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完結後番外編「諦めが悪い男は淫乱天使に恋焦がれる」
12.淫乱天使、護衛の行方を尋ねる
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朝食の席には男爵も同席した。その際連れている護衛は一人だけで、その護衛には見覚えはなかった。
昨日男爵に付いてきていた護衛は全員俺を殴って犯した奴らに見えたのだけど、それは違ったのだろうか。
うん、今朝のごはんも可もなく不可もなくな味である。鬼たちががんばって作ってくれた物だから文句は言わない。だが男爵は違った。
「……味付けにもう少し工夫が必要だ。これはこれで悪くはないが、ルーにおいしい物を食べさせたいだろう」
料理を運んできてくれた鬼たちは不機嫌そうな顔をした。
「えっ? 俺は、これで十分おいしいけど……」
イアンの腕の中から一応言ってみる。
「そうか。だが栄養を吸収するには、よりおいしく食べられる物の方がいい。次来る際にはコックを連れてこよう」
男爵がそう言うと、鬼たちの表情が元に戻った。鬼たちにも料理に対する探求心のようなものはあるらしい。
ところで気になってしかたないんだけど、聞いてもいいだろうか。
「男爵、あの、さ……」
「なんだ?」
「えっと、護衛は?」
他の護衛たちはどうしたのだろうか。男爵は眉を寄せた。
「……いるだろう」
あ、これ聞かれたくないんだなと思ったけどあえて聞いてみる。
「その人じゃなくて他の護衛だよ」
「何故アイツらのことを聞くのだ」
かえって聞き返されてしまった。
「んー?」
俺はどう話したものかなと首を傾げたけど、やっぱりはっきり言った方がいいと思い口を開いた。
「だってアイツらって、俺を殴ったり犯したりしてた奴らだろ? 男爵が見てない間も延々殴られて痛かったなー。尻も全然慣らさないで犯されたから身体壊れるかと思ったし」
鬼たちから不穏な気配がぶわっと立ち上る。でも事実なんだよなぁ。
「……そうか」
「男爵が見てない間も続けるようにとか、男爵が指示したわけ?」
「指示はしていない。すぐに持ち場に戻るように伝えていたのだが……ルーにはすまないことをしたな」
「んーん」
俺は首を振った。
「俺が男爵にひどいことをしたのは間違いないんだからそれはいいんだけどさ。男爵の命令を破ってまで俺を好き勝手にアイツらがしてたことは、許してないんだよねー」
「ああ、だから今日は小屋へ行かなくてもいい」
「えっ?」
イアンに言われて俺は振り向いた。
「アイツらには今日から男爵が戻ってくるまで鬼たちの性欲処理をさせることになっている。どれぐらいで戻ってくるつもりだ?」
「護衛たちの家族に連絡をしたりしなければならぬからな……最短で二週間といったところだろう」
「ええええ」
二週間も鬼たちの性欲処理をさせたら壊れちゃわない?
すごく心配になった。
男爵は笑んだ。
「大丈夫だ。護衛たちにはきちんと選ばせている。尻穴を拡張させる処置をしてここで性奴隷になるか、命令違反で死刑になるかを」
「うわぁ……」
確かに男爵の命令には違反したわけだしな。貴族に逆らうってことは手打ちにされても文句は言えないってことだ。
「拡張って……」
「専用の魔物がいる。拡張した尻穴にその魔物を入れれば、尻穴をいくら拡げても痛みを感じぬし、形状も元に戻るというスグレモノだ。ただし、痛みを感じぬ期間は二週間だ。それ以降の処置をしてやるつもりはない」
「うわぁ……」
「今は魔物を入れる為の拡張を施しているところだろう。治癒魔法が使える者もいるから、勝手に死ぬこともできぬだろうな」
「……身体の傷はそうなんだろうけどさ。心は簡単に参っちゃうかもよ?」
「そこは鬼たちに精いっぱい媚びればいいだろう。嫁になれば少しは優しくしてくれるようだしな」
男爵の笑みが怖い。
「えっと……じゃあ今日は、俺は小屋に行かなくてもいいってこと?」
料理作ってくれた鬼との約束はどうなっちゃうんだろう。
「そうだ」
イアンが答えた。
「でも、そしたら昨日の約束守れなくなっちゃう……」
「昨日の約束?」
「彼と……今日は小屋でえっちって……」
給仕してくれる鬼の中にいたから、指をさした。鬼は少し困ったような顔をした。
「あとで抱かせてやればいいだろ?」
「じゃあ、手配よろしくね」
さすがに食べてすぐえっちは難しい。いくらなんでも食休みが必要だ。
「男爵はこれからどうするの?」
「一度領地に戻ってから今後の準備だな。またこちらに来て書類などの確認をして、しばらくはあまり来られないがそのうちこちらに移り住むことにしよう」
痩せぎすだし、肌の色もあまりよろしくないんだけど、今の男爵は自信に満ちているように見える。その姿はとても好ましいと思えた。
「あの、さ……」
「なんだ?」
「男爵の奴隷にはなれないけど……また、抱いてね?」
男爵は一気に赤くなった。そういうところがなんかかわいく見えた。
「抱いても……いいのか?」
「うん……俺、淫乱天使だから……男爵にもしてほしい……」
「ルー! できるだけ早く終わらせて戻ってくるからな!」
「うん……帰る前に一度抱いてって、な?」
男爵は俺の後ろに視線を移す。イアンははーっと嘆息した。
「いいだろう。好きなだけヤッていけ」
「すまんな」
「あのぅ……私も天使さまを抱きたいのですがっ!」
男爵の隣に控えていたロートイが食いついてきた。
「ああ? ったくめんどくせえな。てめえのイチモツでルーが満足できると思ってんのかっ!」
「長がひどい! ひどすぎる!」
「あはははは」
男爵とはこれで和解したことになるのかな? 悪いことしちゃったけど、結果的に男爵がよくなったのならそれでいいような気がする。
俺? 俺は気持ちよくしてもらえればなんでもいーよ?
ーーーーー
修正はのちほど~
お尻だの尿道だのを拡張する為の手術に魔物を使うなんて話は「ナルシストな僕のオナホが繋がる先は」の魔法師団長がしてました。他でもちょこちょこ出てる気が。
ヤーナが開発したオナホを使うのも考えたけど、鬼のイチモツ専用で作らないと壊しちゃいそうですな。
昨日男爵に付いてきていた護衛は全員俺を殴って犯した奴らに見えたのだけど、それは違ったのだろうか。
うん、今朝のごはんも可もなく不可もなくな味である。鬼たちががんばって作ってくれた物だから文句は言わない。だが男爵は違った。
「……味付けにもう少し工夫が必要だ。これはこれで悪くはないが、ルーにおいしい物を食べさせたいだろう」
料理を運んできてくれた鬼たちは不機嫌そうな顔をした。
「えっ? 俺は、これで十分おいしいけど……」
イアンの腕の中から一応言ってみる。
「そうか。だが栄養を吸収するには、よりおいしく食べられる物の方がいい。次来る際にはコックを連れてこよう」
男爵がそう言うと、鬼たちの表情が元に戻った。鬼たちにも料理に対する探求心のようなものはあるらしい。
ところで気になってしかたないんだけど、聞いてもいいだろうか。
「男爵、あの、さ……」
「なんだ?」
「えっと、護衛は?」
他の護衛たちはどうしたのだろうか。男爵は眉を寄せた。
「……いるだろう」
あ、これ聞かれたくないんだなと思ったけどあえて聞いてみる。
「その人じゃなくて他の護衛だよ」
「何故アイツらのことを聞くのだ」
かえって聞き返されてしまった。
「んー?」
俺はどう話したものかなと首を傾げたけど、やっぱりはっきり言った方がいいと思い口を開いた。
「だってアイツらって、俺を殴ったり犯したりしてた奴らだろ? 男爵が見てない間も延々殴られて痛かったなー。尻も全然慣らさないで犯されたから身体壊れるかと思ったし」
鬼たちから不穏な気配がぶわっと立ち上る。でも事実なんだよなぁ。
「……そうか」
「男爵が見てない間も続けるようにとか、男爵が指示したわけ?」
「指示はしていない。すぐに持ち場に戻るように伝えていたのだが……ルーにはすまないことをしたな」
「んーん」
俺は首を振った。
「俺が男爵にひどいことをしたのは間違いないんだからそれはいいんだけどさ。男爵の命令を破ってまで俺を好き勝手にアイツらがしてたことは、許してないんだよねー」
「ああ、だから今日は小屋へ行かなくてもいい」
「えっ?」
イアンに言われて俺は振り向いた。
「アイツらには今日から男爵が戻ってくるまで鬼たちの性欲処理をさせることになっている。どれぐらいで戻ってくるつもりだ?」
「護衛たちの家族に連絡をしたりしなければならぬからな……最短で二週間といったところだろう」
「ええええ」
二週間も鬼たちの性欲処理をさせたら壊れちゃわない?
