57 / 69
第四幕〈クラウド〉
宿主と龍の御徴 序
しおりを挟む
毎年八月、ナーガでは降臨の儀と称する朝廷神事が執り行われる。
例年どおりであれば半月ほどで整う準備だが、今年はふた月もまえから各所への通達が発布され、祭壇を戴く神殿に至っては関係者以外立ち入り禁止だ。
いささか仰々しい気もするが、さすがに今年は例年どおりというわけにはいかない。
それを象徴するように、降臨の儀におけるカムリ・クラウドの在りようは、他の貴族たちの誰とも違った。
それだけならどうということもなかった。
そんなことは今更の話で、とっくに分かっていると思っていた。
いまにして思えば、最初の兆しは成人の儀を終えた直後のことだ。
一昼夜がかりの不眠と断食が明け、就寝のまえの湯浴みをしていたときだった。首の後ろに触れた手が、皮膚に微かな違和感を覚えた。
このときはうっかり引っ掻いたか何かしたあとの、小さな傷跡ぐらいに考えていた。
それから数日後、鏡に映った己の金眼を見て、クラウドはまた違和感を覚えた。
はっきり何がどうとは言えないが、虹彩の模様がこれまでとは少し違う気がする。
とはいえ模様を見分けられるほど己の眸をまじまじ見つめたことなどないし、光の加減で瞳孔や虹彩が変化するのはごく自然なことだ。
ここ数日ふとしたときに妙に視力が良いように感じるのも、逆ならともかく日常に何ら支障はない。
そもそもまったく不本意ではあるが、この身には龍の神威が宿っている。ならばこの程度の僅かな違和などこの身にはいずれも些細なことだ。
思い至ったところですっかり興味を失った。
それきりクラウドが己の金眼に注意を向けることはなかった。
「…っ、」
寝台に横たえた身体がびくんと弾んだ。
穏やかな眠りの淵から強引に呼び覚まされたクラウドは、その暴力的なまでの衝撃に思わず寝返りをうった、――までは、良かったのだが。
「うっ、…く、」
背中を、激しい痛みが襲った。
続けざまに細かく、それでいて鋭い痛みだ。
皮膚の表面を内からぶちぶちと突き破るような激痛が、クラウドの背中に曲線を描いていく。
左の肩胛骨から頸椎の下、右の肩胛骨をたどって、脊椎の中ほどを渡り、下から上にぐるりと円を描いて、最後は腰椎から左の腰骨の下へ。
この曲線には覚えがあった。むしろよく知っていた。
「…っ、なんなんだ、いったい…っ」
その背を住処と定めた霊獣の、神威を示す龍の御徴そのままに。
クラウドの皮膚を突き破り、黒龍の鈍色の鱗がその背にびっしりと並んでいた。
+ + +
展覧会の終了を待たず、くだんの絵はレスタのもとに届けられた。
通常は終了後の引き渡しになるところだが、購入者が王弟殿下だったことと、その殿下が速やかな搬出を希望したことで、協賛のフロスト公爵が主催側に話を通してくれたらしい。
さいわい広範囲にわたって展示品の配置を変えるほど大きな絵ではなかったし、何よりめずらしいトロワの我儘にフロスト公爵は喜んでいたという。
そういえば公爵は先代王の末弟なので、当代のハーディン王とは叔父と甥にあたる。つまりトロワとも正しく叔父と甥の血縁関係だ。
悋気の強い正妃を母に持ったハーディン王と、貴族位ともいえない騎士家の妾妃を母に持ったトロワ。それぞれの母親の影響からかどちらも内向きな性格の異母兄弟だが、公爵には幾つになっても可愛い甥っ子なのかもしれない。
すでに臣籍に下って久しいとはいえ、公爵の血統は厳然たる正統の王族だ。だからこそ彼らの叔父として、レスタの大叔父として、いつも濃やかな気遣いをみせてくれる。
そんなフロスト公爵のはからいで届けられたトロワからの贈りものは、早速レスタの住まうノエル邸の私室に飾られた。
静養中の離宮でクラウドが私邸を用意しろと言っていたので、近いうちに相応の邸宅を城下で見繕うつもりではいるが、もともと王都には市街用の小邸宅がいくつも建ち並んでいる。それを季節や気分で取っ替え引っ替えするのが貴族の道楽のひとつだ。
どのみち建国祭の三日間を挟んで前後の数日を過ごすだけだし、私邸ならその程度で充分だろう。
それに使用するのはたぶん夜だけだ。
(あー…、けど、この絵は見せたいな…)
なんだ盗み見かよ、とか何とかあの男なら言いそうだが、まあ喜ぶだろう。いつもの妙に凄みのある笑みを浮かべて。
となると、建国祭の三日間は行事優先なので除外するとして、後日こっちの屋敷にも寄ればいいか。
抱かれにくるかと言っていたぐらいだし、当然ながらやる気満々で来訪するんだろうが、レスタが長居したくない城内の迎賓館だの、居候先のノエル邸ではない場所を先に提案してくるあたり、あの男なりにレスタを慮っているのが分かるから。
こちらも甘やかしたくなるというか、何というか。
ああ見えてあの男、実はものすごく可愛い男だったりするのだ。
「……」
カウチからよく見える壁に配した風景画は、驚くほど自然に居室の内装や調度品とも馴染んでみえた。
頭の隅でかれこれ三十分ぐらいはじっと眺めているなと思ったが、どうせ今日はもう対外的な予定もないし、時間を気にする用事もない。
レスタは夏の陽が傾く時刻まで、ひとり静かにカムリの街並みを眺めていた。
正しくはひとりではなく、ひとりと一匹で。
手首から離れた鈍色の小蛇を手のひらで遊ばせ、ときにその小さな三角の頭を指先で撫でてやりながら。
翌朝。
いつか感じた明け方の空気とは異なる、澄んでいるのに重苦しい気配にレスタは瞼を震わせた。
自然な目覚めとは言いがたい、けれども不快とも言いきれない。奇妙な感覚だった。
覚醒と同時に上体を起こし、寝台横のサイドテーブルに手を伸ばしてみる。
「…ナギ」
いつもであれば花瓶の中から小さな蛇が顔を出す。
差しのべた手に頭を乗せ、艶やかな鱗をすべらせて、するするとくるくると、定位置らしいレスタの手首に巻きついてくる、――はずが。
「ナギ?」
再度呼んでも小蛇は姿を見せなかった。
得体の知れない不安が過ぎったのは、虫の知らせか、巫者の予感か。
レスタは花瓶を掴んで窓辺に向かった。
カーテンを引き開け小さな花瓶を逆さに返し、手のひらに落ちてきた〈小蛇であるはずのもの〉の姿を確かめた。
「――…」
蛇、だった。
五月の終わりにレスタの窓辺へ落ちてきた、鈍色の鱗が美しい小さな蛇だ。
それがぴくりとも動かなくなっていた。
あれほどなめらかに、昨日もレスタの手のひらで遊んでいたのに。
「……まさか、」
ゆるく握り込んでみると、小さいが確かな鼓動が手のひらにコトコト伝わってきた。――良かった、生きている。
では、動かない理由はべつにあるということだ。
「………」
とろりとした鈍色の鱗に包まれた、つぶらな金眼の黒い蛇。
それが神懸かりであることをレスタは知っている。
クラウドに宿る次代の龍が、天地を駆けてレスタのもとへ運んできてくれたのだ。
「…どういうことだ。…なにがあった?」
――くるしい。
いとけない声がきこえた。
夏の早い朝。
ナーガではいまだ深い夜の闇だ。
「城代! ナーガに行く! 昼までに支度しろ!」
寝室を出て居室を駆け抜けたレスタは、扉を開けるなり廊下に向かって声をあげた。
例年どおりであれば半月ほどで整う準備だが、今年はふた月もまえから各所への通達が発布され、祭壇を戴く神殿に至っては関係者以外立ち入り禁止だ。
いささか仰々しい気もするが、さすがに今年は例年どおりというわけにはいかない。
それを象徴するように、降臨の儀におけるカムリ・クラウドの在りようは、他の貴族たちの誰とも違った。
それだけならどうということもなかった。
そんなことは今更の話で、とっくに分かっていると思っていた。
いまにして思えば、最初の兆しは成人の儀を終えた直後のことだ。
一昼夜がかりの不眠と断食が明け、就寝のまえの湯浴みをしていたときだった。首の後ろに触れた手が、皮膚に微かな違和感を覚えた。
このときはうっかり引っ掻いたか何かしたあとの、小さな傷跡ぐらいに考えていた。
それから数日後、鏡に映った己の金眼を見て、クラウドはまた違和感を覚えた。
はっきり何がどうとは言えないが、虹彩の模様がこれまでとは少し違う気がする。
とはいえ模様を見分けられるほど己の眸をまじまじ見つめたことなどないし、光の加減で瞳孔や虹彩が変化するのはごく自然なことだ。
ここ数日ふとしたときに妙に視力が良いように感じるのも、逆ならともかく日常に何ら支障はない。
そもそもまったく不本意ではあるが、この身には龍の神威が宿っている。ならばこの程度の僅かな違和などこの身にはいずれも些細なことだ。
思い至ったところですっかり興味を失った。
それきりクラウドが己の金眼に注意を向けることはなかった。
「…っ、」
寝台に横たえた身体がびくんと弾んだ。
穏やかな眠りの淵から強引に呼び覚まされたクラウドは、その暴力的なまでの衝撃に思わず寝返りをうった、――までは、良かったのだが。
「うっ、…く、」
背中を、激しい痛みが襲った。
続けざまに細かく、それでいて鋭い痛みだ。
皮膚の表面を内からぶちぶちと突き破るような激痛が、クラウドの背中に曲線を描いていく。
左の肩胛骨から頸椎の下、右の肩胛骨をたどって、脊椎の中ほどを渡り、下から上にぐるりと円を描いて、最後は腰椎から左の腰骨の下へ。
この曲線には覚えがあった。むしろよく知っていた。
「…っ、なんなんだ、いったい…っ」
その背を住処と定めた霊獣の、神威を示す龍の御徴そのままに。
クラウドの皮膚を突き破り、黒龍の鈍色の鱗がその背にびっしりと並んでいた。
+ + +
展覧会の終了を待たず、くだんの絵はレスタのもとに届けられた。
通常は終了後の引き渡しになるところだが、購入者が王弟殿下だったことと、その殿下が速やかな搬出を希望したことで、協賛のフロスト公爵が主催側に話を通してくれたらしい。
さいわい広範囲にわたって展示品の配置を変えるほど大きな絵ではなかったし、何よりめずらしいトロワの我儘にフロスト公爵は喜んでいたという。
そういえば公爵は先代王の末弟なので、当代のハーディン王とは叔父と甥にあたる。つまりトロワとも正しく叔父と甥の血縁関係だ。
悋気の強い正妃を母に持ったハーディン王と、貴族位ともいえない騎士家の妾妃を母に持ったトロワ。それぞれの母親の影響からかどちらも内向きな性格の異母兄弟だが、公爵には幾つになっても可愛い甥っ子なのかもしれない。
すでに臣籍に下って久しいとはいえ、公爵の血統は厳然たる正統の王族だ。だからこそ彼らの叔父として、レスタの大叔父として、いつも濃やかな気遣いをみせてくれる。
そんなフロスト公爵のはからいで届けられたトロワからの贈りものは、早速レスタの住まうノエル邸の私室に飾られた。
静養中の離宮でクラウドが私邸を用意しろと言っていたので、近いうちに相応の邸宅を城下で見繕うつもりではいるが、もともと王都には市街用の小邸宅がいくつも建ち並んでいる。それを季節や気分で取っ替え引っ替えするのが貴族の道楽のひとつだ。
どのみち建国祭の三日間を挟んで前後の数日を過ごすだけだし、私邸ならその程度で充分だろう。
それに使用するのはたぶん夜だけだ。
(あー…、けど、この絵は見せたいな…)
なんだ盗み見かよ、とか何とかあの男なら言いそうだが、まあ喜ぶだろう。いつもの妙に凄みのある笑みを浮かべて。
