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死の大陸編 青年期
第41話. 蓑虫
しおりを挟む大群で押し寄せて来た子蜘蛛の反応がなくなり、現在アース君が黙々と処理している
残りは巨大蜘蛛の一体だけとなり、エアカッターの枚数を1枚減らし、残りの2枚をマニアルに切り替える
僕から攻撃を仕掛けようとした瞬間、巨大蜘蛛は危険を察知したようで、一旦僕から距離を取るよう後方にジャンプしながらお尻をこちらに向け、広範囲に毒霧を噴射してきた!
「うわっ、汚なっ!紫の屁だよ」
毒霧噴射の後に連続コラボで、槍のような無数の糸を飛ばしてきたので、即座にガードするため、風壁を展開すると同時に高火力球を放つが、周辺に張り巡らされてある蜘蛛の巣を瞬時に利用しながら移動し、巨大蜘蛛は僕の攻撃を躱している
巨大蜘蛛は、その見た目に反して意外と素早く機動力に優れており、自分の巣を最大限に利用しながら高速で移動する
邪魔な蜘蛛の巣を排除しようと思い、防御に使用していたエアシールド解除して、蜘蛛に向けて竜巻を放つ
洞窟内に張り巡らされてあった、雲の巣を巻き込みながら巨大蜘蛛をも飲み込み、そのまま壁に激突する!
ドガーーン!!!
激突した弾みで壁に大きな穴が空き、そのまま地面に叩き落とされた蜘蛛は、自分の巣が絡まり綿菓子みたいな状態になっていた
いや、これはひょっとして蛹の状態になり、今から羽化するのでは・・・・
残念ながらそうではなかった
モゾモゾと動く綿菓子から出てきた巨大蜘蛛は、脳震とうを起こしたかのようにフラフラしており、8つある眼の焦点が合っていない
やがて回復するそれらの眼が僕を捉えると、その場で蜘蛛は天井に糸を吐き出し、そのまま天井に引っ張られるように移動したかと思えば、勢いよく天井を足場にして蹴飛ばし、急行直下で僕目掛けて飛んで来る
その姿はあまりにも無防備で、全ての脚を広げたまま僕を掴みに来た
これは僕に攻撃して下さいと言わんかばかりの行動なのか、それとも何か意図があるのか分からなかった
うん、攻撃しておこう!
スパスパスパスパン!
エアカッターで、巨大蜘蛛の脚全部を付け根から斬り落とす
こうなるともはや蓑虫状態で何も出来ないでいる所で、最後は胴体も斬る!
スパン!
ボト!!
終了。
すると驚いたことに、お腹の中に寄生させていた、大量の子蜘蛛が這い出てきた!!
見た目が凄くキショかったので、速攻メテオで消滅させる
メテオで消滅してしまったのは仕方ないが、それ以外の蜘蛛はアース君の食材としてすぐに回収作業に入る
洞窟の内部はまだまだ先が続いてたので、そのまま先に進んで行くと、やがて行き止まりになった
しかし、そこには人工物で作られたような扉があったので、この扉をどうやって開けようか、そのやり方が分からない
くぼみがある所に手を当て、押したり引いたりしてみるが開かない。
長期間、そのままだったので固着しているのだろうか
実力行使に切り替え、地魔法で僕が入れるスペースを作り、そこから中に入って行き、ちゃんと穴は塞ぐ
中に入ると人骨があちこちに、転がっているではないか
当時、魔物から逃げ延びたヒト族が、この部屋にいたんだと伺えるが、すでに風化しており、至るところに沢山の人骨がある
この部屋を調べると宝石や装飾品、武器に防具が残っているではないか!
棚には書物があり、手に取って見てみると、やはりページがめくれなかったり、ボロボロで何も見れない
書物に関してはいろいろと情報が欲しいので、見る事が出来れば、是非とも欲しかったのだが、この状態では今回も断念するしかない
そんな時、風の吹き込む場所がある事に気付き、その書棚の裏を覗くと、どうやらそこから風が吹いている
その書棚を横から押すと、裏の壁に大きな穴が空いており、そこから地下へと降りて行く階段があった!
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