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3.僕の最初の結婚
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※巨人族の夫たち以外との性行為の描写があります※
トラッシュが用意してくれた結婚したと披露する為の衣裳は、なんというか豪華すぎてでまるで僕には似合わなかった。しかもサイズもぶかぶかで、侍従たちがどうにかみっともなくならないよう整えてくれたぐらいだった。
これだけでも、トラッシュが僕をどうでもいい存在だと思っているのがわかる。せっかくの結婚パーティーだというのに僕は落ち込んだ。
本当にひどい幼なじみだ。
それでも僕は一縷の望みに縋った。
結婚すれば、トラッシュも僕を愛してくれるかもしれない。もしトラッシュがアローだけでなく僕のことを少しでも愛してくれたら、離婚したとしても側にいていいだろうか。そんな大それた願いまで持ってしまった。
結婚パーティーはトラッシュの家で、ほぼ身内だけで行われた。
僕たちがそれなりに年を取っているというのもあったし、それにトラッシュが僕と結婚するのを友人たちに見られるのを嫌がったせいだった。
「君みたいな平凡な奴と結婚すると言いふらされても困るからな」
そう結婚式当日に言われた。事実だろうけど、僕はとても悲しかった。
それを聞きつけたアローがトラッシュに食って掛かったほどである。
「トラッシュ様! これから奥さまになられるリューイ様になんてひどいことをおっしゃるのですか!? いくら幼なじみでも許せません!」
「使用人のクセに主人に逆らうのか? まぁいい、アローもヤりたければコイツとヤッていいぞ。俺とお前は髪の色が似通っているからな。子どもさえ産まれればこっちのもんだ」
「トラッシュ様、でしたら何故リューイ様と結婚するのですか!?」
「跡取りさえ生まれりゃこっちのものだろう?」
トラッシュはアローの怒りが理解できないようだった。そして、それは僕も同様だった。
アローの告白が本気だなんて、僕は欠片程も信じていなかったのである。
「リューイ様、本当にトラッシュ様でいいのですかっ!?」
「……アロー、僕の代わりに怒ってくれてありがとう。でも、これでいいんだ……」
そう、これでいい。トラッシュが結婚してくれなかったら、僕は一生誰とも結婚しないで過ごすことになっただろう。だから、これでいいんだ。
一度でも大好きな相手と肌を重ねられる。その機会を失いたくはなかった。
僕の、初夜の身体の準備は、何故かアローがすることになった。
「ア、アロー……そんなこと自分でするから……」
「嫌です。これからトラッシュ様に抱かれるのでしょう? トラッシュ様はリューイ様に、私とえっちをしてもいいとおっしゃいました。せめて準備ぐらいさせてください」
「し、しない……アローとは、しない……」
僕は何度も首を振った。アローはトラッシュの想い人だ。そんな相手とえっちするなんてとても考えられなかった。
「……わかっていても傷つきますね。私には一欠けらも望みはないのですか?」
「望み、って……」
「私はリューイ様、貴方が好きなんですよ?」
そんなこと信じられない。僕は苦笑した。
「……準備だけ、頼む」
アローはため息をついた。
「ひどい方ですね。でも、そんなリューイ様が私は好きです」
アローはとても丁寧に僕の身体を開いた。そして僕は、愛撫一つしようともしないトラッシュと肌を重ねた。
「随分具合がよかったが、アローに抱いてもらったのか?」
一度トラッシュに抱かれた後、そんな言葉を投げつけられた。
「……何を言ってるんだ」
「ははっ、お前にそんなことできるはずはないか。アローもお前みたいなのには食指は動かないだろうしな。まぁ、具合はよかったからせいぜい使ってやるよ」
比べる相手もいなかったからわからなかったけど、トラッシュのイチモツの大きさは僕とさほど変わらなかった。だからイチモツを受け入れる際もそれほど痛みは感じなかったのだろうと思う。もちろんアローがとても丁寧にほぐしてくれたということもあったのだけど、身体の準備をされるのはとても恥ずかしかったから、できるだけ忘れるようにはしていた。
「や……アロー、そこはっ……」
「リューイ様、抱かせていただけないのでしたらせめて、おちんちんをしゃぶらせてください!」
「そ、そんな……だめっ……」
アローはとても着やせする性質だったらしく、それなりに身体を鍛えていた僕よりも力が強かった。見た目はトラッシュよりも華奢だったけど、使用人として朝から晩まで働いているのだから身体もかなり鍛えられていたようである。
