拾われた俺、最強のスパダリ閣下に全力で溺愛されてます 迷い子の月下美人

エウラ

文字の大きさ
356 / 624
連載

419 竜王と獅子王の対談 2

しおりを挟む

翌日。

どうやらアークとノアは未だにお籠もり中とのコトで、当然ながら抗議目的の対談には不参加。

「良いよ良いよ。私達に任せて。ノアちゃんの希望通り、獣人国には行かない方向で話を進めるからね。ついでにあのクソアホ猫の案件もこちらで全て采配出来るように言質をもぎ取って来るからね。・・・・・・ふふふ、腕が鳴るなぁ」

昨日も見せた和やかな笑みに不穏な発言を乗せて王城に向かったウラノスとレーゲンを見送るアンジェリクとシルヴァラ、アルジェントとレイン、執事長のアヴィール。

「頑張ってね!」
「いってら~」
「頼みますよ」
「気を付けて行ってらっしゃい」
「・・・・・・お相手の方々が不憫ですな。自業自得でしょうが」

それぞれ声をかけて仕事に戻って行った。

ウラノスが不在のため、仕事を割り振って熟しているのだ。
それもこれもノアのためだから皆、文句は言わない。

レイン?
レインの仕事はアルジェントを癒すことだ。
それによって仕事の捗り方が違うので、レインには存分に発破をかけて貰っている。

「アル、終わったらいっぱい構ってね?」
「もちろんだとも。その為には早く終わさねばな!」
「嬉しいけど、無理しないでね?」
「ああ、レインはソファでゆっくりしていて良いからな」

こんな具合に。

おかげで捗って助かります。
レイン様々ですね、とほのほのとするアヴィール達だった。



打って変わって重苦しい空気の王城内。

竜王陛下の執務室に隣接する応接室に集まったクリカラとリュウギ、ウラノスとレーゲン。
ソコに護衛という名の竜王暴走抑止要員の近衛騎士5名・・・に混じったルドヴィカ。

ちゃっかり近衛騎士の制服を着ているところを見るに確信犯であろう。

「・・・オイコラ、何故しれっと混じってる?」

クリカラが頭が痛いとばかりに眉間に皺を寄せる。
それに対してルドヴィカはにっこり笑って応えた。

「え? イヤだなあ、陛下が暴走したら止めないとですよね? その為にいるんであって参加してるわけじゃ無いですよ?」
「・・・お前は近衛騎士じゃなくて魔法騎士団の団長だろうが。全く何やってるんだ、魔法騎士団は。適当すぎるだろう・・・」

それには近衛騎士達も酷く同感である。
仕事はどうしたと言いたい。
そもそもぴったりサイズの近衛騎士の制服は何処から出してきたんだ。

「・・・仕方無い。お前はそのまま壁と仲良しこよししておれ。良いか? 絶対に喋るんじゃ無いぞ!! 茶化すなよ?!」
「了解です!」

クリカラに一応許可を得られたルドヴィカは張り切ってそう応えたが、全員、気が気じゃ無かった。

「・・・・・・めちゃくちゃ心配だ・・・」

だがしかし、通信の時間が迫っていたために外に連れ出す労力や手間を考えた結果、仕方無く同席を許可するのだった。



---そして迎えた対談の時刻。

リュウギが通信魔導具を起動させて、いよいよ獣人国との対談が始まる。

今までは側近達に対応を任せていたが、今日はクリカラが直接話をする旨を先に連絡しておいた。
故に獣人国向こうでも獅子王レナードと宰相が対応すると返事を貰っている。

『---初めまして、竜王陛下クリカラ殿。私が獣人国の今代の獅子王、レナードと申す者。こちらは我が国の宰相で狼獣人のオウランと申す者です。以後、見知り置きを』
『オウラン・アキーラと申します、竜王陛下』

レナード王は金色の瞳に肩くらいの緩い金髪に獅子の丸い耳が頭に付いているガッチリ体型で、オウランは濃い青の瞳に銀色の癖のない長髪を後ろで緩く縛り、銀色の狼の耳のひょろりと細い体型だった。

「うむ。獅子王レナード殿と宰相オウラン殿だな。儂は知っての通り竜王クリカラだ。これは側近のリュウギ。そしてこちらはヴァルハラ大公家の大公ウラノスとその側近のレーゲン。此度、招喚の要請のあった薬師ノアの義父である」
「ヴァルハラ大公家ウラノスです」
「側近のレーゲンです」

お互い硬い空気のまま、それぞれ軽く自己紹介をしたところで、クリカラは直球で本題に入った。

「さて、ノアの招喚の件だが、断る事になったのでな、その連絡だ」
『---え・・・』

それに対して獣人国側は呆然と呟いたのだった。





※漸く対談が始まる。






しおりを挟む
感想 1,551

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される

マンスーン
BL
​王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。 泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。

逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦

雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、 隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。 しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです… オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が なかたのでした。 本当の花嫁じゃない。 だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、 だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という お話です。よろしくお願いします<(_ _)>

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

植物チートを持つ俺は王子に捨てられたけど、実は食いしん坊な氷の公爵様に拾われ、胃袋を掴んでとことん溺愛されています

水凪しおん
BL
日本の社畜だった俺、ミナトは過労死した末に異世界の貧乏男爵家の三男に転生した。しかも、なぜか傲慢な第二王子エリアスの婚約者にされてしまう。 「地味で男のくせに可愛らしいだけの役立たず」 王子からそう蔑まれ、冷遇される日々にうんざりした俺は、前世の知識とチート能力【植物育成】を使い、実家の領地を豊かにすることだけを生きがいにしていた。 そんなある日、王宮の夜会で王子から公衆の面前で婚約破棄を叩きつけられる。 絶望する俺の前に現れたのは、この国で最も恐れられる『氷の公爵』アレクシス・フォン・ヴァインベルク。 「王子がご不要というのなら、その方を私が貰い受けよう」 冷たく、しかし力強い声。気づけば俺は、彼の腕の中にいた。 連れてこられた公爵邸での生活は、噂とは大違いの甘すぎる日々の始まりだった。 俺の作る料理を「世界一美味い」と幸せそうに食べ、俺の能力を「素晴らしい」と褒めてくれ、「可愛い、愛らしい」と頭を撫でてくれる公爵様。 彼の不器用だけど真っ直ぐな愛情に、俺の心は次第に絆されていく。 これは、婚約破棄から始まった、不遇な俺が世界一の幸せを手に入れるまでの物語。

婚約破棄で追放された悪役令息の俺、実はオメガだと隠していたら辺境で出会った無骨な傭兵が隣国の皇太子で運命の番でした

水凪しおん
BL
「今この時をもって、貴様との婚約を破棄する!」 公爵令息レオンは、王子アルベルトとその寵愛する聖女リリアによって、身に覚えのない罪で断罪され、全てを奪われた。 婚約、地位、家族からの愛――そして、痩せ衰えた最果ての辺境地へと追放される。 しかし、それは新たな人生の始まりだった。 前世の知識というチート能力を秘めたレオンは、絶望の地を希望の楽園へと変えていく。 そんな彼の前に現れたのは、ミステリアスな傭兵カイ。 共に困難を乗り越えるうち、二人の間には強い絆が芽生え始める。 だがレオンには、誰にも言えない秘密があった。 彼は、この世界で蔑まれる存在――「オメガ」なのだ。 一方、レオンを追放した王国は、彼の不在によって崩壊の一途を辿っていた。 これは、どん底から這い上がる悪役令息が、運命の番と出会い、真実の愛と幸福を手に入れるまでの物語。 痛快な逆転劇と、とろけるほど甘い溺愛が織りなす、異世界やり直しロマンス!

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】

古森きり
BL
【書籍化決定しました!】 詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります! たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました! アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。 政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。 男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。 自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。 行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。 冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。 カクヨムに書き溜め。 小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。