上 下
63 / 136

62.ちょっと怖かっただけ

しおりを挟む
 午後はほぼほぼ浩明ハオミンのイチモツを入れっぱなしにされ、しかも結腸まで埋められていたものだから夕食時は全く腰が立たなかった。
 ずっとぐんにゃりしているような状態で、浩明に横抱きにされて夕飯をいただいた。筷子(箸)で料理を口に運ばれそうになり、それは断った。
 小さめのお皿に料理を少しずつよそってもらってそれを食べた。

「手ずから食べていただきたかったのですが……」
「それは、その……恥ずかしいので……」
「リューイは恥ずかしがり屋さんですね。そこがまたとてもかわいいです」
「っ……」

 夫たちは僕にかわいいと言いすぎだと思う。おかげでなかなか顔の熱が去らない。

「給餌をするなど……」
「羨ましいですね」
「私もさせてみたいものだ」

 偉明ウェイミン明輝ミンフイ清明チンミンが何か言っているが聞こえないフリをした。横抱きにされて食べているというのも恥ずかしいのだ。

「恥じらうリューイもとてもかわいいですが、もっと堂々としていてもいいのですよ? リューイは私たちの妻なのですから、私たちに世話をされるのは当たり前です」

 浩明に言われてどんな表情をしたらいいかわからなくなった。ちら、と偉明たちを見ればみな頷いている。そんなに甘やかされたら我がままになってしまいそうだ。

「旦那さま方は……僕に甘すぎます」
「そんなことはありませんよ」

 そして、こうやってすぐに否定されてしまうのだ。

「私たちの方がリューイに甘えています。リューイが逆らえないのを知っていて沢山抱かせていただいているのですから」
「で、でも、それは……」
「それは?」
「あ……」

 顔を覗き込まれてどぎまぎする。夫たちはみなかっこいいのだ。明輝を凛々しくしたような顔が至近距離にある。黙っていると冷たい印象なのだけど、その目が色を含むととても逆らえない。

「ぼ、僕の身体が……」
「リューイの身体がどうしたのです? 小柄な身体のかたを求めたのは私たちですよ?」
「そ、そう、ですけど……」
「浩明、あまりリューイをいじめるな」

 偉明が窘めた。偉明は助け舟を出してくれたつもりなのかもしれないが、それが逆効果だということを僕は知っている。

「いじめてなど、おりませんよ」

 ほら、少し声が低くなった。背筋がぞくぞくしてきた。僕はもしかしたら、いじめられるのが好きなのかもしれない。だってもう、身体の奥から何かがとろとろと流れてくるのを感じているから。

「偉明、様……」

 だけどあえて僕は偉明に声をかけた。

「如何か」
「偉明様……あの……僕が浩明様に、その……」

 一気に言ってしまえばよかったのに、僕はためらってしまった。

「そなたが浩明に抱かれているところを見ろと?」

 偉明はフッと笑んで、僕の意を汲んでくれた。

「は、はい……浩明様は、僕をかわいがってくださっています、から……」

 全身が熱い。

「それは焼けるな。浩明、よいか?」
「もちろんです。手が足りない場合は偉明グァにも触れていただいてよろしいですか?」
「ああ、それは望ましいな」
「……え……」

 そう返されるとは思わなかった。

「残りの仕事を終えたらすぐに向かおう。リューイが蕩けているところを見せてくれ」
「はい」

 僕は浩明に抱かれて、部屋に戻った。そのまますぐにベッドに下ろされる。

「旦那、さま……あのぅ……」
「何故震えているのですか?」
「あ……」

 僕が勝手なことを言ったのは間違いない。浩明が嫉妬にかられていきなり激しくされたら困ると思ったのは確かなのだ。
 浩明はベッドに横たえられた私に覆いかぶさり、きつく抱きしめた。そしてはーっとため息をつく。

「……私は頭に血が上りやすいみたいです。確かに、誰かに見てもらいながらリューイを抱いた方がいいかもしれません……」
「そんな、ことは……」

 浩明は顔を上げて、僕に微笑みかけた。

「その方がリューイも安心ですよ。もちろん、手が足りないと思ったら手伝ってもらいますが」
「手伝うって……」
「リューイの乳首を舐めながらおまんこを舐めることはできませんから」
「そん、な……」

 カーッと熱が上がるのを感じた。

「ふふ……リューイの乳首も、おちんちんも、おまんこも同時に舐めたらどれだけ貴方は乱れるのでしょうか」
「やっ……そんな、の……」
「私としては好きになってくれた方が嬉しいです。イチモツを受け入れながら、同時に愛撫をされて乱れるリューイが見たいです」
「あっ……」

 腰帯を取られ、衣服の前を寛げられる。浩明の色を含んだ眼差しにどきどきした。
 夫たちが僕を抱きたい時は決して逆らってはいけないと言われているけど、言われていなくても逆らえそうもない。僕は僕の意志で、夫たちに抱かれたいと思っている。

「またいっぱい感じてください」
「あぁっ……」

 首筋に口づけられて、僕は戦慄いた。
 口づけはすぐに胸に落ちてきて、乳首にも落とされる。ちゅっちゅっと乳首を吸われるのがたまらない。

「あっ、あっ……」
「……ここはもっと大きく育てなければいけません。ですから、いっぱい感じてくださいね」

 もっともらしく浩明は言うけど、浩明が乳首をいじるのが好きなのはわかっている。

「んっ……旦那、さまが……あっ、あっ……」
「私が? なんでしょう?」

 くにくにと乳首を揉みながら聞くのは反則だ。

「旦那さま、が……ちくび、好きな……ぁあんっ!」
「ええ、好きですよ。ずっといじっていたいぐらい好きです」

 ピンッピンッと強く引っ張られてそのままくにくにと揉まれるのがたまらない。そんなずっと引っ張られながら揉まれたら乳首伸びちゃうって思う。

「ああっ、やぁっ、伸びちゃ、あぁんっ……!」
「乳首はこうやって大きく、長くした方がいいのですよっ。リューイの乳首はかわいすぎますから、いっぱいいじらせていただきますね」

 開き直られてしまった。

「あっ、あっ、あっ、あっ」

 そうして指でいじられたり、舐めしゃぶられたりして、また乳首が腫れるまでかわいがられてしまったのである。
しおりを挟む
感想 45

あなたにおすすめの小説

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

信じて送り出した養い子が、魔王の首を手柄に俺へ迫ってくるんだが……

鳥羽ミワ
BL
ミルはとある貴族の家で使用人として働いていた。そこの末息子・レオンは、不吉な赤目や強い黒魔力を持つことで忌み嫌われている。それを見かねたミルは、レオンを離れへ隔離するという名目で、彼の面倒を見ていた。 そんなある日、魔王復活の知らせが届く。レオンは勇者候補として戦地へ向かうこととなった。心配でたまらないミルだが、レオンはあっさり魔王を討ち取った。 これでレオンの将来は安泰だ! と喜んだのも束の間、レオンはミルに求婚する。 「俺はずっと、ミルのことが好きだった」 そんなこと聞いてないが!? だけどうるうるの瞳(※ミル視点)で迫るレオンを、ミルは拒み切れなくて……。 お人よしでほだされやすい鈍感使用人と、彼をずっと恋い慕い続けた令息。長年の執着の粘り勝ちを見届けろ! ※エブリスタ様、カクヨム様、pixiv様にも掲載しています

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜 ・不定期

【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった

cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。 一途なシオンと、皇帝のお話。 ※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

処理中です...