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三章 侵略者とガーディアン
第42話 並行世界
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影を操った男の名前は百塔白夜。白夜のあとをついて行った。委員長は不安そうに何度も顔を覗いてくる。そのたびに「大丈夫だ」と言う。
それにしても、庭が広いな。家屋も大きいし、一体どんなやつが住んでいるのやら。金城生徒会長の家も大豪邸だけど、こっちも立派。
白夜のあとをついてきて数分後、たどり着いた場所は縁側が目前にある場所。縁側の奥は目が痛くなるほど明るかった。今まで暗闇の中でいたせいで、眩い光が入ると目が痛い。
時代劇で見る蝋燭がついていて、座敷の中を明るくしていた。
座敷の中には男性と覡を着た男二人。それからソレイユたちが座っていた。
「よく来たね」
男性が喋った。
雪のように色白で余計に目立つ傷跡。座敷の中で一際七色のオーラを放っていた。美しいともとれるし恐ろしいとでも思えるこの人は、ガーディアン機関の長だ。直感した。
案内した白夜は俺たちを庭に座らせると、一礼して座敷内に入った。長の後ろに座る。
両手足拘束されていない。走れば縁側の奥の座敷内にだって簡単に入れる。が、出来なかった。長にじっと瞳の奥を見つめられているから。
そんなに見つめられると、心の中まで覗かれそうだ。穴が開くほど眺められた。
「コスモ、スター、ダスクという名前なんだね。彼女たちは」
ニコリと笑った。
俺一言も喋ってないぞ。なのに、今知ったかのような口ぶり。まさか、異能力集団を率いてるから長も持っているのか。「心を読み解く」ものとか。
「はは、そんな大層なものじゃないよ。これはある意味呪いみたいな力だ」
額にある傷跡を翳した。長は腕を戻して、俺たちの顔をまじまじ見つめた。
「どうして、彼女たちの味方をするのかな?」
「それは、家族だからだ」
「彼女たちは種族が異なるのに?」
「それでも家族だ」
長は目を見開いてゆっくり瞼を閉じた。少しの沈黙が流れる。冷たい風が吹いた。冷や汗をびっしょりかいてる背中がぴったり背中に張り付いていて、気持ち悪い。氷に浸っている気分だ。
閉じていた瞼をゆっくり開けた。
「これから見せる夢は、この世界じゃない別の世界。きっとそこでは、彼女たちがいない場所だ。大丈夫。夢だから覚めるよ」
怪しく笑ったのを最後にだんだんと、意識が遠退いて行くのをわかった。委員長がドサリと地面に倒れた。ピクリとも動かない。
視界がグワングワン揺れる。天と地が逆になっていく。夢だと。そんなの……魅せてどうするんだ。だんだんと意識が遠退いていき、視界が狭窄していく。
周りの景色がぼやけて、瞼が閉じていく。あそこにいる連中は何もしていない。長の後ろでずっと控えていた。
じゃあ、長がやったのか、こんな……こと。
朦朧とする意識の中で格闘しつつも、ついに堕ちた。
見渡すと暗い世界だ。上も下も前も後ろも分からない。コスモたちとやったあのゲームのときのと違う。あのときは、コスモが助けに来てくれた。
自分の身は自分で守らないと。家を出る前に持ってきた銃を握りしめた。ギャラクシーから護身用にもらった銃だ。こんなときに使うなんてな。使えるかどうか、今迷っている。
この真っ黒な世界で少しずつ歩いていった。委員長を探さないと。きっとこの暗闇で怖がってるはず。でも見当たらない。自分がどんな方向に歩いているのかさえも分からない。すると、目の前の情景がパッと変わった。
今度は、青い海が目の前にある。眩しい。朝日の光が反射して海が光の粒でいっぱいだ。砂浜の所で一人の女性が立っていた。目を細めて、愛しい眼差し。
〈わたしね、この青い海大好き。冷たくて気持ち良い。ねぇ――〉
この子の視線の先には誰かいる。その誰かが俺になっている。目線も低いし、体が違う。でも俺はこんな子知らない。海をこんな間近で見たことないし。これは誰かの視線となっているんだ。
夢でよくある、第三者の視点が進んでいく夢。
ザザと砂浜に波が打ち寄せた。彼女の白い足がかかる。艷やかな髪の毛が潮風になびいて、彼女は笑った。
誰だ。この子は、誰かの幸せの夢を魅せて、あの眼差しが俺に向けていると知ったらこの子が悲しむだろう。こんな夢魅せるなんて。
するとまた情景が変わった。テレビの荒波みたいにザザと景色が黒くなる。それが続き、頭の中で音が何度もこだましていく。ノイズ音が人の神経を破壊するのはしっている。
今まさにその攻撃を食らっている。やっと情景が見えてきた。
荒波から一筋の光が見えた。だんだんとそれが近づいていき、眩しい光に耐えかねて目を瞑った。光は温かい。ひだまりのように温かい。あぁ、心が浄化していく気分だ。
うっすらと目を開けると、知っている天井が目に入った。俺の部屋だ。いつの間にか、俺の部屋にいる。確か、ガーディアン機関の長がいる敷地内にいたはずなのに。
ゆっくり上体を起こすと、頭がズキズキ痛い。鈍器で殴られたように重いし、痛い。昨日、何かあったけ?
