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第1章 はじめまして幻想郷
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1匹で来る場合は何となく対処ができるようになってきたが複数で来られるとどこを見てどっちに走ればいいかまだ迷う。
しかも、ウサギみたいな動きの早い敵はなおのことだ。
ここは既に森の中腹より奥、最初に出てきたウサギよりももちろん強い。
その証拠に、スイのレベルは10になっていた。
ステータスは全体的に少しづつ上がっているが特に目立つのが、演奏Lv4である。
この演奏は、スイのレベルが上がるだけでは上がらない。
いかに沢山弾いて熟練度を上げるかである。
1日中頑張って弾いた成果が出ている。
また、指力もレベルとは別に弾くことによって上げることが出来るようだ。
その為、指力は530まで一気に上がっていた。
「でも、レベル上がっても数値的にあんまり上がらないもんなんだねー」
あとはステータス数値の振り分けで上げるのだが、スイはそれを後回しにした。
敵が現れるこの場所で呑気にステータスとにらめっこは出来ない。
腰に受けた攻撃により体力は半分まで減ってるのに気付き、回復薬を使って体力を回復する。
1回の攻撃に半分持っていかれて、2回当たったら死に戻りになる。
その少ない体力にスイは、無理ゲーって言うやつじゃない?と呟いたが、ふと思い出す。
「………あ、体力って上げれるんだよね?」
えーっと…とまたステータスを開いて見ると、レベルが上がった事により覚えたスピード加速、体力最大値上昇、攻撃力上昇、状態異常回復
「…よっつかー、でも全部使えるやつ…かな?」
演奏レベルもLv3と全て使えるやつだ。
スイは、敵が居ない今のうちに3曲演奏をしてみた、
スピード、体力、攻撃である。
演奏により、確かに3つのステータスが上がる。
でも…
「最初にサーヴァさんが弾いた時より上がらないなぁ、これもレベルなのかな?もう1回弾くか」
3曲、もう1度弾いてみる。
しかし、今度はステータスが上がらなかった。
「…あれ?………ん?クールタイム?」
曲自体は弾けるが、視界の端にクールタイムと表示された。
どうやら、少し休まないと重ねがけは出来ないようだ。
「……なるほど」
色々あるんだなー…と思っていた時、後から衝撃が来た。
狼に噛まれたのだ。
腕に噛みつかれ血がダラダラと流れる。
「ひっ!狼!」
片手で楽器を振り回し狼を腕から離させる。
楽器にあたる前に自ら離れた狼は唸りながらスイを見ていた。
腕がジンジンと痺れて血がポタポタと垂れている。
「…これなに?」
頭上にある名前、体力ゲージの横に書かれているシビレという文字。
確かに、腕がジンジンと痺れて上手く動かない。
片手で握った楽器を1度地面に置く。
その瞬間狼がハイスピードでスイの目の前まで走ってきた。
「っっっらぁ!!」
片手で地面に置いた楽器をタイミング良く上に振り上げる。
それにより狼は顔に楽器をめり込ませて吹き飛ばし、
キャイン!と叫び声を上げウサギと同じく砕け散る様に消えていった。
「…う、腕どうなってるのー?」
狼の落としたドロップを取ることなく、楽器を置いて痺れている腕を掴んだ。
ジンジンからビリビリに変わり、パッと手を離す。
道具袋、イベントリにも痺れを取る回復薬は持っていない。
パニックになりながらキョロキョロと周りを見るが、もちろん誰も居ない。
「い、いたいー」
ちょっとずつ体力も減っているようだ。
「…あ!」
急いでステータスを開く。
状態異常回復……………体に現れる異常を10%の確率で治す
「これだ!」
座ったまま置いてる楽器を持ち、足と体で支えながら痺れる腕、指を必死に動かして曲を弾く。
失敗。
「まじか!もう1回…クールタイムゥゥゥ!」
結局10%成功率は低く、その後8回目で成功。
もちろん敵は現れ片手で楽器を振り回し、無理やり片手でハープを弾いて攻撃力とスピードを上げ逃げながら何とか8回目まで騙し騙し生き残った。
「…ハァハァ。こんなに…こんなに大変なの…」
なんとかセーフティエリアまで戻ってきたスイは汚れるのも気にしないで地面に大の字に倒れる。
「これは、奏者だから大変なの?それとも初心者だから?………私だから?なんて世知辛いぃー」
そう言うが、スイは諦めていなかった。
頭の中ではどう動いたら効率いいのか、また今回みたいな片手が使えない時どうすればいいのか
頭を、フル回転させていた。
しかも、ウサギみたいな動きの早い敵はなおのことだ。
ここは既に森の中腹より奥、最初に出てきたウサギよりももちろん強い。
その証拠に、スイのレベルは10になっていた。
ステータスは全体的に少しづつ上がっているが特に目立つのが、演奏Lv4である。
この演奏は、スイのレベルが上がるだけでは上がらない。
いかに沢山弾いて熟練度を上げるかである。
1日中頑張って弾いた成果が出ている。
また、指力もレベルとは別に弾くことによって上げることが出来るようだ。
その為、指力は530まで一気に上がっていた。
「でも、レベル上がっても数値的にあんまり上がらないもんなんだねー」
あとはステータス数値の振り分けで上げるのだが、スイはそれを後回しにした。
敵が現れるこの場所で呑気にステータスとにらめっこは出来ない。
腰に受けた攻撃により体力は半分まで減ってるのに気付き、回復薬を使って体力を回復する。
1回の攻撃に半分持っていかれて、2回当たったら死に戻りになる。
その少ない体力にスイは、無理ゲーって言うやつじゃない?と呟いたが、ふと思い出す。
「………あ、体力って上げれるんだよね?」
えーっと…とまたステータスを開いて見ると、レベルが上がった事により覚えたスピード加速、体力最大値上昇、攻撃力上昇、状態異常回復
「…よっつかー、でも全部使えるやつ…かな?」
演奏レベルもLv3と全て使えるやつだ。
スイは、敵が居ない今のうちに3曲演奏をしてみた、
スピード、体力、攻撃である。
演奏により、確かに3つのステータスが上がる。
でも…
「最初にサーヴァさんが弾いた時より上がらないなぁ、これもレベルなのかな?もう1回弾くか」
3曲、もう1度弾いてみる。
しかし、今度はステータスが上がらなかった。
「…あれ?………ん?クールタイム?」
曲自体は弾けるが、視界の端にクールタイムと表示された。
どうやら、少し休まないと重ねがけは出来ないようだ。
「……なるほど」
色々あるんだなー…と思っていた時、後から衝撃が来た。
狼に噛まれたのだ。
腕に噛みつかれ血がダラダラと流れる。
「ひっ!狼!」
片手で楽器を振り回し狼を腕から離させる。
楽器にあたる前に自ら離れた狼は唸りながらスイを見ていた。
腕がジンジンと痺れて血がポタポタと垂れている。
「…これなに?」
頭上にある名前、体力ゲージの横に書かれているシビレという文字。
確かに、腕がジンジンと痺れて上手く動かない。
片手で握った楽器を1度地面に置く。
その瞬間狼がハイスピードでスイの目の前まで走ってきた。
「っっっらぁ!!」
片手で地面に置いた楽器をタイミング良く上に振り上げる。
それにより狼は顔に楽器をめり込ませて吹き飛ばし、
キャイン!と叫び声を上げウサギと同じく砕け散る様に消えていった。
「…う、腕どうなってるのー?」
狼の落としたドロップを取ることなく、楽器を置いて痺れている腕を掴んだ。
ジンジンからビリビリに変わり、パッと手を離す。
道具袋、イベントリにも痺れを取る回復薬は持っていない。
パニックになりながらキョロキョロと周りを見るが、もちろん誰も居ない。
「い、いたいー」
ちょっとずつ体力も減っているようだ。
「…あ!」
急いでステータスを開く。
状態異常回復……………体に現れる異常を10%の確率で治す
「これだ!」
座ったまま置いてる楽器を持ち、足と体で支えながら痺れる腕、指を必死に動かして曲を弾く。
失敗。
「まじか!もう1回…クールタイムゥゥゥ!」
結局10%成功率は低く、その後8回目で成功。
もちろん敵は現れ片手で楽器を振り回し、無理やり片手でハープを弾いて攻撃力とスピードを上げ逃げながら何とか8回目まで騙し騙し生き残った。
「…ハァハァ。こんなに…こんなに大変なの…」
なんとかセーフティエリアまで戻ってきたスイは汚れるのも気にしないで地面に大の字に倒れる。
「これは、奏者だから大変なの?それとも初心者だから?………私だから?なんて世知辛いぃー」
そう言うが、スイは諦めていなかった。
頭の中ではどう動いたら効率いいのか、また今回みたいな片手が使えない時どうすればいいのか
頭を、フル回転させていた。
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