拾われた俺、最強のスパダリ閣下に全力で溺愛されてます 迷い子の月下美人

エウラ

文字の大きさ
248 / 624
連載

314 ノアとアークを見守り隊改めノアズアーク隊です!(side魔人国冒険者ギルド)

しおりを挟む

ノア様達が、先日とうとう帰国されてしまいました。


こんにちは、魔人国冒険者ギルドの職員Aです。
『ノアとアークを見守り隊』改め『ノアズアーク隊』隊員です。

最近、竜王国で随分前から非公認で活動していた『アーク殿を見守り隊』と魔法騎士団で新しく結成された『ノア様を愛で隊』というこの二つと我ら冒険者ギルドの『ノアとアークを見守り隊』の併せて三組織が手を取り合い、情報網を広げることが決まりました。

その結果、それぞれの組織の名を呼ぶのが面倒くさいということになって、新たに名付けられたのが『ノアズアーク隊』です。

シンプルですが、ノア様とアーク様の名前もちゃんと入っていて、皆様には好評だそうです。


さて前置きが長くなりましたが、何が言いたかったのかというと。

「ノア様達が帰っちゃって寂しいですぅ・・・!」
「それな」
「色々とヤバい出来事続きで死にそうだったけど・・・」
「でも楽しくもあったよねー!」

・・・・・・そう。ノア様ロスなのである。

え? アーク様はって?!
いやあ、アーク様もカッコいいし尊敬しますけど、ノア様のような可愛げは無いですもん。
愛でるなら断然ノア様!!

あのほんわかぴるぴるが何とも庇護欲を刺激して、可愛いったらもう---!!

「それにしても、竜王陛下が突撃訪問してきたときは驚いたのなんの」
「ああ、あれね、お忍びだとかで『クリリン』って呼ばせてたけど、忍べてなかったよね?」
「・・・こう言っちゃ何だけど」

他の職員Bが声を潜めた。

「あの見た目であの呼び名はないよね」
「言えてる!」
「明らかにノア様以外は呆れてたよね?」
「ノア様だけ純粋に『クリリン』って呼んでたの、見てて可哀想だった」
「確かに!」

あの年齢図体で新人冒険者登録するとかって駄々を捏ねた竜王陛下・・・。
そもそも最強の竜王国のトップでしょ?!

「周りの苦労が忍ばれる・・・」

ご苦労様です。

「結局、ラミエルさんが上手いこと絡めて迷宮貸切での観光って・・・」
「精霊王様も来たらしいじゃん? もう迷宮内とんでもないことになったんじゃないかな?」
「一面更地ですって」
「へえ、やっぱり?!・・・って、ぅわあ---!!」
「ぎゃあっ!! ラ、ラミエルさんっ?! あっサブギルマス?! え、どっから湧いて出て・・・?!」
「うんうん、それが当然ですよね? その反応が普通なんですよ。やっぱりあの二人がおかしい・・・」
「えーと、ラミエルさん?」
「サブギルマス?」

いきなり背後に気配なく現れてビビりまくりの職員達を気にもせずにブツブツと独り言を言うラミエルを、職員達は遠巻きに見ながらそそくさと仕事に戻る。

「ラミエル! そろそろ迷宮に潜った冒険者達がチラホラ戻ってきますよ! 忙しくなるんだから邪魔しないで下さい」
「はいはい、今そちらに戻りますよ」

カフカに呼ばれてラミエルも戻っていった。
それにホッとする職員達。

「びっくりしたあ・・・何だったの」
「本当意味不明だよねサブギルマス」
「・・・さあて、いろいろあったけど無事に迷宮は元に戻ったし」
「復活したら大盛況だし」
「忙しいけど、充実した日々!」

気合いを入れて席に着くと、さっそく冒険者がやって来た。

「いらっしゃいませ、お帰りなさいサリヴァンさん! 今日の迷宮はどうでしたか?」
「ただいま。うん、まあまあかな。でも怪我をせずにけっこう進めたよ」
「それは良かったですね! ギルドタグ預かりますね!」

僕は何時ものようにちゃっちゃと手続きを済ませると何時もの流れで解体場を案内する。

「ではまたよろしくおねが」
「待て、あの」
「・・・はい?」

途中で止められてキョトンとすると、サリヴァンさんが顔を赤らめて言った。

「・・・その、明日は君は非番だと聞いた」
「はい、ええ、そうですが」
「・・・・・・明日はその・・・俺と出かけないか?」
「・・・・・・え? それって・・・」
「デデ、デート・・・してくれっ!!」
「・・・・・・はい・・・?」
「オッケーだな?! じゃあ明日、向かいの喫茶店に10時、待っててくれ、じゃあ!!」
「---はあ・・・え、えええええ---!!」