となると、建国祭の三日間は行事優先なので除外するとして、後日こっちの屋敷にも寄ればいいか。
抱かれにくるかと言っていたぐらいだし、当然ながらやる気満々で来訪するんだろうが、レスタが長居したくない城内の迎賓館だの、居候先のノエル邸ではない場所を先に提案してくるあたり、あの男なりにレスタを慮っているのが分かるから。
こちらも甘やかしたくなるというか、何というか。
ああ見えてあの男、実はものすごく可愛い男だったりするのだ。
「……」
カウチからよく見える壁に配した風景画は、驚くほど自然に居室の内装や調度品とも馴染んでみえた。
頭の隅でかれこれ三十分ぐらいはじっと眺めているなと思ったが、どうせ今日はもう対外的な予定もないし、時間を気にする用事もない。
レスタは夏の陽が傾く時刻まで、ひとり静かにカムリの街並みを眺めていた。
正しくはひとりではなく、ひとりと一匹で。
手首から離れた鈍色の小蛇を手のひらで遊ばせ、ときにその小さな三角の頭を指先で撫でてやりながら。
翌朝。
いつか感じた明け方の空気とは異なる、澄んでいるのに重苦しい気配にレスタは瞼を震わせた。
自然な目覚めとは言いがたい、けれども不快とも言いきれない。奇妙な感覚だった。
覚醒と同時に上体を起こし、寝台横のサイドテーブルに手を伸ばしてみる。
「…ナギ」
いつもであれば花瓶の中から小さな蛇が顔を出す。
差しのべた手に頭を乗せ、艶やかな鱗をすべらせて、するするとくるくると、定位置らしいレスタの手首に巻きついてくる、――はずが。
「ナギ?」
再度呼んでも小蛇は姿を見せなかった。
得体の知れない不安が過ぎったのは、虫の知らせか、巫者の予感か。
レスタは花瓶を掴んで窓辺に向かった。
カーテンを引き開け小さな花瓶を逆さに返し、手のひらに落ちてきた〈小蛇であるはずのもの〉の姿を確かめた。
「――…」
蛇、だった。
五月の終わりにレスタの窓辺へ落ちてきた、鈍色の鱗が美しい小さな蛇だ。
それがぴくりとも動かなくなっていた。
あれほどなめらかに、昨日もレスタの手のひらで遊んでいたのに。
「……まさか、」
ゆるく握り込んでみると、小さいが確かな鼓動が手のひらにコトコト伝わってきた。――良かった、生きている。
では、動かない理由はべつにあるということだ。
「………」
とろりとした鈍色の鱗に包まれた、つぶらな金眼の黒い蛇。
それが神懸かりであることをレスタは知っている。
クラウドに宿る次代の龍が、天地を駆けてレスタのもとへ運んできてくれたのだ。
「…どういうことだ。…なにがあった?」
――くるしい。
いとけない声がきこえた。
夏の早い朝。
ナーガではいまだ深い夜の闇だ。
「城代! ナーガに行く! 昼までに支度しろ!」
寝室を出て居室を駆け抜けたレスタは、扉を開けるなり廊下に向かって声をあげた。
0
お気に入りに追加
142
あなたにおすすめの小説



繋がれた絆はどこまでも
mahiro
BL
生存率の低いベイリー家。
そんな家に生まれたライトは、次期当主はお前であるのだと父親である国王は言った。
ただし、それは公表せず表では双子の弟であるメイソンが次期当主であるのだと公表するのだという。
当主交代となるそのとき、正式にライトが当主であるのだと公表するのだとか。
それまでは国を離れ、当主となるべく教育を受けてくるようにと指示をされ、国を出ることになったライト。
次期当主が発表される数週間前、ライトはお忍びで国を訪れ、屋敷を訪れた。
そこは昔と大きく異なり、明るく温かな空気が流れていた。
その事に疑問を抱きつつも中へ中へと突き進めば、メイソンと従者であるイザヤが突然抱き合ったのだ。
それを見たライトは、ある決意をし……?
