転移失敗!!此処は何処?僕は誰?

I&Rin

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死の大陸編 青年期

第42話. 空き巣

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 今いる部屋でさえ、装備品や宝石の保存状態が良かったが、更にこの下があると言う事は、それだけで期待が持てそうだ
 

 隠し部屋の入口を見つけたことで、気分的にアゲアゲモードになって来た!

 高火力球メテオで前方を照らし、階段を下へと降りて行く

 その階段を下まで降りると、また扉がある!
 
 隠し部屋からの隠し部屋で、僕の好奇心度はテンションアゲアゲMAXなってきた!

 地魔法で扉を開けてから中を覗き込むと、そこは広めの空間になっていた

 見るからに豪華なテーブルや椅子に寝具があり、いかにも王族の人達がここにいたんだと思わされる部屋だった


 ベッドらしき所に目をやると、ちょっと驚かされる!

 ベッドの上には2人分の人骨があり、を護るように、向かい合った状態のまま、骨が綺麗に揃っている

 そのとは分からないが、お腹辺りに50㎝位の大きさをした石の様な物がある

 石にも見えるが卵の様にも見える

 それがどういったものか分からないが、この2人は、その物体を護ろうとして、朽ち果てたのだろうか?

 アースにその物体の事を聞いてみるが、首をかしげて一言!

 「分かんなぁい」

 全く役に立たないアース君だったので、それであれば持ち帰って父さんに聞いてみようと思い、とりあえずその物体を収納部屋にしまい込む


 それからしばらく部屋内を探索して、宝石類や装備品を見つけては、それらを片っ端から収納する

 ほんと、やってる事はトレジャーハンターと言いながらも、ただの空き巣みたいになっていた

 
 一通り、探索を終えたので地下から地上へと戻り、先程の物体の事を考えていた

 この卵みたいなのも気になるので、このまま父さんの所に向かうか、それとも1度拠点に戻るか悩んでいると、急に辺りが暗くなったので、何事かと空を見上げると、上空には数え切れないほどの様々な飛竜が飛んでいた


 何処どこかを目指して飛んでいるようで、飛竜達はみんな同じ方角に向かっていた


 何かに追われて逃げてるいのか、それとも飛竜だけの楽園を求め、新世界にでも行っているのか、そんなこと僕には分からない

 ただ、これは何かの予兆や前触れなのかも知れないので、とりあえずこの出来事も含め、父さんに聞いてみようと霊峰山に向かうことにする


  「アース!霊峰山に向かうけど、今日もどちらが先に着くか勝負をしようか?」

 「うん、いいよおぉ」

  「僕に勝てたら、ゴノプスを1体食べさせてあげるよぉ!」

 「ほんとにぃ!やったー!じゃあ、ホンキで行くよぉ!」

 ゴノプスとは恐竜で草食系のサウルスに似た魔物なんだが、首が極端に短いがその反面、体がとんでもなく大きく、身体を覆う表面はめちゃくちゃ硬いのだが、肉質はその逆でめちゃくちゃ柔らかく、めちゃくちゃ美味しいので、めちゃくちゃアースの好物だった!

  「じゃあ、準備はいいかぁい⁉︎」

 「うん、いいよぉ!」

  「それじゃあ、行くよぉ!レディー」

 ズドオオオオーーーン

 ・・・・・・

      
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