を掛けると、彼は掠れた声で呟いた。
「———母上」
彼の視線の向こうには、黒い砂の瓦礫。その中に、水色の光で出来たドーム型の結界が見える。
「いるの?あそこに」
俺はオスカーを抱き抱え、結界に近付いた。中には天使族の女性が一人、倒れている。この人がオスカーの母上か。一緒に連れて行くか。
しかしこの結界が邪魔だな。格子状に強力な術式が練り込まれていて、結構頑丈だ。俺は左手に魔力を込めて爪を立て、突き刺し、そこからべりべりと格子を破って、穴を開ける。やがて人が通れるほどの大きさにすると、一旦オスカーには待っててもらって、中から女性を運び出した。
「やめろ!祈りの聖女を!」
外野の兵士から声が挙がる。何だ、その祈りの聖女って。
「…メイナード。ここの結界は、彼女が核となって発動している。彼女がいないと、この郷は存在を保てない」
ええ…そんなの知らないよ。どうでもいいじゃん、コイツらなんて。
「じゃあ誰か、代わりにここに入ればいいじゃん」
「誰でも良いわけではない!この結界を維持するためには、相応の力がなければ」
羽虫どもがうるさい。ああそうか、世界のスキルレベルが高くないとダメなのか。彼女の代わりとなると…ああ、いるじゃんここに。オッサンが。
俺は気を失ったオッサンの服の首根っこを掴み、こじ開けた穴から放り込んだ。その途端、オッサンは「ぐあああ!」という叫び声とともに目を覚ましたが、何それ、そんなにキツいの。まあいいや。逃げ出さないように、穴を塞いでおこう。元の術式とかよく分からないから、改めて呪詛スキルで呪いの魔力を練って、何倍もの強度でガッチリ固めておく。赤く禍々しいドームの出来上がり。天使族の良い子のみんな。これでもう安心だよ!
さて、改めて、切り落とした右手を拾ってくっつけて…ちょっと不恰好だけど気にしない。そして手を切り落とすのに使ったオスカーの剣を拾い、彼と母上の手を取って。
「お前ら、二度と俺らに逆らうんじゃねぇぞ。ここ、覚えたからな」
次に手出しして来たら、全部黒い灰に変えてやる。———そうだ。
俺は魔眼を放ち、呪縛していた奴ら全員に、全力で魅了を掛けた。身体から力と魔力が溢れる今なら、魔眼だけで隷属紋を固定まで持って行ける。これでコイツらは、強力な世界の結界をもってしても、俺のスキルは防げない。生殺与奪も思いのままだ。
さあ、今度こそここに用はない。元の場所に帰ろう。相変わらず何も思い出せないが、オスカーの匂いのするあの部屋だけは、記憶の片隅にある。俺は二人を連れて跳んだ。
法衣も羽もボロボロで、あちこちから血を流すオスカーを見て、俺は居てもたってもいられなかった。
「オスカー!オスカー!!」
俺は彼を抱き寄せて、ヒールを掛けようとする。しかし…
「…ダメ」
スキルは発動しなかった。そして右手が背後に引っ張られる。振り返ると、光の鎖が伸びていて、その先には幼い聖龍がいる。彼の蒼い目が冷たく輝くと、右手首の術式と、身体のあちこちに刻まれた聖龍の紋様が、俺から自由を奪う。
「う…」
カクンと膝をつき、そしてそのまま地面に頽れる。霞む視界に、天使族の中でも身分の高そうな男が、オスカーに近付いて行くのが見える。
「こんな所までのこのこと現れおって、罪の子よ。少しは役に立つだろうと生かしておいたのが間違いであった。その罪、死して償うがいい」
その言葉が終わると同時に、彼は手にした剣でオスカーの胸を無慈悲に貫いた。オスカーはその場で静かに地に臥し、じわじわと血溜まりが広がった。
———嘘だろ。
「…オスカー…」
涙で視界が歪む。今の俺には何も思い出せない。だけど、彼がオスカーという名前で、俺を大切に思い、助けに来てくれたということだけは分かる。彼がどんな罪を犯したのかは知らない。だけど、俺の大切な人を目の前で傷つけられ、命を奪われ…
理解した。コイツらは敵だ。この偉そうな男も、その後ろに控える天使族たちも、そして俺に繋がれた鎖を持つ、美しい幼子も。
「許さない…」
身体の奥から、ふつふつと力が湧き上がる。それはずっと俺の中にあったのに、存在自体を忘れていたもの。身体中に刻まれた金色の紋様が、赤く染まっていく。皮膚は黒く変色し、獣のような毛並みに覆われ、指と爪が力強く長く伸びて行く。禍々しく美しい、「本当の俺」に戻って行く…
「ははは」
ああ、可笑しい。脆弱な白い羽虫どもが、「花嫁が」とか「真祖の」などと、ピーチクパーチク囀っている。どいつから握りつぶしてやろうか。「直ちに伝令を」などと飛び去ろうとする者がいるので、全員呪縛で拘束する。
「こ、こんなことをして、只で…」
さっきの偉そうな蟲が、偉そうに鳴く。コイツからプチッとしとくかな。しかし、
「ダメ!」
背後から右手が引かれる。鎖に繋がれた右手は、円環から先が元の醜い姿のままだ。忌々しい。こんな右手は要らない。俺はオスカーが握っていた剣を手に取り、無造作に右手を切り落とす。さっぱりした。しばらくちょっと不便だが、そのうちちゃんとしたのが生えて来るだろう。
それより、このクソガキだ。俺を鎖に繋いで、何様のつもりだ?まずはコイツから始末してやる。俺は切り落とした右手を掴み、鎖を辿って、彼をグイと引き寄せる。
「あ…あ…」
子供は青ざめて、ふるふると震えている。何を怯える必要がある。お前、俺のことを良いように繋いで、オスカーを見殺しにさせたじゃないか。悪い子にはお仕置きをしないとな。俺は彼の顔を左手で覆った。そしてそのまま、熟れた果実のようにそれを握りつぶし、無造作に放り投げた。
「聖龍様!」
物陰から別の羽虫が湧いて来て、子供だった果実に駆け寄る。アイツ、俺に訳の分からない薬湯を飲ませた男。あれも始末しないと。だけどまずは、こっちだ。
「なんということだ…貴様、聖なる龍を…」
俺は満面の笑みでにじり寄る。さあお前も、聖龍のように、握りつぶしてやろうか?それともオスカーのように、剣で一思いに…いや、それでは生ぬるいな。
その時背後で、閃光が走った。
「復活!」
聖龍に駆け寄った男の掌から、膨大な光量が発せられる。光は一気に膨れ上がったかと思うと、白い子供の身体は元の姿で現れた。男は彼の隣で倒れ伏し、動かなくなった。鑑定を掛けると、「復活」は天使族固有のスキルらしい。
「何だ、いいの持ってるじゃないか。早くオスカーに掛けろよ」
俺は羽虫共に命令する。しかし雑魚の一人が、
「あ、あれは長老と司教しか使えないのです…」
「お前か?長老って」
「わ、私は…」
さっきの偉そうなオッサンは、当初の勢いを失い、固まっている。
「災禍」
いつまでもぐすぐすしているオッサンの肩越しに、俺は呪詛スキルの災禍を放つ。彼の背後にあった神殿は、轟音とともに一瞬で瓦礫と化し、さらさらと黒い粉末に変わって、辺りを黒く覆った。一拍遅れて鐘が落下し、ゴウン、と鈍い音を立て、沈黙した。
「オスカーを返せ」
オッサンは口をパクパクしていたが、オスカーの亡骸を抱えて彼の前に突きつけると、震える声でスキルを行使した。
「リ、復活」
その途端、辺りを夥しい閃光が包み、オスカーの形に収束した。オスカーの口の端から、血液が溢れる。微かだが、呼吸をしているのが分かる。
「オスカー…!」
彼は息を吹き返したが、大量の血液を失い、意識を取り戻す様子が見えない。俺は完全回復を掛けた後、彼に深く口付けた。生命力を失った彼の身体に、精気を送り込む。何度か俺の唾液を嚥下した彼は、長い睫毛を震わせ、薄く瞳を開いた。
「…メイ、ナード…」
彼の頬に、俺の涙が落ちる。俺は彼をきつく抱きしめた。彼は未だ力の戻らない腕を、俺の背中に回す。俺たちはしばらく、深い口付けを交わし合った。
「…メイナード。君、これ…」
意識が少しはっきりしてきたオスカーが、俺の頬に長い指を滑らせる。ああ、そういえば俺、大分様子が変わったんだっけ。
「なんか良く分かんないけどさ。格好良くなったろ?」
俺は彼に微笑み返す。ああそういえば、今右手が無いんだっけ。俺も彼の頬を撫でようとして、手首から先を切り落としたことを思い出す。彼は俺の顔、胸、そして先のない右腕を撫で、痛ましい表情をしている。そんな泣きそうな顔すんなって。そういえば、右手が向こうに転がっている。鎖はもう消えてしまったし、ちょっと格好悪いけど、後でくっつけておこうかな。
彼の容体が落ち着いて、改めて辺りを見回すと、倒れて気を失っている長老のオッサン、呪縛で動けない天使族の兵士たち。少し離れた場所に、白く小さい子供と、司祭。そして黒い砂に覆われた、元神殿だった場所。もうここに用はない。彼を抱き起こし、「帰ろうか」と声を掛けると、彼は掠れた声で呟いた。
「———母上」
彼の視線の向こうには、黒い砂の瓦礫。その中に、水色の光で出来たドーム型の結界が見える。
「いるの?あそこに」
俺はオスカーを抱き抱え、結界に近付いた。中には天使族の女性が一人、倒れている。この人がオスカーの母上か。一緒に連れて行くか。
しかしこの結界が邪魔だな。格子状に強力な術式が練り込まれていて、結構頑丈だ。俺は左手に魔力を込めて爪を立て、突き刺し、そこからべりべりと格子を破って、穴を開ける。やがて人が通れるほどの大きさにすると、一旦オスカーには待っててもらって、中から女性を運び出した。
「やめろ!祈りの聖女を!」
外野の兵士から声が挙がる。何だ、その祈りの聖女って。
「…メイナード。ここの結界は、彼女が核となって発動している。彼女がいないと、この郷は存在を保てない」
ええ…そんなの知らないよ。どうでもいいじゃん、コイツらなんて。
「じゃあ誰か、代わりにここに入ればいいじゃん」
「誰でも良いわけではない!この結界を維持するためには、相応の力がなければ」
羽虫どもがうるさい。ああそうか、世界のスキルレベルが高くないとダメなのか。彼女の代わりとなると…ああ、いるじゃんここに。オッサンが。
俺は気を失ったオッサンの服の首根っこを掴み、こじ開けた穴から放り込んだ。その途端、オッサンは「ぐあああ!」という叫び声とともに目を覚ましたが、何それ、そんなにキツいの。まあいいや。逃げ出さないように、穴を塞いでおこう。元の術式とかよく分からないから、改めて呪詛スキルで呪いの魔力を練って、何倍もの強度でガッチリ固めておく。赤く禍々しいドームの出来上がり。天使族の良い子のみんな。これでもう安心だよ!
さて、改めて、切り落とした右手を拾ってくっつけて…ちょっと不恰好だけど気にしない。そして手を切り落とすのに使ったオスカーの剣を拾い、彼と母上の手を取って。
「お前ら、二度と俺らに逆らうんじゃねぇぞ。ここ、覚えたからな」
次に手出しして来たら、全部黒い灰に変えてやる。———そうだ。
俺は魔眼を放ち、呪縛していた奴ら全員に、全力で魅了を掛けた。身体から力と魔力が溢れる今なら、魔眼だけで隷属紋を固定まで持って行ける。これでコイツらは、強力な世界の結界をもってしても、俺のスキルは防げない。生殺与奪も思いのままだ。
さあ、今度こそここに用はない。元の場所に帰ろう。相変わらず何も思い出せないが、オスカーの匂いのするあの部屋だけは、記憶の片隅にある。俺は二人を連れて跳んだ。
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