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八章 侵略者と再会
第78話 農作物
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今日はコスモたちを連れて、叔父さんのところの農園に向かっている。今年は新しい作物を育てるみたいで、人手が足りないみたい。
「何植えるの?」
「苺だ」
「いつ食べられる?」
「冬だな」
今は春だから一年いないと食べられない。コスモの目は光が途絶えた。二年前に自分たちが植えた西瓜は仕送りしてもらい、一回だけ食べている。あれが自分たちが植えたものだと知ったときの反応といったら……。
冬に食べれるものだから、コスモたちはその季節まで地球にいるだろうか。ふと不安になった。先のことは分からない。それは宇宙人であっても。
「苺はケーキとかに乗せるフルーツよね。知ってるわ」
ダスクがふん、と鼻をならした。
今、バスの中。委員長は都合が悪くていないが、かわりににいるのはダスク。スターの隣に座っている。通勤時間のバスでサラリーマンが多い。人間一人と宇宙人三匹。一番うしろの座席で並んで座っている。
「お家で食べているんでしょ。いいわね、お金持ちで」
スターが嘲笑った。
「ケーキて何?」
コスモが首を傾げた。
「ふわふわで甘い食べ物よ」
スターが教えると、死んでいたコスモの目がキラキラ輝いた。俺に顔を向けて「今日はいっぱい植えるよ」と宣言。やる気が満ちているのなら、それでいいか。
やがて、叔父さんのところの農園にたどり着いた。叔父さんは新たなニンゲンをみて目を丸くした。
「あの彼女さんを連れて来なかってのか一樹、まさか! 振られてのか!?」
「彼女じゃねぇし、委員長は都合が悪いんだと」
叔父さんは俺の話を聞かずにシクシク泣き出した。コスモたちは十二歳の女子に見えている。普段は。でも叔父さんは触覚が見えるのかも曖昧にしてたっけ、でも、叔父さんには触覚が見えるからコスモたちを人間じゃないことに気がついているのかもしれない。
二年ぶりに顔を見たと叔父さんは笑った。
「どこで遊んでいたか分からんが、もう家出なんてするもんじゃなかよ、まだ小さいからのぉ」
叔父さんは大口開けて笑った。
「家出じゃない」
とコスモが否定する。
しかし機嫌良い叔父さんの耳には入っていない。
コスモたちは久しぶりに田舎の空気を吸っている。都会から離れた場所は、空気が美味しくて見る景色が緑一面。叔父さんは年中、麦わら帽子を被っている。
早速苺を植えることに。
一年前からハウスを作って土壌や温度調整をしっかりできたのは、今年から。そのハウスで育てるのは苺。土壌もしっかりしているし、種も植えている。それじゃあ今回呼ばれた理由は、もう一つのハウスにも、苺を植え付けること。
「叔父さん、ハウス二個持っていたのかよ」
「ガハハ! 食っていくためじゃ!」
もう一つのハウスは遠くに離れてて、また移動することに。
バスから降りて叔父さんのところまで歩いて、やっと叔父さんの家までたどり着いたのにハウスがある場所までまた移動する。
コスモは食にありたけないことに、イライラした表情。栄養成分のあるスナック菓子を与えると、一口で食べた。
ハウスまでたどり着くと、中はむわっと暑かった。この季節だから温かいけど、夏になると暑いな。
プランターに植え付ける。これが後々大きくなって花が咲いて、苺になるんだ。
「冬になるのが待ち遠しいな」
「うん」
コスモは大事そうにプランターに土を被せる。
コスモとスターは一度経験しているので、種の植え方について分かっている。でもダスクはあのときいなかったから、経験はない。
プランターに土を被せることを失敗した。あまり多すぎないように、と叔父さんにも注意されたんだが、やり方を知らないゆえ、戸惑っている。
「大変ね」
「うん。作物て、人の手から丹精に作っていくんだよ」
コスモが自慢げに言った。自分が教えられたことを教えている。
一度やっているから、スターは土の被せかたがうまい。少し浅くうめるのがいい。その様子を見ていた叔父さんがスターにほれて、言い寄る。
「いい子じゃないか! 朝倉さん家の息子さんの嫁になりゃあ!」
「なるわけないでしょ! そんな、そんなっ……あぁでも、毎晩求められたら? 結婚してあげてもいいわよ?」
「なぜ上から目線?」
スターは体をくねらせ、持っている土がボタボタ地面に落ちている。
この肥料は割と多くの石灰が混ざっているので、それを無駄遣いしたらそりゃあ、叔父さんでも怒る。けど、叔父さんは怒らなかった。
全部のプランターに土を被せて、プランターを一列に並ばせた。程よい間隔を取らないといけない。しかも土と石灰が入っているため、一個一個重い。ハウスの中もあって、汗がダラダラ流れてきた。
暑いといってすぐに退散したのは、スター。汗が流れてきたら、せっかくお化粧したのに乙女として台無しじゃないと。
確か、宇宙人は血も涙も液体もないのに。どこから流れてくるんだ。
暑くてもハウスの中で、プランターを並ばせていたのは、コスモとダスク。
「はぁ、あと二個ね」
ダスクはふぅ、と息を付いた。
「このあとは昼飯だから頑張れよ」
俺がもう一個を運ぶ。
それを聞いたコスモは、目をカッと見開かせ最後の一個目を運んだ。コスモの扱いかたなら俺が一番知っている。
プランターを運び終え、叔父さんは家に招いた。昼飯だ。あれほど体力も使ったのにコスモは俊敏にハウスから出ていき、叔父さんの家にダッシュで向かった。
二年前は委員長と一緒に昼飯を作っていたんだよな。今は一人で作ったらしい。二年前コスモたちが西瓜を植えた畑には、那須とキュウリが植えてある。あれも夏に食うために、叔父さんが一人で丹精に作っている。
家屋に入ると、すでに半分以上がコスモに食べられていた。同じく先に家屋にいたスターが「わたしは止めたのよ」と訴えかける。俺はふっと笑った。こんなのを考えていない俺じゃない。伊達にコスモの飼い主じゃないからな。
「そんなこともあろうと、弁当を作ってきた!」
風呂敷にまとめた重箱を取り出した。
コスモに気づかれないように運んだのを苦労した。叔父さんもこの弁当に食す。
「腕上がったなぁ! こんじゃ、うちの専業主夫になってほしいなぁ!」
「なりたくない」
叔父さんは美味しそうにパクパク食べた。日焼けした所がさらに日焼けして、皮が剥がれている。しかも、俺たちがやった作業は割と体力作業だ。腰やら足には湿布が貼りまくり。
「叔父さん、もう年でしょ? 息子さんは帰ってきたの?」
訊くと叔父さんの顔色が悪くなった。
ガハハと大口開けて笑う人が、急に暗くなった。室内の雲行きが怪しくなった。俺と叔父さんの手は止まり、三匹の手だけは動いている。
「そうだなぁ……あいつは、都会で生きてくてよ」
叔父さんは箸を静かに置いた。
お茶碗に手を伸ばす。
「それじゃあ、畑を相続する人は?」
「いねぇな」
ズズとお茶を飲んだ。見たことないほど悲しい表情している。今はっきり叔父さんを見たが、小さい頃は大きな背中だったのが今見るととても、小さくなっている。おじいちゃんの手になっている。
この家にはもう、叔父さんしかいない。お袋さんは五年前に他界している。それから一人でこの畑を切り盛りして、しかも、相原家のために仕送りもしている。たった一人でだ。
お茶碗を静かに置き、天井を見上げた。
「いやぁ、内心ヒヤヒヤしてんよ。息子も帰ってこんし、もういっそのこと、一樹が継いてくれんかのぉ」
叔父さんは苦笑した。
俺は言葉を詰まらせた。どう答えていいのか分からない。頭の中でぐるぐる考えが渦巻いている。
大学に行く理由は、特にない。将来のために行く。何を希望にしているのか、分からない。委員長ほど大きな希望を持っていない。
でもここで過ごせば、いい環境かもしれない。農作物は叔父さんのおかげで知っている。田舎の雰囲気もいいし、空気が美味しい。都会の切羽詰まった空気はない。叔父さんは返事に困っている俺を見て、俺の頭をぽんと撫でた。
「冗談さぁ。そんな気にするな。それにまだまだ現役! 心配すな」
叔父さんは白い歯をみせて、ニカッと笑った。
しんみりした空気を取り戻すかのように、叔父さんは皿に食べ物を盛ってパクパク食べた。俺がもう一度箸を進めたときには、もう既に、半分以上も残っていなかった。スターがジト目で「早く食べないから」と訴える。
俺は深いため息をついた。昼飯も食べて、俺たちは苺の他にも、他の作物の水やりとかトマトの葉の除去とか。
あとは家に生えていた草むしりとか。気がついたら、空のいろが茜色に染まっていた。黒い影が伸びて、景色がだんだん暗くなっていく。
「あんがとな。助かったわい」
「ううん。この前のトマト、すごい美味しかった。母さんたちも喜んでいたよ。じゃあ……」
「じゃあな」
「バイバイ」
ダスクだけは黙って会釈する。
叔父さんとお別れして、バスにのった。帰りのバスは人はいない。自由にそれぞれの席に座る。コスモは疲れたのか、ぐてんと俺の隣で眠っていた。
「何植えるの?」
「苺だ」
「いつ食べられる?」
「冬だな」
今は春だから一年いないと食べられない。コスモの目は光が途絶えた。二年前に自分たちが植えた西瓜は仕送りしてもらい、一回だけ食べている。あれが自分たちが植えたものだと知ったときの反応といったら……。
冬に食べれるものだから、コスモたちはその季節まで地球にいるだろうか。ふと不安になった。先のことは分からない。それは宇宙人であっても。
「苺はケーキとかに乗せるフルーツよね。知ってるわ」
ダスクがふん、と鼻をならした。
今、バスの中。委員長は都合が悪くていないが、かわりににいるのはダスク。スターの隣に座っている。通勤時間のバスでサラリーマンが多い。人間一人と宇宙人三匹。一番うしろの座席で並んで座っている。
「お家で食べているんでしょ。いいわね、お金持ちで」
スターが嘲笑った。
「ケーキて何?」
コスモが首を傾げた。
「ふわふわで甘い食べ物よ」
スターが教えると、死んでいたコスモの目がキラキラ輝いた。俺に顔を向けて「今日はいっぱい植えるよ」と宣言。やる気が満ちているのなら、それでいいか。
やがて、叔父さんのところの農園にたどり着いた。叔父さんは新たなニンゲンをみて目を丸くした。
「あの彼女さんを連れて来なかってのか一樹、まさか! 振られてのか!?」
「彼女じゃねぇし、委員長は都合が悪いんだと」
叔父さんは俺の話を聞かずにシクシク泣き出した。コスモたちは十二歳の女子に見えている。普段は。でも叔父さんは触覚が見えるのかも曖昧にしてたっけ、でも、叔父さんには触覚が見えるからコスモたちを人間じゃないことに気がついているのかもしれない。
二年ぶりに顔を見たと叔父さんは笑った。
「どこで遊んでいたか分からんが、もう家出なんてするもんじゃなかよ、まだ小さいからのぉ」
叔父さんは大口開けて笑った。
「家出じゃない」
とコスモが否定する。
しかし機嫌良い叔父さんの耳には入っていない。
コスモたちは久しぶりに田舎の空気を吸っている。都会から離れた場所は、空気が美味しくて見る景色が緑一面。叔父さんは年中、麦わら帽子を被っている。
早速苺を植えることに。
一年前からハウスを作って土壌や温度調整をしっかりできたのは、今年から。そのハウスで育てるのは苺。土壌もしっかりしているし、種も植えている。それじゃあ今回呼ばれた理由は、もう一つのハウスにも、苺を植え付けること。
「叔父さん、ハウス二個持っていたのかよ」
「ガハハ! 食っていくためじゃ!」
もう一つのハウスは遠くに離れてて、また移動することに。
バスから降りて叔父さんのところまで歩いて、やっと叔父さんの家までたどり着いたのにハウスがある場所までまた移動する。
コスモは食にありたけないことに、イライラした表情。栄養成分のあるスナック菓子を与えると、一口で食べた。
ハウスまでたどり着くと、中はむわっと暑かった。この季節だから温かいけど、夏になると暑いな。
プランターに植え付ける。これが後々大きくなって花が咲いて、苺になるんだ。
「冬になるのが待ち遠しいな」
「うん」
コスモは大事そうにプランターに土を被せる。
コスモとスターは一度経験しているので、種の植え方について分かっている。でもダスクはあのときいなかったから、経験はない。
プランターに土を被せることを失敗した。あまり多すぎないように、と叔父さんにも注意されたんだが、やり方を知らないゆえ、戸惑っている。
「大変ね」
「うん。作物て、人の手から丹精に作っていくんだよ」
コスモが自慢げに言った。自分が教えられたことを教えている。
一度やっているから、スターは土の被せかたがうまい。少し浅くうめるのがいい。その様子を見ていた叔父さんがスターにほれて、言い寄る。
「いい子じゃないか! 朝倉さん家の息子さんの嫁になりゃあ!」
「なるわけないでしょ! そんな、そんなっ……あぁでも、毎晩求められたら? 結婚してあげてもいいわよ?」
「なぜ上から目線?」
スターは体をくねらせ、持っている土がボタボタ地面に落ちている。
この肥料は割と多くの石灰が混ざっているので、それを無駄遣いしたらそりゃあ、叔父さんでも怒る。けど、叔父さんは怒らなかった。
全部のプランターに土を被せて、プランターを一列に並ばせた。程よい間隔を取らないといけない。しかも土と石灰が入っているため、一個一個重い。ハウスの中もあって、汗がダラダラ流れてきた。
暑いといってすぐに退散したのは、スター。汗が流れてきたら、せっかくお化粧したのに乙女として台無しじゃないと。
確か、宇宙人は血も涙も液体もないのに。どこから流れてくるんだ。
暑くてもハウスの中で、プランターを並ばせていたのは、コスモとダスク。
「はぁ、あと二個ね」
ダスクはふぅ、と息を付いた。
「このあとは昼飯だから頑張れよ」
俺がもう一個を運ぶ。
それを聞いたコスモは、目をカッと見開かせ最後の一個目を運んだ。コスモの扱いかたなら俺が一番知っている。
プランターを運び終え、叔父さんは家に招いた。昼飯だ。あれほど体力も使ったのにコスモは俊敏にハウスから出ていき、叔父さんの家にダッシュで向かった。
二年前は委員長と一緒に昼飯を作っていたんだよな。今は一人で作ったらしい。二年前コスモたちが西瓜を植えた畑には、那須とキュウリが植えてある。あれも夏に食うために、叔父さんが一人で丹精に作っている。
家屋に入ると、すでに半分以上がコスモに食べられていた。同じく先に家屋にいたスターが「わたしは止めたのよ」と訴えかける。俺はふっと笑った。こんなのを考えていない俺じゃない。伊達にコスモの飼い主じゃないからな。
「そんなこともあろうと、弁当を作ってきた!」
風呂敷にまとめた重箱を取り出した。
コスモに気づかれないように運んだのを苦労した。叔父さんもこの弁当に食す。
「腕上がったなぁ! こんじゃ、うちの専業主夫になってほしいなぁ!」
「なりたくない」
叔父さんは美味しそうにパクパク食べた。日焼けした所がさらに日焼けして、皮が剥がれている。しかも、俺たちがやった作業は割と体力作業だ。腰やら足には湿布が貼りまくり。
「叔父さん、もう年でしょ? 息子さんは帰ってきたの?」
訊くと叔父さんの顔色が悪くなった。
ガハハと大口開けて笑う人が、急に暗くなった。室内の雲行きが怪しくなった。俺と叔父さんの手は止まり、三匹の手だけは動いている。
「そうだなぁ……あいつは、都会で生きてくてよ」
叔父さんは箸を静かに置いた。
お茶碗に手を伸ばす。
「それじゃあ、畑を相続する人は?」
「いねぇな」
ズズとお茶を飲んだ。見たことないほど悲しい表情している。今はっきり叔父さんを見たが、小さい頃は大きな背中だったのが今見るととても、小さくなっている。おじいちゃんの手になっている。
この家にはもう、叔父さんしかいない。お袋さんは五年前に他界している。それから一人でこの畑を切り盛りして、しかも、相原家のために仕送りもしている。たった一人でだ。
お茶碗を静かに置き、天井を見上げた。
「いやぁ、内心ヒヤヒヤしてんよ。息子も帰ってこんし、もういっそのこと、一樹が継いてくれんかのぉ」
叔父さんは苦笑した。
俺は言葉を詰まらせた。どう答えていいのか分からない。頭の中でぐるぐる考えが渦巻いている。
大学に行く理由は、特にない。将来のために行く。何を希望にしているのか、分からない。委員長ほど大きな希望を持っていない。
でもここで過ごせば、いい環境かもしれない。農作物は叔父さんのおかげで知っている。田舎の雰囲気もいいし、空気が美味しい。都会の切羽詰まった空気はない。叔父さんは返事に困っている俺を見て、俺の頭をぽんと撫でた。
「冗談さぁ。そんな気にするな。それにまだまだ現役! 心配すな」
叔父さんは白い歯をみせて、ニカッと笑った。
しんみりした空気を取り戻すかのように、叔父さんは皿に食べ物を盛ってパクパク食べた。俺がもう一度箸を進めたときには、もう既に、半分以上も残っていなかった。スターがジト目で「早く食べないから」と訴える。
俺は深いため息をついた。昼飯も食べて、俺たちは苺の他にも、他の作物の水やりとかトマトの葉の除去とか。
あとは家に生えていた草むしりとか。気がついたら、空のいろが茜色に染まっていた。黒い影が伸びて、景色がだんだん暗くなっていく。
「あんがとな。助かったわい」
「ううん。この前のトマト、すごい美味しかった。母さんたちも喜んでいたよ。じゃあ……」
「じゃあな」
「バイバイ」
ダスクだけは黙って会釈する。
叔父さんとお別れして、バスにのった。帰りのバスは人はいない。自由にそれぞれの席に座る。コスモは疲れたのか、ぐてんと俺の隣で眠っていた。
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