すごく心配になった。
男爵は笑んだ。
「大丈夫だ。護衛たちにはきちんと選ばせている。尻穴を拡張させる処置をしてここで性奴隷になるか、命令違反で死刑になるかを」
「うわぁ……」
確かに男爵の命令には違反したわけだしな。貴族に逆らうってことは手打ちにされても文句は言えないってことだ。
「拡張って……」
「専用の魔物がいる。拡張した尻穴にその魔物を入れれば、尻穴をいくら拡げても痛みを感じぬし、形状も元に戻るというスグレモノだ。ただし、痛みを感じぬ期間は二週間だ。それ以降の処置をしてやるつもりはない」
「うわぁ……」
「今は魔物を入れる為の拡張を施しているところだろう。治癒魔法が使える者もいるから、勝手に死ぬこともできぬだろうな」
「……身体の傷はそうなんだろうけどさ。心は簡単に参っちゃうかもよ?」
「そこは鬼たちに精いっぱい媚びればいいだろう。嫁になれば少しは優しくしてくれるようだしな」
男爵の笑みが怖い。
「えっと……じゃあ今日は、俺は小屋に行かなくてもいいってこと?」
料理作ってくれた鬼との約束はどうなっちゃうんだろう。
「そうだ」
イアンが答えた。
「でも、そしたら昨日の約束守れなくなっちゃう……」
「昨日の約束?」
「彼と……今日は小屋でえっちって……」
給仕してくれる鬼の中にいたから、指をさした。鬼は少し困ったような顔をした。
「あとで抱かせてやればいいだろ?」
「じゃあ、手配よろしくね」
さすがに食べてすぐえっちは難しい。いくらなんでも食休みが必要だ。
「男爵はこれからどうするの?」
「一度領地に戻ってから今後の準備だな。またこちらに来て書類などの確認をして、しばらくはあまり来られないがそのうちこちらに移り住むことにしよう」
痩せぎすだし、肌の色もあまりよろしくないんだけど、今の男爵は自信に満ちているように見える。その姿はとても好ましいと思えた。
「あの、さ……」
「なんだ?」
「男爵の奴隷にはなれないけど……また、抱いてね?」
男爵は一気に赤くなった。そういうところがなんかかわいく見えた。
「抱いても……いいのか?」
「うん……俺、淫乱天使だから……男爵にもしてほしい……」
「ルー! できるだけ早く終わらせて戻ってくるからな!」
「うん……帰る前に一度抱いてって、な?」
男爵は俺の後ろに視線を移す。イアンははーっと嘆息した。
「いいだろう。好きなだけヤッていけ」
「すまんな」
「あのぅ……私も天使さまを抱きたいのですがっ!」
男爵の隣に控えていたロートイが食いついてきた。
「ああ? ったくめんどくせえな。てめえのイチモツでルーが満足できると思ってんのかっ!」
「長がひどい! ひどすぎる!」
「あはははは」
男爵とはこれで和解したことになるのかな? 悪いことしちゃったけど、結果的に男爵がよくなったのならそれでいいような気がする。
俺? 俺は気持ちよくしてもらえればなんでもいーよ?
ーーーーー
修正はのちほど~
お尻だの尿道だのを拡張する為の手術に魔物を使うなんて話は「ナルシストな僕のオナホが繋がる先は」の魔法師団長がしてました。他でもちょこちょこ出てる気が。
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