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今のお前がどれほどいやらしいか、わからせてやるよ、淫乱。
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「似鳥から貰っておいた化膿止めと抗生物質だ。良ければ使ってやれ。」
午後三時過ぎ、事務所に顔を出した美里は川名の部屋でいくつかの薬剤を受け取った。
「裏に効能と用途は書かせてある。わかってると思うが、お前用のじゃないぞ。」
手に下げた紙袋の中にろくに見もせずに流し込むよう薬剤を入れた。
「午前中に軽く拷問させておいたよ。」
彼はいつもの調子でそう言った。簡単な書類仕事を終えたというように。午後の日差しが眩しく、彼を爽やかに見せた。
「あ、そうすか。で?何か喋りました?」
「既に判ってることをを改めて聞かせて、顔色や声色が変わるのを見て、事実確認はできた。奴も表情豊かになってきたものだ。」
「へぇー。」
彼が目を細めてじっとこちらを見ていた。まるで自分に向かって言っているような錯覚を覚える。
美里は、自分の顔の表面の神経が死んでいくような感じがしていた。
表情が豊かになった?拷問、性拷問中だけの話だろ。
「あの後奴がどうなったか聞かないのか。」
「今から見れば分かりますし、いいっすよ。」
川名が何か言う前に部屋を出て階段を下りていった。長く居て昨日の失態についてぶり返しされても嫌なのだった。あの後奴がどうなったかと言ってくれるだけマシだった。最悪殺されているかなくらいに思っていた。
地下室の扉を開くと、こもった臭いがした。臭いの中に、性の生臭いにおいが混ざっていた。いまや血の臭いはほとんどしない。性の臭いが血の臭いをうわがいていた。
「血で償わせるか、性で償わせるかだったら、後者の方が効くだろう。」
生かした彼の処遇を最終決定する際、過半数を占めた意見だった。その場にいて背筋が凍ったものだ。血で償わせる方に多くの人間が挙手すると思っていた。彼らが屈折していることを忘れていた。もちろん自分自身屈折している自覚はあった。いや、どこかで屈折させられてしまったのだろうか。
中に入ると、いつもの様に部屋の隅の方に毛布にまるまった塊があった。扉の開く音に反応してそれは軽くモゾモゾと動き、鉄の擦れるような音をさせた。毛布から紐が伸びて壁のフックに括り付けられていた。首輪だろうと直ぐにわかった。
地下室の中は以前より綺麗に整備されていた。作業台は整理され、アタッシュケースが整然と並んでいる。武器になるようなものは全て無くなり、収納棚が新しく設置されていた。他に大きな鏡や壁に打ち付けられたフック、拘束具、パイプ椅子ではなく上等なイスや机が備え付けられていた。椅子に座って彼を鑑賞する気だろうか。暇な奴らだ。自分一人だけでも十分に彼を調教してやれるのに、どうして彼にいつまでも執着するのだろう。
◆
霧野はほとんど意識を失って寝ていたが、近くに人がいる気配に目を覚ました。身体が自然と毛布の中で縮こまっていき、警戒心に神経が過敏になった。遅れて身体が痛み出した。改めて折り曲げた身体を眺め、そこにピアスと刺青が施され、そのほか様々な暴力の刻印が残っていることに猛烈な絶望感を覚えた。寝起きで頭がすっきりして、性に浸されていた頭の中に考える力が少しだけ回復してきたせいだった。どちらがいいのだろう。考えて苦しむのと考えないで苦しむのと。
毛布が雑に払い除けられ、上を見た。
「は、なんだこりゃ??いい格好にしてもらったじゃねぇか。」
顔に痣をつくった美里が霧野を上から見下げていた。はだけたシャツの隙間、鎖骨の辺りにも同じような痣がある。首に首輪のように霧野のつけた赤黒い擦れた傷跡が残っていた。声を出そうとして、またいつものように口も塞がれていることに気がついた。
「そうだよ?お前のせいだ。わかってんのか?」
彼は横にしゃがみこむと霧野の頭を抱えるようにして、いつもの様に枷を外した。手足の拘束はそのまま、そして、以前と違う嵌め込まれた首輪もそのままだ。言葉とは裏腹の優しい手つきであった。
あれだけのことをして、もっとあからさまにキレられると思っていたため拍子抜けだ。
数時間ぶりに自由になった口から溜まっていた涎がこぼれおちて美里の白い手を汚した。彼は気にする様子も無く、元のように立ちあがり、無表情に霧野の方を見下ろした。
「……」
「……」
便所をやれと言う意味だった。ここでいざこざを起こしても仕方がなく、昨日の今日だ。彼に対して何の罪悪感もないはずなのに、痛めつけられた身体を見せられると何か情のようなものが湧いた。
身体を起こして彼にすり寄るようにすると目の前に見慣れた一物が突き出され、抵抗なく口の中に入っていった。舐めあげる間もなく、精液とは異なる暑いさらさらとした大量の液体が流し込まれていく。飲みながら呼吸をすると、全身が彼の排泄物で浸されたようだった。呼吸するほど彼を感じる。
「そうだな、上手くなったじゃないか。」
「……。」
そのまま口に入れ続けた。しばらくして果て、精液が放出された。それでも良いと言われないので咥え続けていた。
身体の奥の方で何かが死んでいき、何かが生まれる。この感覚がずっと続いていた。川名の思惑通りなのだろうか。このまま自分は彼らを悦んで受け入れる奴隷に心身共に作り替えられてしまうのだろうか。そうなる前に対処をしなければと焦れば焦るほど、失敗した。失敗して手ひどく躾なおされている内に、身体が快楽を覚え始めた。
「俺のがそんなに好きか?他のよりいいか?」
頭を撫でられながら優しく口から一物が引き抜かれた。こうなる前の彼だったら見せないような表情だった。
「どうなんだ?」
「……」
何も言えずにいると口の中に美里の親指が入ってきて中を歯を磨くようにかき回し始めた。しゃぶっている時と同じような粘着質な音が響き始め、美里の手についていた煙草の香りが充満してきた。
口内を擦られるとどこか気持ちがよく気分が高まった。察せられたのか、親指が引き抜かれて、彼の人差し指と中指が女のアソコを弄るような仕草で口の中で動き始めた。
「俺以外のも咥えさせられてんだろ。歯を磨いてやってんだよ。」
「ん……」
舌の先を彼の指に絡めると、彼はよく見なければわからないレベルで薄っすら微笑んでいるように見えた。
「そうだな、そうして媚びておけ。お前の立場では抜歯もされかねない。それは嫌だろ?お前、抜歯された口の中に突っ込んだことはあるか?悪くないもんだぜ。」
指が引き抜かれる。彼は黙ってこちらを見下げて、霧野の反応を待っているようだった。言おうか言うまいか考えたが、今ここで言わなければ言う機会が失われるような気がした。
「昨日のことだが……」
声が掠れ、吐息が混じっている。軽く咳払いをした。
「……。」
彼は黙っていたが、口の中から歯をゴリゴリと軋ませる歯ぎしりのような音が聞こえ始め、優しかった目付きが、人を殺した後のように沈み始めていた。どう考えても地雷のようだった。おそらく彼は一度全てを水に流してやろうと少しは思って来たのではないだろうか。それでも今言うしかない。永遠にここに囚われるより今殴られる方がマシだ。これだけされても、まだ自分の中の希望を捨てることができなかった。
「俺は、本当にお前の父」
そこまで言ったところで美里があからさまに目を背けて整理された作業台の方へ向かっていった。
「おい、」
「黙ってろ!犬!」
彼は作業台の上で何か手を動かし始めた。
「お前が開口一番俺に謝罪すれば許してやろうと思っていたのに、流石だな。感心するよ。」
「……。」
彼は黙ったまま作業を続けていた。
美里の細身な後ろ姿に比べると二条の身体は暴力の塊であったことが思い出された。徐々に昨日の記憶が蘇り身体がじっとりと汗ばみ始める。
「お前の家だからな、綺麗にしておいてやったよ。礼を言ってくれてもいいぞ。」
遥か上から二条の低く威圧的声がした。しかしどこか楽しそうな調子が含まれており、霧野が暴力仕事から帰った後に二条が声を掛けてくるときによく似ていた。今考えれば彼は自分に対してかなり性的な物を見ていたのだろう。どうして察せられなかったのだろうか。勘の鋭さには自信があったのに。
幾度となく考えた。おそらく、今までの人生で自分が性的に見られていると感じていることがほとんどなかったからだった。
犬の格好のまま事務所の駐車場から地下室までやってきていた。深夜遅く、事務所には人気が無いから大丈夫だろと言われ、車から引っ張りだされた。川名は既に自宅に戻り、二条と2人だった。彼と2人になるのが1番恐怖だった。車から川名が下りた時、庭先からノアが出てきて彼の足元にまとわりつき甘えた声を出していた。
「奥に鏡を用意してやった。そこまで行ってみろ。」
部屋の奥に巨大な鏡が立っていた。部屋の中は以前よりずっと綺麗になっていた。
鏡の中には這い蹲る自分に似た犬と背後に立つ二条が写っていた。彼を自分と認識したくないが、瞬き、呼吸で上下する身体が目の前の無様な生き物と連動する。
「警官が犬のコスプレして、ヤクザに飼われて、変態もいいところだな。」
「……」
立ち上がり、二条と戦闘して逃げようという気力が少しもおこらなかった。おそらく彼は即座の処刑、発砲はせずに、純粋に格闘を愉しむだろう。そう言った意味では誰よりも最も隙があるのだ。だから余裕があるようにも見える。それは彼の弱点でもあり、うまくすれば彼を出し抜けるかもと言う無駄な希望さえ与えてくる。
しかし、今の状態で彼に歯向かって勝てる確率は1パーセントも無い。歯向かって負けて嬲り殺しだ、精神の。
「あまりのことに感動して声も出ないか?目を逸らすなよ。このままここで掘ってやるからよ。」
言い返すまもなく、身体からしっぽを引き抜かれて、ぽっかりと空いた空間に一気に熱い塊が打ち込まれた。
「あ゛あ゛っ……!!」
出したくもない声、痛くて出る声と違う声が漏れでる。
さんざん準備され、出来上がり濡れそぼった秘所には、二条の熱い雄がよく馴染んだ。無機質な動きもしない物で拡張され続けて、もどかしかった身体だ。生の雄に肉を貪られる快楽が泉のようにじわじわと湧き出し始めてしまった。
「ん゛ん‥‥‥」
「味わうように絡みついてくる。そこらの女に負けない良いマンコになってきたな。褒めてやるよ。」
一度湧き出すと止めることができない。泉の噴き出す口に「理性」の栓を押し込んで一時的に止めたとしても、その栓が限界を向かえて外れた時の地獄といったらないのだった。
目の前で自分と同じ顔をした人物が、見たことの無い苦悶と快楽に満ちた表情で後ろから男に犯されていた。一瞬誰なのかわからなかったくらいだ。羞恥に余計に表情が固くなっているのに、それさえいやらしかった。まるで恥じらいを感じる初心な女のようだ。
「普段のお前がいかにアヘ顔晒してるか理解できたか。いい加減自覚しろ。」
顔を伏せるとリードを引かれてキリキリと首が締まる。暫く反抗して顔を伏せていたが、喉元を締め付けられて喉と頭の奥が脈打っていった。彼の硬い一物の形状が身体の中ではっきり存在を持ち始めていた。顔を下げれば下げたで彼にとっていい具合に肉が締まり、二条を気持ちよくさせるのだ。しかし、それだけではない。自分自身も、気持ちがいい。
絶望に震えながら、顔を上げると鏡の中の人物は、目、鼻、口から液体を垂れ流し嘔吐き、吐息交じりの情けない呼吸を突かれると同時に繰り返した。鏡の中の二条と目があった。三日月のように細められた目だ。目が離せないでいると彼の目がさらに細くなり、ゆっくり大きな口が開いた。
「どうした?そんな目で俺を見るなよ。こんなもんじゃなくて、本気で殺したくなってくるだろ。」
「なにを、……!っ、お゛っ」
グイグイと首輪が喉にくい込み、縄で閉められた時と同じように首輪で身体の「締まり」を調整させられ始めた。 首輪の隙間に指を入れて抗おうとしても倍の力で締められる。
身体は彼を以前よりもずっと従順に、すんなりと彼受け入れ、拡張される痛みをあまり伴わなくなっていた。溺れながら全身を細やかに愛撫させられている様な異様な感覚に満たされていく。頭の中が、彼の色に塗り込められて、自分の存在が消えていくようだ。
鏡の中の自分は苦しさ以外に、明らかに雄の感覚を与えられて喜んだような顔をしていた。嘘だと歯を食いしばるが鏡の中の自分はもっと信じられないような媚びた娼婦のような表情をして見せ、こちらを嘲笑うように快楽に浸り、泣いていた。誰だ?これは。
「これが、お前だよ。」
一物が握られて、穿たれると同時に軽く扱かれ、安定していないピアスに軽く指がかけられた。
「お゛あ゛…っ、、あ」
性の香りが一段と高まり、耳元で脈拍が荒れた河川のように激しくたかまっていく。
「やっぱり痛みが少し足りなかったか。こうしてやって、ようやく凄い早さで硬くなってきてるよ。」
ピアスに掛けられていた指が外れると、意志と関係なく元気になった陰茎が後ろから突かれる振動でゆらゆらと勃ったまま惨めに揺れた。
「お前のこれはお前を犯すものを悦ばせるためだけの飾りだからな。お前自身の存在が如何に淫乱であるかを、周囲に主張するいやらしい飾りだ。生殖器としての意味なんかない。」
彼は一度そこで言葉を切って、霧野の陰茎を優しく掴んだ。
「だから、最悪、失っても、何の問題も、無いよな。」