言うだけ言ってさっさと離れてしまったサリヴァンを呆然と見つめてポカンとしていると、周りにはいつの間にか職員や冒険者が大勢いて、ヒューっとはやし立てられた。

「ええと」
「やっと誘われたな」
「見ててヤキモキしてたんだよ。いつ誘うのかって」
「とりあえず明日はおめかししていけよ!」
「ぅ、あ・・・」

実は職員A・・・アスティは密かにサリヴァンに恋をしていて、本人は気付いていないが周りにはバレバレだった。
もちろんその中には意中のサリヴァン本人も含まれる。

サリヴァンは例の元第4王子。
あれから平民となり、真面目に冒険者活動をしている。

以前の浮ついた甘ちゃんはなりを潜め、男ぶりが上がって評判も良い。

そんな彼に誘われたと実感した途端、気絶してしまった初心なアスティだった。



次の日、照れながら手を繋いで歩く二人を街の皆が微笑ましそうに見守っていたそうな。










しおりを挟む
感想 1,551

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される

マンスーン
BL
​王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。 泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。

逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦

雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、 隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。 しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです… オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が なかたのでした。 本当の花嫁じゃない。 だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、 だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という お話です。よろしくお願いします<(_ _)>

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

植物チートを持つ俺は王子に捨てられたけど、実は食いしん坊な氷の公爵様に拾われ、胃袋を掴んでとことん溺愛されています

水凪しおん
BL
日本の社畜だった俺、ミナトは過労死した末に異世界の貧乏男爵家の三男に転生した。しかも、なぜか傲慢な第二王子エリアスの婚約者にされてしまう。 「地味で男のくせに可愛らしいだけの役立たず」 王子からそう蔑まれ、冷遇される日々にうんざりした俺は、前世の知識とチート能力【植物育成】を使い、実家の領地を豊かにすることだけを生きがいにしていた。 そんなある日、王宮の夜会で王子から公衆の面前で婚約破棄を叩きつけられる。 絶望する俺の前に現れたのは、この国で最も恐れられる『氷の公爵』アレクシス・フォン・ヴァインベルク。 「王子がご不要というのなら、その方を私が貰い受けよう」 冷たく、しかし力強い声。気づけば俺は、彼の腕の中にいた。 連れてこられた公爵邸での生活は、噂とは大違いの甘すぎる日々の始まりだった。 俺の作る料理を「世界一美味い」と幸せそうに食べ、俺の能力を「素晴らしい」と褒めてくれ、「可愛い、愛らしい」と頭を撫でてくれる公爵様。 彼の不器用だけど真っ直ぐな愛情に、俺の心は次第に絆されていく。 これは、婚約破棄から始まった、不遇な俺が世界一の幸せを手に入れるまでの物語。

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

婚約破棄で追放された悪役令息の俺、実はオメガだと隠していたら辺境で出会った無骨な傭兵が隣国の皇太子で運命の番でした

水凪しおん
BL
「今この時をもって、貴様との婚約を破棄する!」 公爵令息レオンは、王子アルベルトとその寵愛する聖女リリアによって、身に覚えのない罪で断罪され、全てを奪われた。 婚約、地位、家族からの愛――そして、痩せ衰えた最果ての辺境地へと追放される。 しかし、それは新たな人生の始まりだった。 前世の知識というチート能力を秘めたレオンは、絶望の地を希望の楽園へと変えていく。 そんな彼の前に現れたのは、ミステリアスな傭兵カイ。 共に困難を乗り越えるうち、二人の間には強い絆が芽生え始める。 だがレオンには、誰にも言えない秘密があった。 彼は、この世界で蔑まれる存在――「オメガ」なのだ。 一方、レオンを追放した王国は、彼の不在によって崩壊の一途を辿っていた。 これは、どん底から這い上がる悪役令息が、運命の番と出会い、真実の愛と幸福を手に入れるまでの物語。 痛快な逆転劇と、とろけるほど甘い溺愛が織りなす、異世界やり直しロマンス!

【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺

福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。 目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。 でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい… ……あれ…? …やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ… 前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。 1万2000字前後です。 攻めのキャラがブレるし若干変態です。 無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形) おまけ完結済み

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。