拾われた俺、最強のスパダリ閣下に全力で溺愛されてます 迷い子の月下美人

エウラ

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118 新たなる迷宮

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ルドヴィカ達が街中に向かうのを見て、ノアとアークも再び戦闘態勢に入った。

「アーク、要塞都市の上に結界張っちゃって良いかな?」

うっかりしてたけど、魔物とか墜ちて建物とか壊れたり怪我人とか出てたっぽいし。
うん、最初に結界張っとけば良かった。

「出来るのか?・・・・・・いや、愚問だったな」

そういえば魔力無限だった。
規格外だった。

「壁に沿って展開するよ」

そういってなんてことないようにぽうっと結界が張られた。

「魔物以外は出入り自由だけど、うっかり外には行かないでくれ」

周りの冒険者達に言って聞かせる。
それをギルマス達にも伝えに行ったのだろう。何人も走って行ったのが見えた。

「さて、第二陣が来たようだ。俺は途中、殲滅しながら奥の迷宮を見に行ってくるから、残り頼むな」
「了解。気を付けて」

アークが翼を広げて奥へと翔んでいった。
ノアは対空戦をしつつ、新しく押し寄せてきた魔物を殲滅魔法で氷漬けにしていく。

「以前の迷宮で加減覚えてて良かった」

言わずもがな、オーガスタの迷宮での『深緑』PTとの一件である。

「やっぱり、凍らせるのが一番楽だな」

鼻唄でも歌いそうなノアだった。

一方、新しい迷宮の元へと翔んできたアークは、ある程度まで近付いたら翼を消して森の中に降り立った。

襲ってくる魔物を瞬時に蹴散らす。

「やはり迷宮に近付くにつれて密集しているな。魔物もちょっとレベル高いヤツが多くなってきた」

この分だと、中はロード系やキング系の大物とかいそうだな。
さすがに単独は無理っぽい。
というか面倒臭い。
ルドヴィカに頼んで魔法騎士団を動かして貰うか。

出てくる魔物を片っ端から屠っているが、キリが無い。

「『ダイヤモンドダスト』」

ノア程じゃ無いが、俺もそこそこ上級魔法を使えるんだよ。
精霊王の義息子加護で魔力が上がってるしな。

魔力のゴリ押しで威力の底上げをする。

凍って動きが止まったところを大剣で一刀両断した。
辺りの木々が斬撃で倒れたが、見通しが良くなって良いだろう。
どうせ管理するなら、この辺りのもしておこうか。

---なんて思いながらアークが迷宮の周囲の魔物を倒していると大きな魔力反応が・・・。

アークが入口を見るとゴーレムの反応があった。
様子見をしていると、入口からゴーレムが出ようとして・・・・・・詰まった。

出入り口よりもデカかったらしい。
体長が5m以上はあるな。
ちなみに出入り口は幅約3m、高さ4mほどである。

詰まったお陰で魔物の放出が止まった。

「---ラッキー!」

アークが目一杯魔力を注いで『氷壁アイスウォール』で出入り口を塞いで、少し様子を見て大丈夫そうだと一旦離れた。

ノアは相変わらず氷漬けしているようだ。

「ギルドで一旦、作戦会議だな」

辺りの魔物を殲滅しながらノアの元へと戻っていった。


アークが出入り口を一時的に塞いだお陰で空中の魔物も片付いた。

「アーク、お帰り。どうだった?」

降り立ったアークにひしっとしがみつくノアを見てアークが満面の笑みで抱きしめ返した。

「出入り口を『氷壁』で塞いできたから、今のところは落ち着いた。ギルドに戻って少し対策を練ろう。ルドヴィカ、ギルドで良いんだろう?」

すでにギルマスと領主に連絡を済ませて戻ってきていたルドヴィカがいたので、声をかけた。
分かっていたのか、頷きながら応えた。

「ああ、ひとまず冒険者ギルドへ。領主サマも来てる。俺達も同行しよう」
「分かった。じゃあノア、行こう」
「ん」

そうしてルドヴィカ達と冒険者ギルドへ向かっていった。

道すがら、ノアが墜とした魔物が建物を壊したりしていたのが目に入った。

ノアは周りが気付かないくらい微かに眉をひそめた。
アークだけがそれに気付いていた。

アークに頭をポンポンと撫でられてハッとする。
見上げると優しい表情を浮かべてノアを見ていた。

---それが『気にするな』と言っているようで、ノアは泣きたくなった。

怪我人もいるけれど、軽症だし、誰も死んでない。
全部ノアが引き受けることはないんだ。
むしろコレだけの命を救ったんだと。


アークにそう言われた気がした。

それだけで、俺は救われる---。







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