彼はそう言って笑った。笑えない冗談だった。しかし冗談ではなく彼らにはそれを実行する力があった。
隆起した3点が熱く、身体の揺れに合わせて金属がコリコリと突起を刺激する。外そうにも外せない肉に食い込んだ戒めだ。
全身が崩れ落ちそうだ。崩れ落ちそうな身体を一定の速さで後ろから一物が支えて、持ち直させる。漏れ出る声がどんどん大きくなり、それは最早、漏れ出ているのでなく、はっきりと、喘いでいた。背後から聞こえる二条の息遣いもじょじょに獲物を貪り食う熊のような荒々しさを帯び始めていた。彼の身体の熱気が伝わって、時折身体を強く掴む手が熱せらた鉄かと思うほど熱い。
「ん、…、いいぞ。しっかりと、出来上がってきたな。お前がそんなだと、余計にそそるぞ。」
一段と深く挿し込まれ、良いところをぱちゅぱちゅと弾いた。体が震え、背筋に痺れる、電流のような快楽が走った。
「んお゛っ、…‥!!くっ、ふぅ…‥」
もはや挿し込まれることに筋肉が少したりとも抵抗せず、ふわふわと柔らかに彼を締め付けて、彼と自分の境目がよくわからなかった。
「んっ…うう…ぐぅっ、、」
掠れる呼吸をしながら上目遣いで鏡の中の彼の方を見た。言葉ではなく身体で反応するように中で一段と彼の凶暴性が増し、肉が擦り挙げられて、首がギリギリと締められた。ああ、死ぬんだ、と思い、両手で首輪をつかむが、無駄な抵抗で彼を愉しませるだけだった。いや、本当は自分自身も気持ちが良かったのだ。
「いいぞ。いや、駄目だ……、なんで、そんな風に誘うんだ?ビッチが。……くそ、…本当は、」
本当は、何だ……?
「このまま、死んでくれ」
意識が落ちるという直前で中に熱い液体が吐き出され溢れた。ほとんど同時に霧野も果ててしまっていた。目の前がチカチカと弾けて、脳天を弾丸でぶち抜かれたような被虐的な達成感に身体が浸された。このまま死んでくれ、の通り一度死んだかのような、快楽だ。
いっきに全身から力が抜けて、首と穴に掛かっていた圧迫も連動するように抜けていった。抜けても余韻で全身が脈打って、足腰、身体が床に張り付けられたようになって立つことがままならない。鏡の中で、身体が喧嘩に打ち負かされた時のようにのび、声を出して、震えていた。
「はぁ……良かったぜ、遥。お前も一緒にイケてよかったな。」
「………、……。」
「なんだ?一発でのびちまって。しょうがない奴だな。」
身体を引きずられる感じがする。地面に擦れた皮膚さえ痛気持ちがよく、余韻を秘めた身体の芯が揺らされ気持ちがよく、子どものようなよがり声が勝手に出ていた。二条は馬鹿にするでもなく黙ってこちらを見ていた。
「今のお前がどれほどいやらしいか、わからせてやるよ、淫乱。」
二条が視界から消えたかと思うと縄を持って戻ってきた。また首を締められ、吊るされるのだろうかと思うと無駄と思いながらうつぶせになって身体が床を這った。身体の下が冷たい。引きづられた先はタイル張りの死体処理場だった。
身体を横から軽く靴先でこずかれて、尻と内腿の当たりを押し広げられようにして踏まれた。出されたばかりの精液がごぼごぼと溢れ出ていった。
「まったく、だらしがねぇな。逃げる気がまだあるか。だったら、立ち上がって正々堂々ぶつかってこい。無様すぎて笑えないぞ。」
足がどけられて「遊んでやるよ」と言った二条の声が近かった。声のする方を目で追うと、彼はすぐ横に胡座をかいて座って縄を手の中で遊ばせていた。彼は左右の手で縄を二三度ぴんとはり、霧野の身体に抱きつくようにして縄をまわして身体仰向けに起こさせた。
「あっ……」
縄の食い込みで身体を起こされ、手際よく後ろ手に回されていく。
「俺に捕縛される気分はどうだ。」
「…」
「今でこそ緊縛なんてSMの代名詞だが本来は刑吏が犯罪者にかける捕縛術だ。意外と歴史があるんだよ。江戸時代の文献なんか漁ると面白いぞ。」
縄がひと編みされることに肉がきゅっきゅっと締め付けられて、身体の自由になる部分が少しずつ減っていった。もともと性の余韻でろくに動かない人形のような体が、彼の手によってもっと人形らしく固められていく。
緊縛術は、一編み事に継ぎ目を作って次の編み目をつくる。縄の輪っかがそれぞれ独立して、独立した輪っか同士が結束し、拘束する。
「綺麗だな。」
胸の上下に縄が食い込み、二の腕から後ろ手に組まされた腕が結束された。呼吸ひとつするだけでぎちぎちと擦れる音が聞こえるような気がした。実際は聞こえないが、身体がそう感じるのだった。
後ろに回された腕から垂れ余った縄の先が、首吊り台に使った柱につなぎ止められ、柱にもたれ掛かる形になる。二条が鏡を目の前に持ってきた。自分の全身が写った。
何もされていないというのに、それだけでまた息が上がり胸の当たりが気持ちのいい痛み方をし始めて燃えるように熱くなった。縄化粧の間で腫れた蕾のような乳首とピアスが存在感を持っててらてらとしていた。
「な?いやらしいだろ?自分で見てそう思うんだから人が見たらもっとそう見える。」
再び二条がすぐ横にかがみ、別の縄を手の中で遊ばせた。彼の大きな熊のような手が、閉じられていた霧野の脚の間に強引に侵入し、右脚を抱え込むようにして持ち上げた。
「何をっ」
「分かってるくせに。お前は分かってることを分からないフリをして、客や上をおだてていい気分にさせるのも得意だったな。俺に対してそれをやるってことは、俺をおだてて、もっと酷いことされるのを期待してるって事か?」
「……」
「おいおい、急に黙るなよ。面白い奴だな。」
右脚にキツい縄の輪が掛けられて、輪から伸びた縄が柱に括り付けられた。右脚が持ち上げられ開脚されて鏡の中で半ば秘所が顕になった。
反対側も同じように抱えられる。無駄とわかっていながら身をよじらせると上半身と右脚の縄が霧野を抱きしめるように締め付けて、甘い声が出た。
「わざとやってるのか?可愛い奴だ。そんなに俺に気にいられたいのか、心配しなくても、殺してやりたいくらい好きだよ。」
両脚共に持ち上げられて括られる。目の前から二条がどいてすぐ横にたって鏡の方を見た。鏡の中に全身が写りこみ、鏡越しに二条と目が合うと彼は口に手を当てて笑っていた。
「見ろ!誰がどう見ても淫乱の身体だろ。」
出来上がった身体は熱い呼吸で軽く上下し、その度縄が身体にくい込む。三点の性感帯は鏡に反射して金属が隷属の証のように光り輝き、穿たれた小さな肉は熟れていた。出されたばかりの排泄穴は濡れ、女性器のように割れて白濁液を垂らし、口を軽く開いて次の雄を求めるように、ひくついていた。その横で肉を彩るように白い花が皮膚に赤みを持たせて咲いている。見れば見るほど羞恥に高まりぞわぞわと最悪な勃起が始まった。
「恥じらって勃起したか。」
「あぁ……」
自分じゃない、こんなの。だれだ?
「さっきの場所じゃよく見えなかったろ。せっかく綺麗なんだからちゃんと見ておけよ。」
恥ずかしさ、現実感の無さに顔を伏せた。すぐに首が絞まって、付けられていることを忘れるくらい身体に馴染んだ首輪が二条の手で上に引き上げられていることを悟った。
「これは俺の趣味じゃないが、こうすると役に立つな。」
リードの端が、柱の上の方に括り付けられて無闇に下を向けないようになった。向くことはできるが、すぐに首が絞まって苦しくなる。しかし、そうしなくとも首は常に軽く締まり続けており、意識を失えばそのままゆるゆると死ぬように思えた。お風呂で寝てしまい死ぬように。
「朝までこうして本当の自分と向き合ってろ。寝たけりゃ寝てもいい。その格好のまま死んでたら、組員全員をここに入れて晒し者にしてからゆっくりお前の死体でヤッてやる。できるだけ目は閉じないでまっすぐ前を見てるのがオススメだ。今お前はとても疲れてるだろうから。」
「く……るしい、ちゃんと、見てるから、解いてくれっ、死、」
「お前が弱音を吐くとは珍しい。」
鏡の中で二条が再び下半身を勃起させているのが見えた。
「咥えさせてやるよ。お前の誰彼構わず出された汚い穴に突っ込んでやったんだぞ。掃除してもらおうか。」
「…いや、……嫌だ、ぐっ…」
指1本、首輪と首の隙間に入れられて軽く引かれただけなのに、声が出なくなった。
呼吸が出来ずに開いたままになった口の中に彼の一物が容赦なく突っ込まれ、じっとりと中を犯していった。
「俺が綺麗になったと思うまでいつまでもこのままにしておくから、必死こいて舌を動かしてみろ。」
彼の革靴の脚先が濡れた後孔を上から蹴るようにして突き、上と下から音がたち始めた。半ば呼吸できないのもあり、理性というものがどんどん無くなってきて、甘くなった頭の中が苦しい快楽だけで満たされいく。
「ん…っ、ん゛、」
「何が嫌だ、うまそうに咥えるくせして。」
頭の中を満たされた状態で何も考えず夢中になって肉棒を咥えこんでいると存外早く、口が開放された。いや、本当はかなりの時間が経っていたのかもしれないが、考えることをやめて身を任せていると早く済んだのだった。
二条が目の前で軽く彼自身の雄を扱く。生暖かい液体が噴射され、霧野の頭から顔までを穢した。生臭いにおいを強く感じるとまた意志と関係なくムラムラとした気持ちが沸き起こってきた。
「はあ……」
口のあたりについた精液が気持ち悪く舌で舐めとった。顔を擦り上げたいし、中を奇麗にしたいがそうする自由は無い。最低限の掃除だった。彼がじっとこちらを見降ろしてた
「上も下もいい具合になった。良く似合うぞ。じゃあ俺は帰るから。」
彼は何事も無かったかのように雄をしまい込んでこちらに背を向けた。
「……ま゛、待って、これを外し、」
「何故?死にたきゃ勝手に死ね。お前の命なんてそのくらいの価値だぞ。忘れたのか?死んだら所詮その程度の野郎だったということだ。」
彼はそう言い残すと振り向きもせずさっさと地下室から出ていった。バタンと無慈悲にドアが閉まる。自分の息遣い、身動きする度に軋む音、穴から漏れ出る粘液の音以外何も聞こえなくなった。
じっと無様な自分と見つめ合う羽目になる。見ているだけで感情が高まり、息が上がった。自分が何者なのか認識したり後悔し始めるととまらなくなった。こんな体、誰にも見せたくない、見せられない。また、ごぽごぽと音を立てて誰かの精液が身体から漏れ出ていった。
何度となく体をよじらせたが余計に嫌な思いをする。嫌な思いをするのに身体は気持ちがよく射精しそうなくらい高まったり、萎えたりを繰り返す。時折来る異常な眠気に頭を垂れると首を絞められる。長い間それを繰り返した。
時計も窓もないから今が何時でどのくらいたったのかもわからない。本当はもう朝なのに、見捨てられ最早誰も来ないのかもしれない。
「ううぅ……」
苦しみと快楽と絶望の中で、ひたすら二条を待っているという状況は地獄であった。彼が帰ってくることしか考えられないので、全ての感情と彼が結びついて、高まろうが萎えようが彼の存在が意識させられた。最早彼に乱雑にこの姿のまま犯されている方がマシだとさえ思えてくる。
なんて惨めなんだろうか。綺麗?どこがだ。ピアスと刺青は熱を持ってまだ痛み続けていた。その痛みによって無闇に寝てしまうのを防げているが皮肉なものだ。
「やく……はやく、」
これ程まで彼の姿を見ることを渇望したことは無かった。もういい、眠い、死ぬ……
落ちかけた意識の中で扉が開く音を聞いた。
彼が何か言っていてもよく聞き取れない。
縄から解放されてすぐ、何の言葉もかけられずに、無言のまま一発背後から犯され、何の抵抗もできずされるがままになっていた。それでも彼が来てくれたことが嬉しいのだった。それがおかしいことは頭で理解している。
性暴力が終わるとまた首吊り拷問が始まった。眠く、苦しく、何故か嬉しさの余韻まで残って、頭が回らず自分で自分が何を言っているのか理解できない。ただ、わかることとして、もう演技が出来なくなっていた。全てが顔に出ているだろうことがわかる。わかるが、どうにもならない。
そうして暴力の渦に晒された後、またいつものように手脚を拘束され床に転がされた。首と縄で絞められていた個所が余韻となって熱を持っていた。見える範囲で身体を確認すると縄化粧の後が赤く残っていた。
性と暴力の余韻に比べれば手足の拘束の締めつけなど可愛いもので、気持ちが良かった。意識がまどろみ、自分が誰でここがどこなのかもどうでもよかった。
「朝から俺に抱かれて、きゃんきゃん啼いてたな。寂しかったか?仕事だから尋問もしてやったが、仕事じゃなければ一日中犯し尽くしているところだ。」
「……。」
横目で彼の方を見上げると、体の奥の方がじんと熱くなってきた。おかしいと思って再び床を見る。
散々見慣れた彼の革靴が、土と粘液で軽く汚れていた。靴は視線を感じとったかのように近づけられて、唇の先を掠めた。黙って汚れを舐めとっていると直ぐに息が上がってきた。綺麗になった靴をいつまでも舐めていると「もういい」と言われ、上から毛布を被せられた。太陽のような良い香りがし、すぐに重い眠気が体を満たしていった。
午後三時過ぎ、事務所に顔を出した美里は川名の部屋でいくつかの薬剤を受け取った。
「裏に効能と用途は書かせてある。わかってると思うが、お前用のじゃないぞ。」
手に下げた紙袋の中にろくに見もせずに流し込むよう薬剤を入れた。
「午前中に軽く拷問させておいたよ。」
彼はいつもの調子でそう言った。簡単な書類仕事を終えたというように。午後の日差しが眩しく、彼を爽やかに見せた。
「あ、そうすか。で?何か喋りました?」
「既に判ってることをを改めて聞かせて、顔色や声色が変わるのを見て、事実確認はできた。奴も表情豊かになってきたものだ。」
「へぇー。」
彼が目を細めてじっとこちらを見ていた。まるで自分に向かって言っているような錯覚を覚える。
美里は、自分の顔の表面の神経が死んでいくような感じがしていた。
表情が豊かになった?拷問、性拷問中だけの話だろ。
「あの後奴がどうなったか聞かないのか。」
「今から見れば分かりますし、いいっすよ。」
川名が何か言う前に部屋を出て階段を下りていった。長く居て昨日の失態についてぶり返しされても嫌なのだった。あの後奴がどうなったかと言ってくれるだけマシだった。最悪殺されているかなくらいに思っていた。
地下室の扉を開くと、こもった臭いがした。臭いの中に、性の生臭いにおいが混ざっていた。いまや血の臭いはほとんどしない。性の臭いが血の臭いをうわがいていた。
「血で償わせるか、性で償わせるかだったら、後者の方が効くだろう。」
生かした彼の処遇を最終決定する際、過半数を占めた意見だった。その場にいて背筋が凍ったものだ。血で償わせる方に多くの人間が挙手すると思っていた。彼らが屈折していることを忘れていた。もちろん自分自身屈折している自覚はあった。いや、どこかで屈折させられてしまったのだろうか。
中に入ると、いつもの様に部屋の隅の方に毛布にまるまった塊があった。扉の開く音に反応してそれは軽くモゾモゾと動き、鉄の擦れるような音をさせた。毛布から紐が伸びて壁のフックに括り付けられていた。首輪だろうと直ぐにわかった。
地下室の中は以前より綺麗に整備されていた。作業台は整理され、アタッシュケースが整然と並んでいる。武器になるようなものは全て無くなり、収納棚が新しく設置されていた。他に大きな鏡や壁に打ち付けられたフック、拘束具、パイプ椅子ではなく上等なイスや机が備え付けられていた。椅子に座って彼を鑑賞する気だろうか。暇な奴らだ。自分一人だけでも十分に彼を調教してやれるのに、どうして彼にいつまでも執着するのだろう。
◆
霧野はほとんど意識を失って寝ていたが、近くに人がいる気配に目を覚ました。身体が自然と毛布の中で縮こまっていき、警戒心に神経が過敏になった。遅れて身体が痛み出した。改めて折り曲げた身体を眺め、そこにピアスと刺青が施され、そのほか様々な暴力の刻印が残っていることに猛烈な絶望感を覚えた。寝起きで頭がすっきりして、性に浸されていた頭の中に考える力が少しだけ回復してきたせいだった。どちらがいいのだろう。考えて苦しむのと考えないで苦しむのと。
毛布が雑に払い除けられ、上を見た。
「は、なんだこりゃ??いい格好にしてもらったじゃねぇか。」
顔に痣をつくった美里が霧野を上から見下げていた。はだけたシャツの隙間、鎖骨の辺りにも同じような痣がある。首に首輪のように霧野のつけた赤黒い擦れた傷跡が残っていた。声を出そうとして、またいつものように口も塞がれていることに気がついた。
「そうだよ?お前のせいだ。わかってんのか?」
彼は横にしゃがみこむと霧野の頭を抱えるようにして、いつもの様に枷を外した。手足の拘束はそのまま、そして、以前と違う嵌め込まれた首輪もそのままだ。言葉とは裏腹の優しい手つきであった。
あれだけのことをして、もっとあからさまにキレられると思っていたため拍子抜けだ。
数時間ぶりに自由になった口から溜まっていた涎がこぼれおちて美里の白い手を汚した。彼は気にする様子も無く、元のように立ちあがり、無表情に霧野の方を見下ろした。
「……」
「……」
便所をやれと言う意味だった。ここでいざこざを起こしても仕方がなく、昨日の今日だ。彼に対して何の罪悪感もないはずなのに、痛めつけられた身体を見せられると何か情のようなものが湧いた。
身体を起こして彼にすり寄るようにすると目の前に見慣れた一物が突き出され、抵抗なく口の中に入っていった。舐めあげる間もなく、精液とは異なる暑いさらさらとした大量の液体が流し込まれていく。飲みながら呼吸をすると、全身が彼の排泄物で浸されたようだった。呼吸するほど彼を感じる。
「そうだな、上手くなったじゃないか。」
「……。」
そのまま口に入れ続けた。しばらくして果て、精液が放出された。それでも良いと言われないので咥え続けていた。
身体の奥の方で何かが死んでいき、何かが生まれる。この感覚がずっと続いていた。川名の思惑通りなのだろうか。このまま自分は彼らを悦んで受け入れる奴隷に心身共に作り替えられてしまうのだろうか。そうなる前に対処をしなければと焦れば焦るほど、失敗した。失敗して手ひどく躾なおされている内に、身体が快楽を覚え始めた。
「俺のがそんなに好きか?他のよりいいか?」
頭を撫でられながら優しく口から一物が引き抜かれた。こうなる前の彼だったら見せないような表情だった。
「どうなんだ?」
「……」
何も言えずにいると口の中に美里の親指が入ってきて中を歯を磨くようにかき回し始めた。しゃぶっている時と同じような粘着質な音が響き始め、美里の手についていた煙草の香りが充満してきた。
口内を擦られるとどこか気持ちがよく気分が高まった。察せられたのか、親指が引き抜かれて、彼の人差し指と中指が女のアソコを弄るような仕草で口の中で動き始めた。
「俺以外のも咥えさせられてんだろ。歯を磨いてやってんだよ。」
「ん……」
舌の先を彼の指に絡めると、彼はよく見なければわからないレベルで薄っすら微笑んでいるように見えた。
「そうだな、そうして媚びておけ。お前の立場では抜歯もされかねない。それは嫌だろ?お前、抜歯された口の中に突っ込んだことはあるか?悪くないもんだぜ。」
指が引き抜かれる。彼は黙ってこちらを見下げて、霧野の反応を待っているようだった。言おうか言うまいか考えたが、今ここで言わなければ言う機会が失われるような気がした。
「昨日のことだが……」
声が掠れ、吐息が混じっている。軽く咳払いをした。
「……。」
彼は黙っていたが、口の中から歯をゴリゴリと軋ませる歯ぎしりのような音が聞こえ始め、優しかった目付きが、人を殺した後のように沈み始めていた。どう考えても地雷のようだった。おそらく彼は一度全てを水に流してやろうと少しは思って来たのではないだろうか。それでも今言うしかない。永遠にここに囚われるより今殴られる方がマシだ。これだけされても、まだ自分の中の希望を捨てることができなかった。
「俺は、本当にお前の父」
そこまで言ったところで美里があからさまに目を背けて整理された作業台の方へ向かっていった。
「おい、」
「黙ってろ!犬!」
彼は作業台の上で何か手を動かし始めた。
「お前が開口一番俺に謝罪すれば許してやろうと思っていたのに、流石だな。感心するよ。」
「……。」
彼は黙ったまま作業を続けていた。
美里の細身な後ろ姿に比べると二条の身体は暴力の塊であったことが思い出された。徐々に昨日の記憶が蘇り身体がじっとりと汗ばみ始める。
「お前の家だからな、綺麗にしておいてやったよ。礼を言ってくれてもいいぞ。」
遥か上から二条の低く威圧的声がした。しかしどこか楽しそうな調子が含まれており、霧野が暴力仕事から帰った後に二条が声を掛けてくるときによく似ていた。今考えれば彼は自分に対してかなり性的な物を見ていたのだろう。どうして察せられなかったのだろうか。勘の鋭さには自信があったのに。
幾度となく考えた。おそらく、今までの人生で自分が性的に見られていると感じていることがほとんどなかったからだった。
犬の格好のまま事務所の駐車場から地下室までやってきていた。深夜遅く、事務所には人気が無いから大丈夫だろと言われ、車から引っ張りだされた。川名は既に自宅に戻り、二条と2人だった。彼と2人になるのが1番恐怖だった。車から川名が下りた時、庭先からノアが出てきて彼の足元にまとわりつき甘えた声を出していた。
「奥に鏡を用意してやった。そこまで行ってみろ。」
部屋の奥に巨大な鏡が立っていた。部屋の中は以前よりずっと綺麗になっていた。
鏡の中には這い蹲る自分に似た犬と背後に立つ二条が写っていた。彼を自分と認識したくないが、瞬き、呼吸で上下する身体が目の前の無様な生き物と連動する。
「警官が犬のコスプレして、ヤクザに飼われて、変態もいいところだな。」
「……」
立ち上がり、二条と戦闘して逃げようという気力が少しもおこらなかった。おそらく彼は即座の処刑、発砲はせずに、純粋に格闘を愉しむだろう。そう言った意味では誰よりも最も隙があるのだ。だから余裕があるようにも見える。それは彼の弱点でもあり、うまくすれば彼を出し抜けるかもと言う無駄な希望さえ与えてくる。
しかし、今の状態で彼に歯向かって勝てる確率は1パーセントも無い。歯向かって負けて嬲り殺しだ、精神の。
「あまりのことに感動して声も出ないか?目を逸らすなよ。このままここで掘ってやるからよ。」
言い返すまもなく、身体からしっぽを引き抜かれて、ぽっかりと空いた空間に一気に熱い塊が打ち込まれた。
「あ゛あ゛っ……!!」
出したくもない声、痛くて出る声と違う声が漏れでる。
さんざん準備され、出来上がり濡れそぼった秘所には、二条の熱い雄がよく馴染んだ。無機質な動きもしない物で拡張され続けて、もどかしかった身体だ。生の雄に肉を貪られる快楽が泉のようにじわじわと湧き出し始めてしまった。
「ん゛ん‥‥‥」
「味わうように絡みついてくる。そこらの女に負けない良いマンコになってきたな。褒めてやるよ。」
一度湧き出すと止めることができない。泉の噴き出す口に「理性」の栓を押し込んで一時的に止めたとしても、その栓が限界を向かえて外れた時の地獄といったらないのだった。
目の前で自分と同じ顔をした人物が、見たことの無い苦悶と快楽に満ちた表情で後ろから男に犯されていた。一瞬誰なのかわからなかったくらいだ。羞恥に余計に表情が固くなっているのに、それさえいやらしかった。まるで恥じらいを感じる初心な女のようだ。
「普段のお前がいかにアヘ顔晒してるか理解できたか。いい加減自覚しろ。」
顔を伏せるとリードを引かれてキリキリと首が締まる。暫く反抗して顔を伏せていたが、喉元を締め付けられて喉と頭の奥が脈打っていった。彼の硬い一物の形状が身体の中ではっきり存在を持ち始めていた。顔を下げれば下げたで彼にとっていい具合に肉が締まり、二条を気持ちよくさせるのだ。しかし、それだけではない。自分自身も、気持ちがいい。
絶望に震えながら、顔を上げると鏡の中の人物は、目、鼻、口から液体を垂れ流し嘔吐き、吐息交じりの情けない呼吸を突かれると同時に繰り返した。鏡の中の二条と目があった。三日月のように細められた目だ。目が離せないでいると彼の目がさらに細くなり、ゆっくり大きな口が開いた。
「どうした?そんな目で俺を見るなよ。こんなもんじゃなくて、本気で殺したくなってくるだろ。」
「なにを、……!っ、お゛っ」
グイグイと首輪が喉にくい込み、縄で閉められた時と同じように首輪で身体の「締まり」を調整させられ始めた。 首輪の隙間に指を入れて抗おうとしても倍の力で締められる。
身体は彼を以前よりもずっと従順に、すんなりと彼受け入れ、拡張される痛みをあまり伴わなくなっていた。溺れながら全身を細やかに愛撫させられている様な異様な感覚に満たされていく。頭の中が、彼の色に塗り込められて、自分の存在が消えていくようだ。
鏡の中の自分は苦しさ以外に、明らかに雄の感覚を与えられて喜んだような顔をしていた。嘘だと歯を食いしばるが鏡の中の自分はもっと信じられないような媚びた娼婦のような表情をして見せ、こちらを嘲笑うように快楽に浸り、泣いていた。誰だ?これは。
「これが、お前だよ。」
一物が握られて、穿たれると同時に軽く扱かれ、安定していないピアスに軽く指がかけられた。
「お゛あ゛…っ、、あ」
性の香りが一段と高まり、耳元で脈拍が荒れた河川のように激しくたかまっていく。
「やっぱり痛みが少し足りなかったか。こうしてやって、ようやく凄い早さで硬くなってきてるよ。」
ピアスに掛けられていた指が外れると、意志と関係なく元気になった陰茎が後ろから突かれる振動でゆらゆらと勃ったまま惨めに揺れた。
「お前のこれはお前を犯すものを悦ばせるためだけの飾りだからな。お前自身の存在が如何に淫乱であるかを、周囲に主張するいやらしい飾りだ。生殖器としての意味なんかない。」
彼は一度そこで言葉を切って、霧野の陰茎を優しく掴んだ。
「だから、最悪、失っても、何の問題も、無いよな。」
彼はそう言って笑った。笑えない冗談だった。しかし冗談ではなく彼らにはそれを実行する力があった。
隆起した3点が熱く、身体の揺れに合わせて金属がコリコリと突起を刺激する。外そうにも外せない肉に食い込んだ戒めだ。
全身が崩れ落ちそうだ。崩れ落ちそうな身体を一定の速さで後ろから一物が支えて、持ち直させる。漏れ出る声がどんどん大きくなり、それは最早、漏れ出ているのでなく、はっきりと、喘いでいた。背後から聞こえる二条の息遣いもじょじょに獲物を貪り食う熊のような荒々しさを帯び始めていた。彼の身体の熱気が伝わって、時折身体を強く掴む手が熱せらた鉄かと思うほど熱い。
「ん、…、いいぞ。しっかりと、出来上がってきたな。お前がそんなだと、余計にそそるぞ。」
一段と深く挿し込まれ、良いところをぱちゅぱちゅと弾いた。体が震え、背筋に痺れる、電流のような快楽が走った。
「んお゛っ、…‥!!くっ、ふぅ…‥」
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「んっ…うう…ぐぅっ、、」
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いっきに全身から力が抜けて、首と穴に掛かっていた圧迫も連動するように抜けていった。抜けても余韻で全身が脈打って、足腰、身体が床に張り付けられたようになって立つことがままならない。鏡の中で、身体が喧嘩に打ち負かされた時のようにのび、声を出して、震えていた。
「はぁ……良かったぜ、遥。お前も一緒にイケてよかったな。」
「………、……。」
「なんだ?一発でのびちまって。しょうがない奴だな。」
身体を引きずられる感じがする。地面に擦れた皮膚さえ痛気持ちがよく、余韻を秘めた身体の芯が揺らされ気持ちがよく、子どものようなよがり声が勝手に出ていた。二条は馬鹿にするでもなく黙ってこちらを見ていた。
「今のお前がどれほどいやらしいか、わからせてやるよ、淫乱。」
二条が視界から消えたかと思うと縄を持って戻ってきた。また首を締められ、吊るされるのだろうかと思うと無駄と思いながらうつぶせになって身体が床を這った。身体の下が冷たい。引きづられた先はタイル張りの死体処理場だった。
身体を横から軽く靴先でこずかれて、尻と内腿の当たりを押し広げられようにして踏まれた。出されたばかりの精液がごぼごぼと溢れ出ていった。
「まったく、だらしがねぇな。逃げる気がまだあるか。だったら、立ち上がって正々堂々ぶつかってこい。無様すぎて笑えないぞ。」
足がどけられて「遊んでやるよ」と言った二条の声が近かった。声のする方を目で追うと、彼はすぐ横に胡座をかいて座って縄を手の中で遊ばせていた。彼は左右の手で縄を二三度ぴんとはり、霧野の身体に抱きつくようにして縄をまわして身体仰向けに起こさせた。
「あっ……」
縄の食い込みで身体を起こされ、手際よく後ろ手に回されていく。
「俺に捕縛される気分はどうだ。」
「…」
「今でこそ緊縛なんてSMの代名詞だが本来は刑吏が犯罪者にかける捕縛術だ。意外と歴史があるんだよ。江戸時代の文献なんか漁ると面白いぞ。」
縄がひと編みされることに肉がきゅっきゅっと締め付けられて、身体の自由になる部分が少しずつ減っていった。もともと性の余韻でろくに動かない人形のような体が、彼の手によってもっと人形らしく固められていく。
緊縛術は、一編み事に継ぎ目を作って次の編み目をつくる。縄の輪っかがそれぞれ独立して、独立した輪っか同士が結束し、拘束する。
「綺麗だな。」
胸の上下に縄が食い込み、二の腕から後ろ手に組まされた腕が結束された。呼吸ひとつするだけでぎちぎちと擦れる音が聞こえるような気がした。実際は聞こえないが、身体がそう感じるのだった。
後ろに回された腕から垂れ余った縄の先が、首吊り台に使った柱につなぎ止められ、柱にもたれ掛かる形になる。二条が鏡を目の前に持ってきた。自分の全身が写った。
何もされていないというのに、それだけでまた息が上がり胸の当たりが気持ちのいい痛み方をし始めて燃えるように熱くなった。縄化粧の間で腫れた蕾のような乳首とピアスが存在感を持っててらてらとしていた。
「な?いやらしいだろ?自分で見てそう思うんだから人が見たらもっとそう見える。」
再び二条がすぐ横にかがみ、別の縄を手の中で遊ばせた。彼の大きな熊のような手が、閉じられていた霧野の脚の間に強引に侵入し、右脚を抱え込むようにして持ち上げた。
「何をっ」
「分かってるくせに。お前は分かってることを分からないフリをして、客や上をおだてていい気分にさせるのも得意だったな。俺に対してそれをやるってことは、俺をおだてて、もっと酷いことされるのを期待してるって事か?」
「……」
「おいおい、急に黙るなよ。面白い奴だな。」
右脚にキツい縄の輪が掛けられて、輪から伸びた縄が柱に括り付けられた。右脚が持ち上げられ開脚されて鏡の中で半ば秘所が顕になった。
反対側も同じように抱えられる。無駄とわかっていながら身をよじらせると上半身と右脚の縄が霧野を抱きしめるように締め付けて、甘い声が出た。
「わざとやってるのか?可愛い奴だ。そんなに俺に気にいられたいのか、心配しなくても、殺してやりたいくらい好きだよ。」
両脚共に持ち上げられて括られる。目の前から二条がどいてすぐ横にたって鏡の方を見た。鏡の中に全身が写りこみ、鏡越しに二条と目が合うと彼は口に手を当てて笑っていた。
「見ろ!誰がどう見ても淫乱の身体だろ。」
出来上がった身体は熱い呼吸で軽く上下し、その度縄が身体にくい込む。三点の性感帯は鏡に反射して金属が隷属の証のように光り輝き、穿たれた小さな肉は熟れていた。出されたばかりの排泄穴は濡れ、女性器のように割れて白濁液を垂らし、口を軽く開いて次の雄を求めるように、ひくついていた。その横で肉を彩るように白い花が皮膚に赤みを持たせて咲いている。見れば見るほど羞恥に高まりぞわぞわと最悪な勃起が始まった。
「恥じらって勃起したか。」
「あぁ……」
自分じゃない、こんなの。だれだ?
「さっきの場所じゃよく見えなかったろ。せっかく綺麗なんだからちゃんと見ておけよ。」
恥ずかしさ、現実感の無さに顔を伏せた。すぐに首が絞まって、付けられていることを忘れるくらい身体に馴染んだ首輪が二条の手で上に引き上げられていることを悟った。
「これは俺の趣味じゃないが、こうすると役に立つな。」
リードの端が、柱の上の方に括り付けられて無闇に下を向けないようになった。向くことはできるが、すぐに首が絞まって苦しくなる。しかし、そうしなくとも首は常に軽く締まり続けており、意識を失えばそのままゆるゆると死ぬように思えた。お風呂で寝てしまい死ぬように。
「朝までこうして本当の自分と向き合ってろ。寝たけりゃ寝てもいい。その格好のまま死んでたら、組員全員をここに入れて晒し者にしてからゆっくりお前の死体でヤッてやる。できるだけ目は閉じないでまっすぐ前を見てるのがオススメだ。今お前はとても疲れてるだろうから。」
「く……るしい、ちゃんと、見てるから、解いてくれっ、死、」
「お前が弱音を吐くとは珍しい。」
鏡の中で二条が再び下半身を勃起させているのが見えた。
「咥えさせてやるよ。お前の誰彼構わず出された汚い穴に突っ込んでやったんだぞ。掃除してもらおうか。」
「…いや、……嫌だ、ぐっ…」
指1本、首輪と首の隙間に入れられて軽く引かれただけなのに、声が出なくなった。
呼吸が出来ずに開いたままになった口の中に彼の一物が容赦なく突っ込まれ、じっとりと中を犯していった。
「俺が綺麗になったと思うまでいつまでもこのままにしておくから、必死こいて舌を動かしてみろ。」
彼の革靴の脚先が濡れた後孔を上から蹴るようにして突き、上と下から音がたち始めた。半ば呼吸できないのもあり、理性というものがどんどん無くなってきて、甘くなった頭の中が苦しい快楽だけで満たされいく。
「ん…っ、ん゛、」
「何が嫌だ、うまそうに咥えるくせして。」
頭の中を満たされた状態で何も考えず夢中になって肉棒を咥えこんでいると存外早く、口が開放された。いや、本当はかなりの時間が経っていたのかもしれないが、考えることをやめて身を任せていると早く済んだのだった。
二条が目の前で軽く彼自身の雄を扱く。生暖かい液体が噴射され、霧野の頭から顔までを穢した。生臭いにおいを強く感じるとまた意志と関係なくムラムラとした気持ちが沸き起こってきた。
「はあ……」
口のあたりについた精液が気持ち悪く舌で舐めとった。顔を擦り上げたいし、中を奇麗にしたいがそうする自由は無い。最低限の掃除だった。彼がじっとこちらを見降ろしてた
「上も下もいい具合になった。良く似合うぞ。じゃあ俺は帰るから。」
彼は何事も無かったかのように雄をしまい込んでこちらに背を向けた。
「……ま゛、待って、これを外し、」
「何故?死にたきゃ勝手に死ね。お前の命なんてそのくらいの価値だぞ。忘れたのか?死んだら所詮その程度の野郎だったということだ。」
彼はそう言い残すと振り向きもせずさっさと地下室から出ていった。バタンと無慈悲にドアが閉まる。自分の息遣い、身動きする度に軋む音、穴から漏れ出る粘液の音以外何も聞こえなくなった。
じっと無様な自分と見つめ合う羽目になる。見ているだけで感情が高まり、息が上がった。自分が何者なのか認識したり後悔し始めるととまらなくなった。こんな体、誰にも見せたくない、見せられない。また、ごぽごぽと音を立てて誰かの精液が身体から漏れ出ていった。
何度となく体をよじらせたが余計に嫌な思いをする。嫌な思いをするのに身体は気持ちがよく射精しそうなくらい高まったり、萎えたりを繰り返す。時折来る異常な眠気に頭を垂れると首を絞められる。長い間それを繰り返した。
時計も窓もないから今が何時でどのくらいたったのかもわからない。本当はもう朝なのに、見捨てられ最早誰も来ないのかもしれない。
「ううぅ……」
苦しみと快楽と絶望の中で、ひたすら二条を待っているという状況は地獄であった。彼が帰ってくることしか考えられないので、全ての感情と彼が結びついて、高まろうが萎えようが彼の存在が意識させられた。最早彼に乱雑にこの姿のまま犯されている方がマシだとさえ思えてくる。
なんて惨めなんだろうか。綺麗?どこがだ。ピアスと刺青は熱を持ってまだ痛み続けていた。その痛みによって無闇に寝てしまうのを防げているが皮肉なものだ。
「やく……はやく、」
これ程まで彼の姿を見ることを渇望したことは無かった。もういい、眠い、死ぬ……
落ちかけた意識の中で扉が開く音を聞いた。
彼が何か言っていてもよく聞き取れない。
縄から解放されてすぐ、何の言葉もかけられずに、無言のまま一発背後から犯され、何の抵抗もできずされるがままになっていた。それでも彼が来てくれたことが嬉しいのだった。それがおかしいことは頭で理解している。
性暴力が終わるとまた首吊り拷問が始まった。眠く、苦しく、何故か嬉しさの余韻まで残って、頭が回らず自分で自分が何を言っているのか理解できない。ただ、わかることとして、もう演技が出来なくなっていた。全てが顔に出ているだろうことがわかる。わかるが、どうにもならない。
そうして暴力の渦に晒された後、またいつものように手脚を拘束され床に転がされた。首と縄で絞められていた個所が余韻となって熱を持っていた。見える範囲で身体を確認すると縄化粧の後が赤く残っていた。
性と暴力の余韻に比べれば手足の拘束の締めつけなど可愛いもので、気持ちが良かった。意識がまどろみ、自分が誰でここがどこなのかもどうでもよかった。
「朝から俺に抱かれて、きゃんきゃん啼いてたな。寂しかったか?仕事だから尋問もしてやったが、仕事じゃなければ一日中犯し尽くしているところだ。」
「……。」
横目で彼の方を見上げると、体の奥の方がじんと熱くなってきた。おかしいと思って再び床を見る。
散々見慣れた彼の革靴が、土と粘液で軽く汚れていた。靴は視線を感じとったかのように近づけられて、唇の先を掠めた。黙って汚れを舐めとっていると直ぐに息が上がってきた。綺麗になった靴をいつまでも舐めていると「もういい」と言われ、上から毛布を被せられた。太陽のような良い香りがし、すぐに重い眠気が体を満たしていった。
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