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死の大陸編 青年期
第209話. 信憑性
しおりを挟むそうだよねえ、急に魔族と言われても信憑性がないよねぇ
「でも、僕はウソは言わないからね!」
「それは分かってます」
「リンがそこまで私達巨人族や鬼人族に関わる必要性やメリットがないですからね」
「うん、そうだね!そして、ギガースの事ならバルサが1番に分かると思うから、まずはじっくりと観察してもらえるかい」
「分かりました」
「それじゃあ、猿轡と目隠しを取ってから、大丈夫そうなら両手両足を自由にしようか!」
「分かりました、では始めます」
そう言ってバルサはまずギガースの猿轡を外す
すると、その瞬間すぐにギガースが騒ぎ出す!
「おい!そこにいるのは誰だ?何で俺を縛っているんだ!」
「おい!教えろ!何で俺はこんな事になっている⁉︎」
「此処は何処だ?」
「答えろ、誰かそこにいるんだろ!」
「俺はギガースだぞ!誰か説明してくれ!」
「ギガース!私だ!」
「その声はバルサか⁉︎バルサなのか?バルサ!どうして俺は縛られているんだ?」
「ギガース、お前、本当に何も覚えていないのか⁉︎」
「何をだ?何の事を言っているんだ?」
「そうか、今からお前の目隠しを取るからそのまま大人しくしてるんだぞ」
「ああ、分かった!」
バルサがゆっくりとギガースの目隠しを外すと、ギガースが眼を細めながら瞼を開けると、僕と目が合う
「んっ⁉︎誰だお前!」
「僕はリン!今は訳あって此処にいるけど、僕のことは気にしなくていいよ」
「リンだと⁉︎お前、ひょっとしてヒト族なのか⁉︎」
「おおぉー、凄い!分かるんだ!」
「昔いたからな、それよりも、バルサ!何度も言うようだが何故、俺は縛られているんだ?」
バルサがじっとギガースの眼を覗き込む
そして僕の方を向き、改めて頭を下げて謝罪する
「リン、すまなかった。本当にこんなことがあるんだな!今の今まで半信半疑でしたが、間違いありません!以前までのギガースです!」
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