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ギルドと依頼とジャダと俺
6 いわゆる絶好調!
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おはようございます。スパスパのレンです。
今朝も開門を待ってます。
何故か俺の周りは半径1メートルほど人がいません。
わかってます。
背後から轟轟と噴き上がる圧に、尻尾を丸めた人が遠巻きにしているからです。
「気おつけてな‼︎」
馴染みの門番のあんちゃんは、その圧に慣れたのかビビりながらも声を掛けてくれました。嬉しい!
行って来ます!と手を振ると、遠巻きの人達の気配がザワっとしました。
ちっ。
ジャダの舌打ちが聞こえたので、フードをきゅっと引っ張り下ろして歩き出します
ふふふふふん。
舌打ちされようと俺は超絶機嫌が良くて、もうるんるんです。
幸せオーラが全方位にビームの様に出てる気がします。
もう完全無敵で向かうところ敵無し気分の俺は、昨日も市場で
「そんなににこにこされるとおまけしたくなっちゃうよぉ」
とおばちゃんおぢちゃんに頭を撫でられ、籠に溢れる程におまけを貰った。
ただそうなると何故かジャダの機嫌が急降下して、目付きなんかすんごく鋭くなってくから、"ああ、護衛だからいろんな人と接触するのが心配なんだな"と納得してフードをきっちり被るようにしてます。
自主規制できる俺って偉いよね!
この幸せは友達が出来たからだ。
友達。そう、この世界初めての友達だ。
もう嬉しくて舞い上がってる、無理ないよね。
その人も風魔法を使うから、なんかに風を纏わせたり付与したりするコツを教えてくれた。
おかげでクラッシャーからスパスパに進化したんだ!嬉しい!
だってアウロさんは綺麗で優しくて良い匂いのするお姉さんだからクラッシャーでスプラッタな話はちょっと出来ないしね。
スパスパだったら、お茶の話題にちょろっと出しても良いもんね。
アウロさんはアウローゼって名前で、どっかの貴族の奥さんだ。
もちろん家名は聞いてない。
パンを買いに行って出会った。
プラチナブロンドでラベンダー色の目で、俺より小さくて。
多分アラサーだろうけど、ぱっと見同い年に見える可愛いお姉さんだ。
アウロさんを見ると、爺ちゃんと布団を干してそこに転がった時みたいなほわほわと温くて幸せな気持ちになる。
初めて会った時、なんか切なくて甘酸っぱくて胸がきゅんとしたから
「これって恋だろうか」って本気で思った。
手が触れた時、ぞわぞわと涙が出そうになった。(本当はちょっと出た)
なんか何処かで会った気がする。
それもとても親しくて、近くにいた気がする。
体温さえ知ってる気がする。なんだろう、なんか変?
「ねぇ、番ってこんな感じ?」
もう、内心パニックでジャダに聞いた。
ほら、俺は婚活召喚されたのに史上初に番が現れなかった不良品じゃん。
ひょっとしてアウロさんが番なら、もう結婚してるんだからその生活に波風立てちゃいけないじゃん。
男としてきっちり身を引かなきゃいけないじゃん。
ジャダはふっと優しい目で
「大丈夫だよ。」と言った。
「召喚の儀は、此処で生きる筈の者が別な世界にうまれてしまったのを呼ぶ為の儀式だからね。
ひょっとしたらレンとアウロ様は前世で家族だったのかも知れないね。」
家族。
その言葉がストンと心の真ん中に届いた。
何処となく懐かしくて何処か切なくて何処か甘えたいこのモヤモヤは、昔昔に家族だったのかも知れない。
なんかこの世界で生きてかなくちゃって、割と悲壮に決意してたけど。
もっと緩く、ただいまでーす‼︎って感じでいいのかも知れない。
今朝も開門を待ってます。
何故か俺の周りは半径1メートルほど人がいません。
わかってます。
背後から轟轟と噴き上がる圧に、尻尾を丸めた人が遠巻きにしているからです。
「気おつけてな‼︎」
馴染みの門番のあんちゃんは、その圧に慣れたのかビビりながらも声を掛けてくれました。嬉しい!
行って来ます!と手を振ると、遠巻きの人達の気配がザワっとしました。
ちっ。
ジャダの舌打ちが聞こえたので、フードをきゅっと引っ張り下ろして歩き出します
ふふふふふん。
舌打ちされようと俺は超絶機嫌が良くて、もうるんるんです。
幸せオーラが全方位にビームの様に出てる気がします。
もう完全無敵で向かうところ敵無し気分の俺は、昨日も市場で
「そんなににこにこされるとおまけしたくなっちゃうよぉ」
とおばちゃんおぢちゃんに頭を撫でられ、籠に溢れる程におまけを貰った。
ただそうなると何故かジャダの機嫌が急降下して、目付きなんかすんごく鋭くなってくから、"ああ、護衛だからいろんな人と接触するのが心配なんだな"と納得してフードをきっちり被るようにしてます。
自主規制できる俺って偉いよね!
この幸せは友達が出来たからだ。
友達。そう、この世界初めての友達だ。
もう嬉しくて舞い上がってる、無理ないよね。
その人も風魔法を使うから、なんかに風を纏わせたり付与したりするコツを教えてくれた。
おかげでクラッシャーからスパスパに進化したんだ!嬉しい!
だってアウロさんは綺麗で優しくて良い匂いのするお姉さんだからクラッシャーでスプラッタな話はちょっと出来ないしね。
スパスパだったら、お茶の話題にちょろっと出しても良いもんね。
アウロさんはアウローゼって名前で、どっかの貴族の奥さんだ。
もちろん家名は聞いてない。
パンを買いに行って出会った。
プラチナブロンドでラベンダー色の目で、俺より小さくて。
多分アラサーだろうけど、ぱっと見同い年に見える可愛いお姉さんだ。
アウロさんを見ると、爺ちゃんと布団を干してそこに転がった時みたいなほわほわと温くて幸せな気持ちになる。
初めて会った時、なんか切なくて甘酸っぱくて胸がきゅんとしたから
「これって恋だろうか」って本気で思った。
手が触れた時、ぞわぞわと涙が出そうになった。(本当はちょっと出た)
なんか何処かで会った気がする。
それもとても親しくて、近くにいた気がする。
体温さえ知ってる気がする。なんだろう、なんか変?
「ねぇ、番ってこんな感じ?」
もう、内心パニックでジャダに聞いた。
ほら、俺は婚活召喚されたのに史上初に番が現れなかった不良品じゃん。
ひょっとしてアウロさんが番なら、もう結婚してるんだからその生活に波風立てちゃいけないじゃん。
男としてきっちり身を引かなきゃいけないじゃん。
ジャダはふっと優しい目で
「大丈夫だよ。」と言った。
「召喚の儀は、此処で生きる筈の者が別な世界にうまれてしまったのを呼ぶ為の儀式だからね。
ひょっとしたらレンとアウロ様は前世で家族だったのかも知れないね。」
家族。
その言葉がストンと心の真ん中に届いた。
何処となく懐かしくて何処か切なくて何処か甘えたいこのモヤモヤは、昔昔に家族だったのかも知れない。
なんかこの世界で生きてかなくちゃって、割と悲壮に決意してたけど。
もっと緩く、ただいまでーす‼︎って感じでいいのかも知れない。
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