転移失敗!!此処は何処?僕は誰?

I&Rin

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死の大陸編 幼少期

第21話. フェンリルの棲家1

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 新しい♪朝がきた!

 洞窟内に陽が差し込み目が覚める

 起き上がると今日は横にフェンリルがいるではないか!


 それもそのはず

 今日は何処かしらの山に行こうと言われていたので、これでいなかったらお前の頭は大丈夫かと聞いてやりたくなる

  朝起きたばかりなのでフェンリルに挨拶する

  「起きてたんだね、おはよぉー」

 「うん、ずっとリンがら起きるのを待っていたよ」

 フェンリルが今日、僕と一緒に山に行くと言っていたが、いつ行くのだろうか

  「君が昨日言っていた山には、いつ頃に出発するのかな?」

 「んんとね、すぐだよ」

  「すぐ⁉︎そんなに遠い場所なんだ」

 「近いよ!僕が全力出して行けばすぐだよ」

  そんなに近いなら別に慌てなくてもいいんじゃないかと思ったが、このフェンリルの全力がどれほどのものかが分からないので、この場では聞かないでおく


  「そっか、じゃあ朝ごはんは抜きで行かないといけないね」


 「朝ごはん?食べる!食べる!」

  「えっ⁉︎すぐに行くんじゃないの?」

 「大丈夫!大丈夫!ご飯、美味しいねぇ」

 なんじゃいそりゃ、結局はご飯が食べたいだけかと思いながら、今日も川で魚釣りにいそしむこととなる


 魚も大漁だったので、フェンリルと食べながら今日の事を詳しく聞こうと思い話題を振ってみる

  「君と今日行く場所は山なんだよね?」

 「うん!山だよ」

  「そこに何しに行くの?」

 「うんとね、リンに会いたいんだって」

  「会いたい?誰が?」

 「うんとね、どおしよっかなぁ・・・とにかく連れて来てと言われただけだからね」

  だから誰がだよ、と思いながらもこれは絶対に話しが進まないと思ったので、どうやって行くのか移動方法を聞いてみる

  「じゃあその山まではどうやって行くの?」

 「うんとね、飛んで行くよ」

  「飛んで⁉︎」

 「うん」

  「空を?」

 「うん、空を」

  飛んでって僕は空を飛べないんですけど、てっきり僕は徒歩で行くとばかり思っていたのにそれがいきなり飛んでとは意表をつかれた


  「どちらにせよ、僕は飛べないけど君に乗せてもらって行くのかな」

 「ううん、乗せないよ」

 おいおいおいおい、ではどうしろと言うんだよ

 確かに芝犬位の大きさのフェンリルに僕がまたがってるのもかなり可笑しいし、その状態で飛べるのも疑わしい

  「それじゃあ僕が行くのは無理だね」

 「えぇ何で?じゃあ飛べないなら僕も一緒に走って行くから」

 じゃあ飛べないならって、僕が飛べる事が前提の話になってるのは可笑しいだろ
 
 コイツやっぱり頭がおかしいんじゃないかと思えてきた

 今思えば全速力ですぐ着くとは言っていたが、全速力で空を飛ぶとなると、場所が何処だか知らないが今から僕が走って行っても絶対に今日中に着かないだろう

 無理無理無理無理絶対無理

 しかもどれだけの距離かも分からないし、そんな先が見えない事で走れるか!!

 
 


 
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