幼い精霊を預けられたので、俺と主様が育ての父母になった件
雪玉 円記
BL
ハイマー辺境領主のグルシエス家に仕える、ディラン・サヘンドラ。
主である辺境伯グルシエス家三男、クリストファーと共に王立学園を卒業し、ハイマー領へと戻る。
その数日後、魔獣討伐のために騎士団と共に出撃したところ、幼い見た目の言葉を話せない子供を拾う。
リアンと名付けたその子供は、クリストファーの思惑でディランと彼を父母と認識してしまった。
個性豊かなグルシエス家、仕える面々、不思議な生き物たちに囲まれ、リアンはのびのびと暮らす。
ある日、世界的宗教であるマナ・ユリエ教の教団騎士であるエイギルがリアンを訪ねてきた。
リアンは次代の世界樹の精霊である。そのため、次のシンボルとして教団に居を移してほしい、と告げるエイギル。
だがリアンはそれを拒否する。リアンが嫌なら、と二人も支持する。
その判断が教皇アーシスの怒髪天をついてしまった。
数週間後、教団騎士団がハイマー辺境領邸を襲撃した。
ディランはリアンとクリストファーを守るため、リアンを迎えにきたエイギルと対峙する。
だが実力の差は大きく、ディランは斬り伏せられ、死の淵を彷徨う。
次に目が覚めた時、ディランはユグドラシルの元にいた。
ユグドラシルが用意したアフタヌーンティーを前に、意識が途絶えたあとのこと、自分とクリストファーの状態、リアンの決断、そして、何故自分とクリストファーがリアンの養親に選ばれたのかを聞かされる。
ユグドラシルに送り出され、意識が戻ったのは襲撃から数日後だった。
後日、リアンが拾ってきた不思議な生き物たちが実は四大元素の精霊たちであると知らされる。
彼らとグルシエス家中の協力を得て、ディランとクリストファーは鍛錬に励む。
一ヶ月後、ディランとクリスは四大精霊を伴い、教団本部がある隣国にいた。
ユグドラシルとリアンの意思を叶えるために。
そして、自分達を圧倒的戦闘力でねじ伏せたエイギルへのリベンジを果たすために──……。
※一部に流血を含む戦闘シーン、R-15程度のイチャイチャが含まれます。
※現在、改稿したものを順次投稿中です。
詳しくは最新の近況ボードをご覧ください。

俺にとってはあなたが運命でした
ハル
BL
第2次性が浸透し、αを引き付ける発情期があるΩへの差別が医療の発達により緩和され始めた社会
βの少し人付き合いが苦手で友人がいないだけの平凡な大学生、浅野瑞穂
彼は一人暮らしをしていたが、コンビニ生活を母に知られ実家に戻される。
その隣に引っ越してきたαΩ夫夫、嵯峨彰彦と菜桜、αの子供、理人と香菜と出会い、彼らと交流を深める。
それと同時に、彼ら家族が頼りにする彰彦の幼馴染で同僚である遠月晴哉とも親睦を深め、やがて2人は惹かれ合う。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる