43 / 260
死の大陸編 青年期
第40話. 巨大蜘蛛
しおりを挟む今日も探索の為、滅びの国近くにある高台の場所を調べていたら洞窟を見つけたので、今日はそこを重点的に調べる
洞窟に入ってすぐ、いつものように魔法で高火力の球を2つ放ち、1つは僕の身近にセットし、もう1つは前方を照らす為にセットする
どの洞窟もそうだが、必ず魔物が棲み着いている
洞窟の規模が大きいと、下に行く階層も増え、行けば行くほど魔物のレベルが高くなるのを感じた
今回も僕のやる事は変わらず、魔物が襲いかかってくれば容赦なく、風魔法のエアカッターでスパスパ斬り刻んで先に進む
当然、この時に仕留めた魔物はすぐにアースが食べてしまうか、もしくは食材として収納部屋行きだ!
今回の洞窟は結構な規模だが、何処となくヒトの手が加えられている
5分ほど歩いていると奥にある広い空間に入り、気を引き締めてから、戦闘モードに入る
広い空間を探知で探ると、そこにはかなりの数の魔物がいるのを確認できた
そのまま広い空間内を進むが、壁にはびっしりヒカリゴケが付着しており、そのヒカリゴケを主食とする光蟲がたくさんいるお陰で、この空間内は明るくなっていた。
前方にセットしている高火力の球の光りに誘われ、蝙蝠系の魔物が次から次へとメテオに自爆アタックしている
それは、超、高温のマグマをそのまま球体にしたような物で、その火球をうっかり手で掴もうとするなら、火傷というレベルで済まされず、手が溶けて無くなってしまう!
実際には魔物の身体の一部が溶けたりしているが、球体そのものは20㎝位しかないので、完全に魔物が消滅することはないので、邪魔になる魔物のはエアカッターでスパスパと滅していく
メテオを大きくするのは簡単にできるんだが、大きくすればそれだけ邪魔になり、魔力の消費も大きくなるので、この20㎝位がちょうどいいサイズだった
何より大きなサイズだと、それこそ魔物が何も残らないので、それだと問題があって、うちのアース君の食事のストックができなくなる事が、1番の問題だった
なので被害は最小限に抑える方向性でいる
僕が放つ、2枚のエアカッターは円盤型で超高速回転しながら宙に浮き、洞窟に入ってからずっとスタンバイさせている状態で、魔物を感知すると自動的に狩っている
これはかなり便利な機能で、オートモードにすると僕が認識した魔物は自動的に仕留め、マニアルモードに切り替える事で、細かい動きで正確に局部をねらったりと、状況次第で切り替え、どちらも使い熟している
オートでエアカッターを飛ばし、高火力の球に触れてない魔物を切り落とし終えると、ようやく僕の近くに戻ってきた
ざっと蝙蝠の魔物が40体は転がっているので、
すかさず収納!
何事もなかったように暫く進むと、今度は辺りに蜘蛛の巣が張り巡らされてあり、その奥には馬鹿でかい蜘蛛の姿が見える
こっちを見る大きな赤い眼が、四方八方あちこちと動きながら観察するように見ている
そして、その赤い眼が一斉に僕の方に向く!
ギョロギョロギョロギョロ
キモっ!!
8つある赤い眼が全てこちらを向き、その直後、蜘蛛は毒糸をいくつも飛ばして来た
僕はその攻撃に対し、慌てる事なく前方にあるメテオで毒糸を溶かしてしまう事で、蜘蛛の攻撃は僕まで届かない。
蜘蛛は僕に攻撃が防がれると、次に周りに蠢いていた子蜘蛛の大群に命令をくだし、群れをなして波のようにこちらに押し寄せてきた!
すると突然、アースがあの大群の蜘蛛を食べて良いか聞いたきた
「ねえねえ、あいつら食べていい?」
「んっ?アースが食べたいんだったら食べていいよ!」
突然、アースが言って来たので、一瞬コイツら美味しいのか?と、ふと思ってしまったが、少しでもアースの腹の足しになればと思い、食べてもらう
この子蜘蛛は青い眼球が1つで、眼の上に槍の様な鋭い角が生えており、数にして数百匹はいるんじゃないかと思う位の大群が突進して来ていた
そこで僕はすぐに子蜘蛛をマーキングして、オートモードで3枚のエアカッターを仕向ける
子蜘蛛に反応したエアカッターは、高速で狂喜乱舞のごとしスパスパと斬っていくので、僕はそれを間近で観ているだけでよかった
あちこちに斬り刻まれた蜘蛛の残骸を確認したアース君が、空腹を満たす為、すでに処理部隊として行動していた
0
お気に入りに追加
96
あなたにおすすめの小説
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。
▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ......
どうしようΣ( ̄□ ̄;)
とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!!
R指定は念のためです。
マイペースに更新していきます。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシャリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
小さいぼくは最強魔術師一族!目指せ!もふもふスローライフ!
ひより のどか
ファンタジー
ねぇたまと、妹と、もふもふな家族と幸せに暮らしていたフィリー。そんな日常が崩れ去った。
一見、まだ小さな子どもたち。実は国が支配したがる程の大きな力を持っていて?
主人公フィリーは、実は違う世界で生きた記憶を持っていて?前世の記憶を活かして魔法の世界で代活躍?
「ねぇたまたちは、ぼくがまもりゅのら!」
『わふっ』
もふもふな家族も一緒にたくましく楽しく生きてくぞ!
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる