45 / 260
死の大陸編 青年期
第42話. 空き巣
しおりを挟む今いる部屋でさえ、装備品や宝石の保存状態が良かったが、更にこの下があると言う事は、それだけで期待が持てそうだ
隠し部屋の入口を見つけたことで、気分的にアゲアゲモードになって来た!
高火力球で前方を照らし、階段を下へと降りて行く
その階段を下まで降りると、また扉がある!
隠し部屋からの隠し部屋で、僕の好奇心度はテンションアゲアゲMAXなってきた!
地魔法で扉を開けてから中を覗き込むと、そこは広めの空間になっていた
見るからに豪華なテーブルや椅子に寝具があり、いかにも王族の人達がここにいたんだと思わされる部屋だった
ベッドらしき所に目をやると、ちょっと驚かされる!
ベッドの上には2人分の人骨があり、何かを護るように、向かい合った状態のまま、骨が綺麗に揃っている
その何かとは分からないが、お腹辺りに50㎝位の大きさをした石の様な物がある
石にも見えるが卵の様にも見える
それがどういったものか分からないが、この2人は、その物体を護ろうとして、朽ち果てたのだろうか?
アースにその物体の事を聞いてみるが、首を傾げて一言!
「分かんなぁい」
全く役に立たないアース君だったので、それであれば持ち帰って父さんに聞いてみようと思い、とりあえずその物体を収納部屋にしまい込む
それからしばらく部屋内を探索して、宝石類や装備品を見つけては、それらを片っ端から収納する
ほんと、やってる事はトレジャーハンターと言いながらも、ただの空き巣みたいになっていた
一通り、探索を終えたので地下から地上へと戻り、先程の物体の事を考えていた
この卵みたいなのも気になるので、このまま父さんの所に向かうか、それとも1度拠点に戻るか悩んでいると、急に辺りが暗くなったので、何事かと空を見上げると、上空には数え切れないほどの様々な飛竜が飛んでいた
何処かを目指して飛んでいるようで、飛竜達はみんな同じ方角に向かっていた
何かに追われて逃げてるいのか、それとも飛竜だけの楽園を求め、新世界にでも行っているのか、そんなこと僕には分からない
ただ、これは何かの予兆や前触れなのかも知れないので、とりあえずこの出来事も含め、父さんに聞いてみようと霊峰山に向かうことにする
「アース!霊峰山に向かうけど、今日もどちらが先に着くか勝負をしようか?」
「うん、いいよおぉ」
「僕に勝てたら、ゴノプスを1体食べさせてあげるよぉ!」
「ほんとにぃ!やったー!じゃあ、ホンキで行くよぉ!」
ゴノプスとは恐竜で草食系のサウルスに似た魔物なんだが、首が極端に短いがその反面、体がとんでもなく大きく、身体を覆う表面はめちゃくちゃ硬いのだが、肉質はその逆でめちゃくちゃ柔らかく、めちゃくちゃ美味しいので、めちゃくちゃアースの好物だった!
「じゃあ、準備はいいかぁい⁉︎」
「うん、いいよぉ!」
「それじゃあ、行くよぉ!レディー」
ズドオオオオーーーン
・・・・・・
0
お気に入りに追加
96
あなたにおすすめの小説

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

スキルポイントが無限で全振りしても余るため、他に使ってみます
銀狐
ファンタジー
病気で17歳という若さで亡くなってしまった橘 勇輝。
死んだ際に3つの能力を手に入れ、別の世界に行けることになった。
そこで手に入れた能力でスキルポイントを無限にできる。
そのため、いろいろなスキルをカンストさせてみようと思いました。
※10万文字が超えそうなので、長編にしました。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる