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三章 侵略者とガーディアン
第35話 記憶
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相原家では朝から葬式ムードに包まれていた。外に行くこともできない。侵略することもできない。何度めかのため息が家に響く。コスモたちが外に出ていけない中、俺は学校に行く。コスモたちからは怪訝な表情で見られた。
「なんだよ」
「あたしたちが外いけないのに、よく行けるなぁって」
羨む眼差し。三匹はジト目で睨んでくる。外行けないから僻みか。僻んでくるくせに、お菓子やらゲームばかりして楽しそうにやっている。外に行かなくても、平気そうに見えるのは俺だけか。俺は玄関の戸を開けた。
「それは、お前らの問題だろ。地球人には関係ない」
そう言って、玄関を出た。あ、いい忘れてたものがあった。また玄関の戸を開けるとスターとダスクが玄関に向かって、あっかんべーをしていた。
「食べすぎ注意。あと、絶対散らかしたものは片付けること。昼飯は冷蔵庫の中にあるからチンして食べろ。いいな?」
今度こそ出ていく。
スターとダスクはあっかんべーをしたまま。まさか戻ってくるとは思わなかったから顔を強張らせてびっくりしている。
家の中は、犬猫たちだけになった。ここは居間。動物たちがゆっくりしている場所に、宇宙人はいる。そのせいで、犬猫たちはゆっくりできるわけもなく、影で怯えてる。それを察してか、宇宙人たちは二階にあがった。
§
学校の門の前には、金城生徒会長がひとり一人挨拶していた。生徒会の人たちの姿はない。生徒会長だけいる。
「おはようございます。一人ですか?」
生徒会長に駆け寄ると、くるりと振り向いた。切れ長の目が細めて、ふっと穏やかに笑う。
「あぁ、おはよう。朝の挨拶は先月で終わったからな。これはただ、個人でやっているのだ。やはり、挨拶すると清々しい一日になるからな」
生徒会の仕事でもないのに、朝早く起きて挨拶している。この人ほんとに凄いなぁ。
「そういえば」
と、生徒会長が真面目な表情をして、話題を出してきた。
「最近何か忙しいのかね? 朝もお茶もゆっくりせずに何処か行った」
あぁ、もしかして迷惑かけないようにダスクのやつ、何も言ってないのかも。侵略者なのは知ってる。でも、ガーディアンの件についてはそれ以上の詮索はさせていない。
「侵略に忙しいんですよ」
ダスクのことを考えてそう言うと、生徒会長の顔色は変わらなかった。むしろまだ、話はこれから。
「それからその後〝ガーディアン〟? と名乗る人たちが訪れてきて、ダスクについて聞かれた。残念ながら外出していると、答えるとお茶も飲まずに出ていった。全く。最近の子は……」
ぞっとした。
ガーディアンがどうして金城家に訪れたんだ。そのとき、ダスクがいたらどうなってる。ガーディアンが侵略者のいる家を訪ねてきているなら、三匹揃っている家は匿う人間がいない。
心配になってきた。午後には親父たちが帰ってくるし、愛犬たちもいるから大丈夫かな。この頃、心配ごとばかりで胃がキリキリする。
生徒会長は、まだぶつぶつと文句を言っている。一人が校門に入ってくると、さっきまでの雰囲気をかえ、笑顔で挨拶する。その様子を横目に俺は校舎に入った。
金城家に来たなら、委員長の所にも来たはずだ。委員長はクラスメイトと雑談していた。話しかけにくい。高校デビューを果たすも友達もおらず、良からぬ噂を知っている人が少数いる。結果クラスからも浮いている。
委員長は分け隔てなく接してくれる数少ない友人だ。女子と楽しそうに話している。昼休みでもいいか。俺は自分の席に大人しく座った。
朝のホームルームが終わったあと、一限目は移動教室なので、バタバタと教室を出ていく。俺も教科書を持って教室を出ようとした矢先、委員長が話し掛けてきた。
「おはよう一樹くん!」
にこっと笑った。
学校でよく顔を見ているのに、久しぶりだって感じる。
「おはよう」
「なんでさっき話し掛けて来なかったの?」
キョトンとした表情で問いかけてきた。気づいていたのか。俺そんなにまじまじ見てたのか。俺は言葉が詰まった。委員長が誰かと楽しそうに喋っていたから、なんて言ったら変に思われるだろうか。
「それは……」
「あ、チャイム鳴る。一緒に行こう」
委員長がふと時計を見上げて、廊下のほうに出た。俺も急いでその後をおう。クラス委員長なので最後まで残り、クラスメイトが移動したのを見て、教室に鍵をかける。教室には誰もいなくて、俺と委員長しかいなかった。教室に鍵をかけ、俺たちは廊下を歩きながら話を続けた。
俺が気を使ってた、と言うと委員長は「らしくない」とクスクス笑った。俺らしくないってどういうことだろう。
「一樹くんて、いつも堂々としてるじゃん。だから普通に話しかけてくれると嬉しいな」
委員長はほくそ笑む。
委員長がそう言うなら、今度からそうしよう。委員長と話したかったのは、宇宙人たちについてだ。
流石スターの飼い主、ガーディアンについて既に知っている。旧ガーディアンの人たちのことも。金城家に訪れたならば、委員長の所に来たかもしれない。
「来てないよ?」
委員長はさらりと答えた。
「本当か?」
「嘘つくわけないじゃん」
「それもそうか」
委員長のところには来ていない。それなら良かった。委員長は上目遣いで小首をかしげた。
「どうしてそんなこと聞くの?」
委員長に聞かれて、全部話すと、委員長はなるほどと理解した。そんなことを話していると、あっという間に移動教室にたどり着いた。
「私も気をつけるね。もし来たら知らんぷりするから」
委員長はそれだけ言うと、席についた。ちょうどチャイムがなり、俺も席につくと図ったかのようにして先生がやってきた。
朝はあんなに心配していたが、今日もいつもと変わらない日常。宇宙人たちも外に行かない様子だったし、ガーディアンがきても面倒事は起きらんだろう。
放課後になり、部活で残っている人やまだ勉強して残っている人たちが。教室は騒がしく、教師もいなくなればバカ騒ぎだ。各教室からもそんな声が聞こえる。教室に残っているのが大半で素直に帰るのは、俺くらい。
委員長は部活があるので、教室で別れた。
夕飯のおかずを買ってから帰ろう。近所のスーパーに足を運んだ。
「今日はたくさんね」
レジでいつもお世話になっているおばさんが声をかけてきた。棚に品揃えをしていて、俺のカゴに入ったものを見物して、笑った。
「コスモがいつも倍以上に食べるので。食費が結構つきます」
苦笑して言うと、おばさんの頭にはハテナマークが浮かんでいた。
「コスモ? 新しいペットかい? 相原さん家はよくペットを拾うからね。あたしゃ分からないよ」
え?
最初何を言われたのか分からなかった。言葉がストン、と頭に入ってこない。俺はもう一度おばさんに訊ねた。
「おばさんも知ってるだろ? ほら、ここをいつも散歩している十二歳くらいの女の子たち。黒髪と金髪と赤髪の子」
おばさんは不思議なものを見るような眼差し。ハテナマークがより増えた。嘘だろ。おばさんの記憶には、コスモたちの影がなくなっている。
他にも近所の人たちにコスモたちのことを聞くと、皆一緒で同じ反応だった。コスモたちは今日一日外に行っていない。たった一日だ。
一日だけなのに、なんで忘れられるんだ。そもそも、存在自体が忘れ去られてる。宇宙人の仕業に近い。
でも、あいつらが自分たちの存在を忘れさせる必要はないはずだ。そんなことしない。
急いで家に帰ると、当たり前のようにコスモたちが中にいた。朝から変わっていない面子。部屋の中は、食べ終わったお菓子の袋やゴミが散乱。
部屋のドアを叩き切るように入ってきた俺にびっくりした表情で、スターとダスクが固まる。
「早かったわね……」
「切羽詰まった様子で何?」
二匹は恐る恐る聞いてきた。
スーパーから家まで全速力で走ってきたから、肩で息をしていて全身汗だく。ポタポタと髪の毛から汗が滴り落ちる。
「やっぱりいる」
「は?」
だんだんと近所の人たちが「知らない」と一点張りで、俺はみるみるうちに不安になってきた。本当にあいつらがいなくなっているのでは、と。
でもうちに帰ると、部屋の中で当たり前のように寛いで部屋を散らかしている。
目の前に確かにいる。
それだけはっきりと、自分の目で確認すると安堵した。はぁと大きく息をついて、腰を下ろす。
「何? どうしたの?」
「さぁ?」
スターとダスクは怪訝な表情で顔を見あわせる。一方コスモは、ポリポリとお菓子を食っていた。いつものコスモだ。
近所の人たちがコスモたちを忘れていることを話すと、ダスクが大きなため息ついた。切れ長の目をさらに細めて深刻な表情する。
「やってくれたわね」
「え? 誰かの仕業か?」
「ガーディアンよ」
スターが口を開いた。
その名を聞いたとき、ドクンと大きく心臓がはねた。
「なんだよ」
「あたしたちが外いけないのに、よく行けるなぁって」
羨む眼差し。三匹はジト目で睨んでくる。外行けないから僻みか。僻んでくるくせに、お菓子やらゲームばかりして楽しそうにやっている。外に行かなくても、平気そうに見えるのは俺だけか。俺は玄関の戸を開けた。
「それは、お前らの問題だろ。地球人には関係ない」
そう言って、玄関を出た。あ、いい忘れてたものがあった。また玄関の戸を開けるとスターとダスクが玄関に向かって、あっかんべーをしていた。
「食べすぎ注意。あと、絶対散らかしたものは片付けること。昼飯は冷蔵庫の中にあるからチンして食べろ。いいな?」
今度こそ出ていく。
スターとダスクはあっかんべーをしたまま。まさか戻ってくるとは思わなかったから顔を強張らせてびっくりしている。
家の中は、犬猫たちだけになった。ここは居間。動物たちがゆっくりしている場所に、宇宙人はいる。そのせいで、犬猫たちはゆっくりできるわけもなく、影で怯えてる。それを察してか、宇宙人たちは二階にあがった。
§
学校の門の前には、金城生徒会長がひとり一人挨拶していた。生徒会の人たちの姿はない。生徒会長だけいる。
「おはようございます。一人ですか?」
生徒会長に駆け寄ると、くるりと振り向いた。切れ長の目が細めて、ふっと穏やかに笑う。
「あぁ、おはよう。朝の挨拶は先月で終わったからな。これはただ、個人でやっているのだ。やはり、挨拶すると清々しい一日になるからな」
生徒会の仕事でもないのに、朝早く起きて挨拶している。この人ほんとに凄いなぁ。
「そういえば」
と、生徒会長が真面目な表情をして、話題を出してきた。
「最近何か忙しいのかね? 朝もお茶もゆっくりせずに何処か行った」
あぁ、もしかして迷惑かけないようにダスクのやつ、何も言ってないのかも。侵略者なのは知ってる。でも、ガーディアンの件についてはそれ以上の詮索はさせていない。
「侵略に忙しいんですよ」
ダスクのことを考えてそう言うと、生徒会長の顔色は変わらなかった。むしろまだ、話はこれから。
「それからその後〝ガーディアン〟? と名乗る人たちが訪れてきて、ダスクについて聞かれた。残念ながら外出していると、答えるとお茶も飲まずに出ていった。全く。最近の子は……」
ぞっとした。
ガーディアンがどうして金城家に訪れたんだ。そのとき、ダスクがいたらどうなってる。ガーディアンが侵略者のいる家を訪ねてきているなら、三匹揃っている家は匿う人間がいない。
心配になってきた。午後には親父たちが帰ってくるし、愛犬たちもいるから大丈夫かな。この頃、心配ごとばかりで胃がキリキリする。
生徒会長は、まだぶつぶつと文句を言っている。一人が校門に入ってくると、さっきまでの雰囲気をかえ、笑顔で挨拶する。その様子を横目に俺は校舎に入った。
金城家に来たなら、委員長の所にも来たはずだ。委員長はクラスメイトと雑談していた。話しかけにくい。高校デビューを果たすも友達もおらず、良からぬ噂を知っている人が少数いる。結果クラスからも浮いている。
委員長は分け隔てなく接してくれる数少ない友人だ。女子と楽しそうに話している。昼休みでもいいか。俺は自分の席に大人しく座った。
朝のホームルームが終わったあと、一限目は移動教室なので、バタバタと教室を出ていく。俺も教科書を持って教室を出ようとした矢先、委員長が話し掛けてきた。
「おはよう一樹くん!」
にこっと笑った。
学校でよく顔を見ているのに、久しぶりだって感じる。
「おはよう」
「なんでさっき話し掛けて来なかったの?」
キョトンとした表情で問いかけてきた。気づいていたのか。俺そんなにまじまじ見てたのか。俺は言葉が詰まった。委員長が誰かと楽しそうに喋っていたから、なんて言ったら変に思われるだろうか。
「それは……」
「あ、チャイム鳴る。一緒に行こう」
委員長がふと時計を見上げて、廊下のほうに出た。俺も急いでその後をおう。クラス委員長なので最後まで残り、クラスメイトが移動したのを見て、教室に鍵をかける。教室には誰もいなくて、俺と委員長しかいなかった。教室に鍵をかけ、俺たちは廊下を歩きながら話を続けた。
俺が気を使ってた、と言うと委員長は「らしくない」とクスクス笑った。俺らしくないってどういうことだろう。
「一樹くんて、いつも堂々としてるじゃん。だから普通に話しかけてくれると嬉しいな」
委員長はほくそ笑む。
委員長がそう言うなら、今度からそうしよう。委員長と話したかったのは、宇宙人たちについてだ。
流石スターの飼い主、ガーディアンについて既に知っている。旧ガーディアンの人たちのことも。金城家に訪れたならば、委員長の所に来たかもしれない。
「来てないよ?」
委員長はさらりと答えた。
「本当か?」
「嘘つくわけないじゃん」
「それもそうか」
委員長のところには来ていない。それなら良かった。委員長は上目遣いで小首をかしげた。
「どうしてそんなこと聞くの?」
委員長に聞かれて、全部話すと、委員長はなるほどと理解した。そんなことを話していると、あっという間に移動教室にたどり着いた。
「私も気をつけるね。もし来たら知らんぷりするから」
委員長はそれだけ言うと、席についた。ちょうどチャイムがなり、俺も席につくと図ったかのようにして先生がやってきた。
朝はあんなに心配していたが、今日もいつもと変わらない日常。宇宙人たちも外に行かない様子だったし、ガーディアンがきても面倒事は起きらんだろう。
放課後になり、部活で残っている人やまだ勉強して残っている人たちが。教室は騒がしく、教師もいなくなればバカ騒ぎだ。各教室からもそんな声が聞こえる。教室に残っているのが大半で素直に帰るのは、俺くらい。
委員長は部活があるので、教室で別れた。
夕飯のおかずを買ってから帰ろう。近所のスーパーに足を運んだ。
「今日はたくさんね」
レジでいつもお世話になっているおばさんが声をかけてきた。棚に品揃えをしていて、俺のカゴに入ったものを見物して、笑った。
「コスモがいつも倍以上に食べるので。食費が結構つきます」
苦笑して言うと、おばさんの頭にはハテナマークが浮かんでいた。
「コスモ? 新しいペットかい? 相原さん家はよくペットを拾うからね。あたしゃ分からないよ」
え?
最初何を言われたのか分からなかった。言葉がストン、と頭に入ってこない。俺はもう一度おばさんに訊ねた。
「おばさんも知ってるだろ? ほら、ここをいつも散歩している十二歳くらいの女の子たち。黒髪と金髪と赤髪の子」
おばさんは不思議なものを見るような眼差し。ハテナマークがより増えた。嘘だろ。おばさんの記憶には、コスモたちの影がなくなっている。
他にも近所の人たちにコスモたちのことを聞くと、皆一緒で同じ反応だった。コスモたちは今日一日外に行っていない。たった一日だ。
一日だけなのに、なんで忘れられるんだ。そもそも、存在自体が忘れ去られてる。宇宙人の仕業に近い。
でも、あいつらが自分たちの存在を忘れさせる必要はないはずだ。そんなことしない。
急いで家に帰ると、当たり前のようにコスモたちが中にいた。朝から変わっていない面子。部屋の中は、食べ終わったお菓子の袋やゴミが散乱。
部屋のドアを叩き切るように入ってきた俺にびっくりした表情で、スターとダスクが固まる。
「早かったわね……」
「切羽詰まった様子で何?」
二匹は恐る恐る聞いてきた。
スーパーから家まで全速力で走ってきたから、肩で息をしていて全身汗だく。ポタポタと髪の毛から汗が滴り落ちる。
「やっぱりいる」
「は?」
だんだんと近所の人たちが「知らない」と一点張りで、俺はみるみるうちに不安になってきた。本当にあいつらがいなくなっているのでは、と。
でもうちに帰ると、部屋の中で当たり前のように寛いで部屋を散らかしている。
目の前に確かにいる。
それだけはっきりと、自分の目で確認すると安堵した。はぁと大きく息をついて、腰を下ろす。
「何? どうしたの?」
「さぁ?」
スターとダスクは怪訝な表情で顔を見あわせる。一方コスモは、ポリポリとお菓子を食っていた。いつものコスモだ。
近所の人たちがコスモたちを忘れていることを話すと、ダスクが大きなため息ついた。切れ長の目をさらに細めて深刻な表情する。
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