妙に頭がふわふわする。ずっと宙に浮いたような感じ。ベットから這い上がり、制服に着替えた。下の階に降りるともう朝食が出来上がっていた。愛犬たちはもうバクバク食っている。
家族揃うと手を合わせて「いただきます」と言う。朝食を食べていると、もっと欲しいと言いたげにひょっこり愛犬たちが顔を覗かせる。
「もう食っただろうが。ったく、ほら」
俺は朝飯のベーコンを愛犬たちに与えると一瞬で食べられた。
俺は身支度を整えて学校に向かった。学校は特別厳しいわけもなく、校則も中学と変わらない程度の学校。
毎朝している生徒会たちが挨拶している光景を見ると、朝からげっそりする。良くやるな、と思って門を通った。
「おはよう!」
「おはようございます生徒会長」
この挨拶もあと一週間付き合わなきゃいけない。大きなため息ついた。下駄箱で自分の靴を履き替え、教室に足を運ばせる。
その道中、資料の紙で顔面見えないのにヨタヨタ運んでいる女子生徒を見つけた。あれは、自分のクラスの委員長だ。どうせ、委員長だからやってくれるな、と教師が押し付けたのだろう。あの量を一人でできるわけないのに本人も承諾して、本人が困っている。良くやるなぁ、と呆れて通り過ぎた。
あと十分で予鈴が鳴る。あのスピードならギリギリのところだ。
教室での居場所はなかった。中学時代グレていたせいで悪い噂しかない俺に、友達と呼べる仲もいない。昼休みになると決まって屋上に行った。ここなら一人になれるし、誰も来ない。
購買で買ったイチゴオレを飲んでいると、スマホが鳴った。自分のスマホが鳴るときは大抵姉からのラインだ。案の定姉貴からラインが届いていた。
今晩のおかずをスーパーで買ってきてだと。姉貴も三年で勉強で忙しい身。仕方ない。おかずを買い出しに回されるのはしょっちゅうだ。
代々家の食費は俺が払っている。愛犬たちのもあるし、――――もばかみたいに食べるからな。
ん? 俺今誰の名前言ったんだ。聞きなれない単語だった。もう一度口ずさむと、もうニ度とはっきり言えなくなっていた。
帰りに近所のスーパーに寄ると、おばさまたちの井戸端会議が聞こえた。ゴミ拾いをしてくれる若者がいないとか、公園の草を取ってくれる若者がいないとか、若者問題。自分たちでやろうとする努力はしたのかよ。
ふつふつと腹の中が煮えたぎって、すぐにスーパーを出た。家に帰ると、動物たちが熱烈歓迎して出迎えてくれた。尻尾をぶんぶん振って嬉しそう。俺はお袋にスーパーで買ったものを手渡すと、愛犬たちと一緒に二階にあがった。
さっきスーパーで買ったものをお袋が見下ろすとお袋は「こんなに買ってどうするの」と呆れていた。
俺は今晩のおかずしか買ってない。けど、自分でも知らない内に大量にお菓子を買っていたようだ。スナック菓子が多い。
今晩のおかずが二割でお菓子が四割。なんでおかずよりお菓子なんて買っているんだ。食べる人間なんて、俺しかいないのに。
ペットたちと二階にあがると、お袋からさきに散歩をしろ、と託された。さっきまで外に行ってたのに。玄関を開けると夕日の陽が顔面に当たって痛くて眩しい。
この時間帯になると涼しいし、動物たちには快適な気温だ。リードをつけて散歩をしているとスーパーで会ったおばさまたちが路上で話し込んでいた。
まだ井戸端会議をしているらしい。そっと横を通り過ぎる。話し声が遠くにいても聞こえてくる。最近の若者事情から自分の娘息子の愚痴。よく喋るなぁ。
ふつふつとしたものが出てこないように愛犬たちと一緒に走った。よく連れて遊ぶ野原に行くと愛犬たちは喜んではしゃぎ回った。こんな姿見るのは久しぶりだな。
――久しぶり? 毎日見ているだろう。何をおかしなことを。自分もどうかしているのかもしれない。愛犬たちを連れて、すぐに帰路についた。
それにしても、庭が広いな。家屋も大きいし、一体どんなやつが住んでいるのやら。金城生徒会長の家も大豪邸だけど、こっちも立派。
白夜のあとをついてきて数分後、たどり着いた場所は縁側が目前にある場所。縁側の奥は目が痛くなるほど明るかった。今まで暗闇の中でいたせいで、眩い光が入ると目が痛い。
時代劇で見る蝋燭がついていて、座敷の中を明るくしていた。
座敷の中には男性と覡を着た男二人。それからソレイユたちが座っていた。
「よく来たね」
男性が喋った。
雪のように色白で余計に目立つ傷跡。座敷の中で一際七色のオーラを放っていた。美しいともとれるし恐ろしいとでも思えるこの人は、ガーディアン機関の長だ。直感した。
案内した白夜は俺たちを庭に座らせると、一礼して座敷内に入った。長の後ろに座る。
両手足拘束されていない。走れば縁側の奥の座敷内にだって簡単に入れる。が、出来なかった。長にじっと瞳の奥を見つめられているから。
そんなに見つめられると、心の中まで覗かれそうだ。穴が開くほど眺められた。
「コスモ、スター、ダスクという名前なんだね。彼女たちは」
ニコリと笑った。
俺一言も喋ってないぞ。なのに、今知ったかのような口ぶり。まさか、異能力集団を率いてるから長も持っているのか。「心を読み解く」ものとか。
「はは、そんな大層なものじゃないよ。これはある意味呪いみたいな力だ」
額にある傷跡を翳した。長は腕を戻して、俺たちの顔をまじまじ見つめた。
「どうして、彼女たちの味方をするのかな?」
「それは、家族だからだ」
「彼女たちは種族が異なるのに?」
「それでも家族だ」
長は目を見開いてゆっくり瞼を閉じた。少しの沈黙が流れる。冷たい風が吹いた。冷や汗をびっしょりかいてる背中がぴったり背中に張り付いていて、気持ち悪い。氷に浸っている気分だ。
閉じていた瞼をゆっくり開けた。
「これから見せる夢は、この世界じゃない別の世界。きっとそこでは、彼女たちがいない場所だ。大丈夫。夢だから覚めるよ」
怪しく笑ったのを最後にだんだんと、意識が遠退いて行くのをわかった。委員長がドサリと地面に倒れた。ピクリとも動かない。
視界がグワングワン揺れる。天と地が逆になっていく。夢だと。そんなの……魅せてどうするんだ。だんだんと意識が遠退いていき、視界が狭窄していく。
周りの景色がぼやけて、瞼が閉じていく。あそこにいる連中は何もしていない。長の後ろでずっと控えていた。
じゃあ、長がやったのか、こんな……こと。
朦朧とする意識の中で格闘しつつも、ついに堕ちた。
見渡すと暗い世界だ。上も下も前も後ろも分からない。コスモたちとやったあのゲームのときのと違う。あのときは、コスモが助けに来てくれた。
自分の身は自分で守らないと。家を出る前に持ってきた銃を握りしめた。ギャラクシーから護身用にもらった銃だ。こんなときに使うなんてな。使えるかどうか、今迷っている。
この真っ黒な世界で少しずつ歩いていった。委員長を探さないと。きっとこの暗闇で怖がってるはず。でも見当たらない。自分がどんな方向に歩いているのかさえも分からない。すると、目の前の情景がパッと変わった。
今度は、青い海が目の前にある。眩しい。朝日の光が反射して海が光の粒でいっぱいだ。砂浜の所で一人の女性が立っていた。目を細めて、愛しい眼差し。
〈わたしね、この青い海大好き。冷たくて気持ち良い。ねぇ――〉
この子の視線の先には誰かいる。その誰かが俺になっている。目線も低いし、体が違う。でも俺はこんな子知らない。海をこんな間近で見たことないし。これは誰かの視線となっているんだ。
夢でよくある、第三者の視点が進んでいく夢。
ザザと砂浜に波が打ち寄せた。彼女の白い足がかかる。艷やかな髪の毛が潮風になびいて、彼女は笑った。
誰だ。この子は、誰かの幸せの夢を魅せて、あの眼差しが俺に向けていると知ったらこの子が悲しむだろう。こんな夢魅せるなんて。
するとまた情景が変わった。テレビの荒波みたいにザザと景色が黒くなる。それが続き、頭の中で音が何度もこだましていく。ノイズ音が人の神経を破壊するのはしっている。
今まさにその攻撃を食らっている。やっと情景が見えてきた。
荒波から一筋の光が見えた。だんだんとそれが近づいていき、眩しい光に耐えかねて目を瞑った。光は温かい。ひだまりのように温かい。あぁ、心が浄化していく気分だ。
うっすらと目を開けると、知っている天井が目に入った。俺の部屋だ。いつの間にか、俺の部屋にいる。確か、ガーディアン機関の長がいる敷地内にいたはずなのに。
ゆっくり上体を起こすと、頭がズキズキ痛い。鈍器で殴られたように重いし、痛い。昨日、何かあったけ?
妙に頭がふわふわする。ずっと宙に浮いたような感じ。ベットから這い上がり、制服に着替えた。下の階に降りるともう朝食が出来上がっていた。愛犬たちはもうバクバク食っている。
家族揃うと手を合わせて「いただきます」と言う。朝食を食べていると、もっと欲しいと言いたげにひょっこり愛犬たちが顔を覗かせる。
「もう食っただろうが。ったく、ほら」
俺は朝飯のベーコンを愛犬たちに与えると一瞬で食べられた。
俺は身支度を整えて学校に向かった。学校は特別厳しいわけもなく、校則も中学と変わらない程度の学校。
毎朝している生徒会たちが挨拶している光景を見ると、朝からげっそりする。良くやるな、と思って門を通った。
「おはよう!」
「おはようございます生徒会長」
この挨拶もあと一週間付き合わなきゃいけない。大きなため息ついた。下駄箱で自分の靴を履き替え、教室に足を運ばせる。
その道中、資料の紙で顔面見えないのにヨタヨタ運んでいる女子生徒を見つけた。あれは、自分のクラスの委員長だ。どうせ、委員長だからやってくれるな、と教師が押し付けたのだろう。あの量を一人でできるわけないのに本人も承諾して、本人が困っている。良くやるなぁ、と呆れて通り過ぎた。
あと十分で予鈴が鳴る。あのスピードならギリギリのところだ。
教室での居場所はなかった。中学時代グレていたせいで悪い噂しかない俺に、友達と呼べる仲もいない。昼休みになると決まって屋上に行った。ここなら一人になれるし、誰も来ない。
購買で買ったイチゴオレを飲んでいると、スマホが鳴った。自分のスマホが鳴るときは大抵姉からのラインだ。案の定姉貴からラインが届いていた。
今晩のおかずをスーパーで買ってきてだと。姉貴も三年で勉強で忙しい身。仕方ない。おかずを買い出しに回されるのはしょっちゅうだ。
代々家の食費は俺が払っている。愛犬たちのもあるし、――――もばかみたいに食べるからな。
ん? 俺今誰の名前言ったんだ。聞きなれない単語だった。もう一度口ずさむと、もうニ度とはっきり言えなくなっていた。
帰りに近所のスーパーに寄ると、おばさまたちの井戸端会議が聞こえた。ゴミ拾いをしてくれる若者がいないとか、公園の草を取ってくれる若者がいないとか、若者問題。自分たちでやろうとする努力はしたのかよ。
ふつふつと腹の中が煮えたぎって、すぐにスーパーを出た。家に帰ると、動物たちが熱烈歓迎して出迎えてくれた。尻尾をぶんぶん振って嬉しそう。俺はお袋にスーパーで買ったものを手渡すと、愛犬たちと一緒に二階にあがった。
さっきスーパーで買ったものをお袋が見下ろすとお袋は「こんなに買ってどうするの」と呆れていた。
俺は今晩のおかずしか買ってない。けど、自分でも知らない内に大量にお菓子を買っていたようだ。スナック菓子が多い。
今晩のおかずが二割でお菓子が四割。なんでおかずよりお菓子なんて買っているんだ。食べる人間なんて、俺しかいないのに。
ペットたちと二階にあがると、お袋からさきに散歩をしろ、と託された。さっきまで外に行ってたのに。玄関を開けると夕日の陽が顔面に当たって痛くて眩しい。
この時間帯になると涼しいし、動物たちには快適な気温だ。リードをつけて散歩をしているとスーパーで会ったおばさまたちが路上で話し込んでいた。
まだ井戸端会議をしているらしい。そっと横を通り過ぎる。話し声が遠くにいても聞こえてくる。最近の若者事情から自分の娘息子の愚痴。よく喋るなぁ。
ふつふつとしたものが出てこないように愛犬たちと一緒に走った。よく連れて遊ぶ野原に行くと愛犬たちは喜んではしゃぎ回った。こんな姿見るのは久しぶりだな。
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