おかげで僕は浴室で準備されながら、アローに毎晩おちんちんをしゃぶられることになってしまった。
「やだぁっ、アロー、やめてぇっ……!」
「かわいい……リューイ様のおちんちん、たまりません。このまま、貴方が妊娠なんてしなければいいのに……」
「あっ、あっ、あっ、あっ」
アローは僕に妊娠させたくなかったらしい。僕が妊娠したら、トラッシュが夜だけでなく一日中僕に挑むことになってしまうからだろうか。
妊娠すると胎児が魔力を求めるので、出産までできるだけ精をたくさん受けなければいけない。妊夫は胎児が欲しがるままに精を欲しがるので、感度が上がり一時的に淫乱のようになってしまうという。
やっぱりアローもトラッシュのことが好きなのではないかと思った。
毎晩トラッシュにされていたせいか、僕は二か月も経たないうちに妊娠した。
それから卵が生まれるまでの半年の間、トラッシュだけでなくアローにも抱かれていた。トラッシュだけでは妊娠中の僕の身体を満足させることができなかったからである。アローのイチモツはトラッシュよりも太くて長かった。妊娠中の僕の身体は、アローのイチモツに夢中になった。
「あっ、あっ、あっ、あっ」
「なんて残酷なのでしょうか。リューイ様、貴方が私の妻ならよかったのに……」
そんな囁きをアローにされた気がしたが、僕を愛してくれる人なんていないはずだからと僕はすぐに忘れてしまった。
そして、結婚して約八か月後に卵が産まれた。産卵後も身体はしばらく疼いていたが、もうトラッシュは僕を抱いてはくれなかった。
とても悲しかった。
それから二か月後、卵が孵化した。授乳する際はイチモツを受け入れながらでないとお乳が出ないから、トラッシュかアローのイチモツを受け入れながら授乳した。トラッシュは我慢をするのが嫌だとすぐに放棄してしまった。だからアローに抱かれる頻度の方が高かった。
赤子はとてもかわいかった。でも初乳をあげ終えたら、僕はこの子を手放さなければならない。それがとても悲しかった。
「離婚してからもここで乳母としていればいいだろ?」
トラッシュは離婚だけは譲らなかった。
僕は首を振った。
「アローと結婚するんだろう? 僕は邪魔をしたくないから、実家に帰って身の振り方を決めるよ」
力なく笑い、そして透明だったお乳が白く変わってから僕はトラッシュと離婚した。
僕の初恋は叶わなかった。
その時すでに僕は、29歳になっていた。
ーーーーー
リューイが不憫すぎる。誰!? こんな話を書いたのは!(ぉぃ
この後はらぶえち120%をお届けします(多すぎ
トラッシュが用意してくれた結婚したと披露する為の衣裳は、なんというか豪華すぎてでまるで僕には似合わなかった。しかもサイズもぶかぶかで、侍従たちがどうにかみっともなくならないよう整えてくれたぐらいだった。
これだけでも、トラッシュが僕をどうでもいい存在だと思っているのがわかる。せっかくの結婚パーティーだというのに僕は落ち込んだ。
本当にひどい幼なじみだ。
それでも僕は一縷の望みに縋った。
結婚すれば、トラッシュも僕を愛してくれるかもしれない。もしトラッシュがアローだけでなく僕のことを少しでも愛してくれたら、離婚したとしても側にいていいだろうか。そんな大それた願いまで持ってしまった。
結婚パーティーはトラッシュの家で、ほぼ身内だけで行われた。
僕たちがそれなりに年を取っているというのもあったし、それにトラッシュが僕と結婚するのを友人たちに見られるのを嫌がったせいだった。
「君みたいな平凡な奴と結婚すると言いふらされても困るからな」
そう結婚式当日に言われた。事実だろうけど、僕はとても悲しかった。
それを聞きつけたアローがトラッシュに食って掛かったほどである。
「トラッシュ様! これから奥さまになられるリューイ様になんてひどいことをおっしゃるのですか!? いくら幼なじみでも許せません!」
「使用人のクセに主人に逆らうのか? まぁいい、アローもヤりたければコイツとヤッていいぞ。俺とお前は髪の色が似通っているからな。子どもさえ産まれればこっちのもんだ」
「トラッシュ様、でしたら何故リューイ様と結婚するのですか!?」
「跡取りさえ生まれりゃこっちのものだろう?」
トラッシュはアローの怒りが理解できないようだった。そして、それは僕も同様だった。
アローの告白が本気だなんて、僕は欠片程も信じていなかったのである。
「リューイ様、本当にトラッシュ様でいいのですかっ!?」
「……アロー、僕の代わりに怒ってくれてありがとう。でも、これでいいんだ……」
そう、これでいい。トラッシュが結婚してくれなかったら、僕は一生誰とも結婚しないで過ごすことになっただろう。だから、これでいいんだ。
一度でも大好きな相手と肌を重ねられる。その機会を失いたくはなかった。
僕の、初夜の身体の準備は、何故かアローがすることになった。
「ア、アロー……そんなこと自分でするから……」
「嫌です。これからトラッシュ様に抱かれるのでしょう? トラッシュ様はリューイ様に、私とえっちをしてもいいとおっしゃいました。せめて準備ぐらいさせてください」
「し、しない……アローとは、しない……」
僕は何度も首を振った。アローはトラッシュの想い人だ。そんな相手とえっちするなんてとても考えられなかった。
「……わかっていても傷つきますね。私には一欠けらも望みはないのですか?」
「望み、って……」
「私はリューイ様、貴方が好きなんですよ?」
そんなこと信じられない。僕は苦笑した。
「……準備だけ、頼む」
アローはため息をついた。
「ひどい方ですね。でも、そんなリューイ様が私は好きです」
アローはとても丁寧に僕の身体を開いた。そして僕は、愛撫一つしようともしないトラッシュと肌を重ねた。
「随分具合がよかったが、アローに抱いてもらったのか?」
一度トラッシュに抱かれた後、そんな言葉を投げつけられた。
「……何を言ってるんだ」
「ははっ、お前にそんなことできるはずはないか。アローもお前みたいなのには食指は動かないだろうしな。まぁ、具合はよかったからせいぜい使ってやるよ」
比べる相手もいなかったからわからなかったけど、トラッシュのイチモツの大きさは僕とさほど変わらなかった。だからイチモツを受け入れる際もそれほど痛みは感じなかったのだろうと思う。もちろんアローがとても丁寧にほぐしてくれたということもあったのだけど、身体の準備をされるのはとても恥ずかしかったから、できるだけ忘れるようにはしていた。
「や……アロー、そこはっ……」
「リューイ様、抱かせていただけないのでしたらせめて、おちんちんをしゃぶらせてください!」
「そ、そんな……だめっ……」
アローはとても着やせする性質だったらしく、それなりに身体を鍛えていた僕よりも力が強かった。見た目はトラッシュよりも華奢だったけど、使用人として朝から晩まで働いているのだから身体もかなり鍛えられていたようである。
おかげで僕は浴室で準備されながら、アローに毎晩おちんちんをしゃぶられることになってしまった。
「やだぁっ、アロー、やめてぇっ……!」
「かわいい……リューイ様のおちんちん、たまりません。このまま、貴方が妊娠なんてしなければいいのに……」
「あっ、あっ、あっ、あっ」
アローは僕に妊娠させたくなかったらしい。僕が妊娠したら、トラッシュが夜だけでなく一日中僕に挑むことになってしまうからだろうか。
妊娠すると胎児が魔力を求めるので、出産までできるだけ精をたくさん受けなければいけない。妊夫は胎児が欲しがるままに精を欲しがるので、感度が上がり一時的に淫乱のようになってしまうという。
やっぱりアローもトラッシュのことが好きなのではないかと思った。
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「あっ、あっ、あっ、あっ」
「なんて残酷なのでしょうか。リューイ様、貴方が私の妻ならよかったのに……」
そんな囁きをアローにされた気がしたが、僕を愛してくれる人なんていないはずだからと僕はすぐに忘れてしまった。
そして、結婚して約八か月後に卵が産まれた。産卵後も身体はしばらく疼いていたが、もうトラッシュは僕を抱いてはくれなかった。
とても悲しかった。
それから二か月後、卵が孵化した。授乳する際はイチモツを受け入れながらでないとお乳が出ないから、トラッシュかアローのイチモツを受け入れながら授乳した。トラッシュは我慢をするのが嫌だとすぐに放棄してしまった。だからアローに抱かれる頻度の方が高かった。
赤子はとてもかわいかった。でも初乳をあげ終えたら、僕はこの子を手放さなければならない。それがとても悲しかった。
「離婚してからもここで乳母としていればいいだろ?」
トラッシュは離婚だけは譲らなかった。
僕は首を振った。
「アローと結婚するんだろう? 僕は邪魔をしたくないから、実家に帰って身の振り方を決めるよ」
力なく笑い、そして透明だったお乳が白く変わってから僕はトラッシュと離婚した。
僕の初恋は叶わなかった。
その時すでに僕は、29歳になっていた。
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リューイが不憫すぎる。誰!? こんな話を書いたのは!(ぉぃ
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