転移失敗!!此処は何処?僕は誰?

I&Rin

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死の大陸編 青年期

第210話. バルサの記憶

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 「リンの言われた通り、ギガースと顔を突き合わせて話すことで、リンの言っていた言葉の意味をようやく理解しました」

 「そりゃ、そうだよね」

 「本当に教えて頂きありがとう!ただ、これからの対応を考えるとリューキに何と言えばいいのか……」

 「その事は後から考えるとして、まずは先にバルサと話しをさせてくれるかな」

 「そうですね、ギガースよ」

 「んっ、なんだ?」

 「今からギガースを縛っている拘束具を解くが、お前もいろいろと聴きたい事もあると思うが、まずは、このお方の話しに素直に答えてくれないか」

 「バルサが言うのであれば俺は従うぞ!」

 バルサは吊られていた状態から下ろされ、両手両足の拘束具も外されてから自由となる

 「すまないな、バルサ!で、リンだったかな⁉︎俺に聴きたい事とは何だ?」

 「まず、君が確実に覚えている記憶の中で1番新しい最近の出来事を教えてくれるかい」

 「最近か、最近と言えば、あっ!魔族だ!そうだ魔族だ!……バルサ!アヴァロン山脈近くに魔族がいたぞ!ヤバイ!何とかしないと!バルサ!」

 「!!それは後でいいから、まず、その事をリンに話すんだ」

 「ま、魔族だぞぉー!」

 「じゃあ、魔族に遭遇するちょっと前に戻って聴こうか!」

 「魔族だぞー、魔族を見つける前は・・・」

 「どうして君はアヴァロン山脈の近くにいたんだい⁉︎」

   「そうだな、アヴァロン山脈へは・・・・」

 「何で行ったのか、誰と行ったのかも思い出せれば、教えてくれ」


 「分かった」

 「最近、アヴァロン山脈からブラックドラゴンが東に飛び立つ姿を目撃したので、俺達が調査に行った事はバルサに伝えたよな⁉︎」

 「ああ、それは聴いた!ジルクとジュールとお前の3人で向かったな」

 「ああ、そうだ。……そして里を出た俺達はアヴァロン山脈に向かう途中でギガピクスやサウロと言った大型魔物があちこちに殺されてあるのを見つけると、それはもう酷い殺され方をされていて、八つ裂きに斬られまくっていたり、焼かれてあったり、爆発したような姿であったりと、そんな様々な死体が向かう途中にあったんだ」

 「八つ裂きかあ」

 「そうだ、目的は分からないが上位の魔物が大型魔物を殺しまくっていると思い、その足取りも含めて調べる為、俺達は更に警戒を強め慎重に調査をしながら進み、アヴァロン山脈に着くと、そこで魔族と遭遇してしまった」
 
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