拾われた俺、最強のスパダリ閣下に全力で溺愛されてます 迷い子の月下美人

エウラ

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195 ノアは構い倒される 1

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「えー、コホン。ノアちゃん、とりあえず座ってお茶にしようか」

動揺を隠してウラノスが仕切り直す。
ノアはキョトンとしていたが、アークに促されアークと隣り合って着席した。

「お茶の好みは何かあるかい?」
「特には・・・あっ、コーヒーの酸っぱいのは苦手、です。果物の酸っぱいのは平気なんですけど・・・」
「分かった。ね、ノアちゃん、私達は家族なんだから、敬語は要らないよ」
「そうそう、普通に話して? それともまだ家族って感じじゃ無い?」
「---そんなこと・・・良いの、かな。だって王侯貴族の・・・」

躊躇いがちにぽつぽつと話すノアにアークが言った。

「ノア、俺もその王侯貴族だけど、普通だろう?」
「・・・・・・あ、そっか、アークの家族なんだから一緒だね。じゃあ、俺も普通に話すね。へへ、家族・・・・・・嬉しい」

眉を下げてはにかむノアに再び撃ち抜かれた面々は、それぞれ目元を押さえたり口元を覆ったり胸を押さえたりと大忙しだった。

相変わらずノアはキョトンとしていた。

「ねえ、ノアちゃんの今着ている服はアークが頼んで作ったもの? とっても似合ってるね。アークの髪の色を使ったんだね」
「---そうなんだ。アークの色なんだよね。だからか、なんか安心するっていうか・・・」
「うんうん、大好きな人と一緒っていうね! 気持ち分かるよ!」

ノアの言葉に同調するアンジェリク。
やっぱり番いの事は番いが良く分かるようだ。

「ねね、今日はもう無理だけど、明日、仕立屋を呼ぶから、採寸してノアちゃんのお洋服作ろうね! ね!」
「可愛いの作ろう! ぜっっったい似合う!」
「アーク、良いよね?!」
「・・・え、あの・・・」
「---ハア。ほどほどにな? あと、俺ももちろん一緒だ」
「良いよ! あ、アークも作ろうね。その内陛下に謁見するだろうし!」
「え? 謁見??」
「分かった。お揃いで作ろうな、ノア」
「ぅ、ん? うん」

怒涛の勢いで会話が進み、口を挟めないでいるノアに、そっとケーキが差し出された。

驚いて見ると、優しそうな表情のロマンスグレーの執事さんが一口サイズのケーキが幾つも乗ったお皿を用意してくれていて。

「どうぞ、お好きにお召し上がり下さい」
「あ、ありがとうございます」
「敬語は不要でございますよ」
「・・・ありがとう。えと、」
「失礼致しました。私、執事長のアヴィールと申します」
「あっ、何時も手紙を纏めてくれてるあの声の人! ちょっとしか顔が見えなくて誰だろうって思ってたんだ。良かった。アヴィールね」
「・・・私などを気にかけて下さってありがとうございます。これからもよろしくお願い致します」
「俺も、よろしくね」

ほくほく顔でフォークを持ち、ケーキを一口パクリ。
目がキラキラ輝いて、頬がもっくもっくと動いて、ゴクンと・・・。

紅茶を一口、ケーキをパクリ、もぐもぐごっくん、紅茶を一口・・・。

紅茶が無くなるタイミングですかさず注ぎ、おかわりをしそうなケーキを準備してお皿を代えて。

夢中になって食べていたノアは気付かなかったが、アークもウラノス達も使用人も、いつの間にか微笑ましそうにノアを見つめていたのだった。

「ノア、口の端に付いてる」
「---え?」

アークに声をかけられるまで気付かなかったノアは、ハッとして周りを見た。

見られてた・・・!!

途端にカーッと顔が赤くなって。
そこにアークがチュッとケーキの欠片を口付けで取って・・・。

「ぅ、あ・・・あうぅ・・・」

更に赤面したノアが可愛過ぎて、再び皆が各々の悶えポーズを取ったのだった。

アークは、これ以上可愛い番いを見せたくないとばかりに、先ほどの陛下への奏上をノアにもオッケーして貰うとさっさと自室へ戻った。

「晩餐までゆっくりしておいで」

そう声をかけられて、アークの陰からそっと手を振り返すノアが可愛いと、サロンは暫くほのほのとしていたのだった。




※所用が立て込みまして、遅れました。明日も遅れたらスミマセン。
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