23 / 260
死の大陸編 幼少期
第20話. レッドパイソン
しおりを挟むまたも奴はタイミングを見計らったかの様に、そこにいた
やはり来たかぁ!
君のその嗅覚は大したもんだが、絶対に確信犯だろ!
貯蔵庫を造ったのはいいけど、全然食材が備蓄できてないんですけどぉ!
「何これ!リン!ご飯!!」
「そうだよぉ、今日の僕のご飯だよぉ」
「美味しそうだねぇ!!」
もはや君はそれしか言えないんだろう。
「君はこれが何か分かるかなぁ?」
「ご飯!!」
「違ぁーう!これはブラックパイソンなのかなぁ?」
「うんっ、違うねぇ!レッドパイソンだよぉ!メスだね!」
「そのまんまなのねぇ」
まぁいい、気を取り直してこのレッドパイソンなる蛇を捌いてご飯にしよう
「ところで君はいつも何処に行ってるの?」
「うんとねぇ、リンの事を話しに、母さんのとこ!」
「ん?母さん!!」
「うん、そうだよぉ」
「ひょっとすると父さんもいるのかい?」
「うん、いるよぉ」
あぁ、両親はご健在だったのね。
当然ながらこの世界の事を何も知らないし、このフェンリルの名前も知らない
と言うより教えてくれなかった
なのでこのフェンリルに親がいるなんて考えてもみなかった
今日のご飯をあげる条件として、フェンリルにこの世界の事も含めていろいろと聴きながら僕は蛇の下処理を淡々とこなしていく
魚を焼き終えたので、僕が先に1本取って焼き加減を確認した後、それを食べながら残りを冷やしてフェンリルのとこに置いてあげる
瞬く間に即完食!
次なる食材は蛇!
蛇は先程、皮を剥いでから中の内臓を取り出してから、しっかりと水で洗い流した後に胴体を吊るし、風魔法を使って乾燥させてから岩の上に置いている
そこからまず僕の分だけ、適当な大きさに切り分けてから串に刺して焼いていく。
フェンリルの分は、どうせ沢山食べるだろうから大きめに切ってからから焼いてあげる
こんがり焼き上がりひと口食べてみると、意外と食べれる
臭みもなく魚のような食感であっさりしているが、小骨が多い
全く食べれない事はないが、やはり塩が欲しい。
残りはフェンリルにあげようと、すぐに焼きあげ置いてあげると、ガツガツと食べ始めて言うことは一緒だった。
「美味しいねぇ!!これ美味しいよぉ!」
その後もフェンリルは残りの食材を持て余す事なく完食してしまう
満足したのか食後は眠そうにしている
その後は僕と一緒に洞窟に戻りながら会話していると、急にフェンリルが僕の方を見て
「リン、明日僕と一緒に山に行こう!!ねっ!ねっ!」
「山⁉︎」
僕は頷きはしたが、その山が何処にあるのかも知らないし、すでに周りは山だらけなんだが答えてくれたとしても何とも言えない。
そして今日はそのまま眠りに就いた
0
お気に入りに追加
96
あなたにおすすめの小説
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる