【完結】離婚されたけど、新しい旦那さま方に捕まりました~巨人族の夫たちに溺愛されてます

浅葱

文字の大きさ
3 / 136

2.”天使”になってしまった理由

しおりを挟む
 僕の現在の夫は四人いる。(二度目の結婚だ)
 巨人族なので、夫たちはみな背が高いし体格もとてもいい。
 夫たちは巨人族の貴族の家の兄弟だった。全員が僕より年下である。
 巨人族は兄弟で妻一人を娶るということが多いらしい。それというのも、大概兄弟の好みの相手というのは一致することが多いし、巨人族の妻になる人というのは抱かれることに適した身体をしているのだそうだ。(これについては詳しく知らない)
 けれど夫たちは、何故か同じ巨人族でなく人族の妻を求めていたらしい。けれど普通に人族の妻を迎えたら、そのイチモツの大きさで相手を壊してしまうかもしれないと考えた。だからそんな相手は現れないかもしれないが、人族の経産夫を探していたのだという。
 経産夫であれば尻穴が多少は緩くなっていると思ったのだろう。
 それを聞いて笑ってしまったのは内緒だ。
 僕は間違いなく経産夫だったし、国から離れたかった。
 だからその縁談に跳び付いてしまったのである。
 でも僕には離婚した以外にも秘密があった。
 僕は童貞だった。
 僕の実家はそれなりにお金があるので、年頃になってからは高級娼夫を呼んでもらえた。けれど僕はどうしてもそのキレイな娼夫相手に勃たなかったのである。どうしてもえっちができない僕に、娼夫は優しかった。自分のことが好みではなかったのかもしれないからと、他の娼夫に代わろうと言ってくれさえした。
 でもそれは申し訳ないと思ったから、口裏を合わせてもらうようその娼夫に頼んだ。

「今はいいけど、30歳なんてきっとあっという間だからね。早めにどこかで童貞を捨てておくんだよ? 困ったら相談して?」

 と娼夫は親身になって話を聞いてくれた。まだその時僕は若かったから、全く実感がわかなかった。
 でも元夫であるトラッシュと結婚した時、僕はもう28歳になっていた。
 もし、子どもを産んでも離婚しないでくれたら……童貞をこっそり捨てに行こうと思っていた。
 結果は、推して知るべしだったけど。
 それで投げやりになっていたのは間違いない。
 巨人族の国に来たら、ますます僕が童貞を捨てる機会はなくなった。
 巨人族は結婚すると妻を一切表へは出さないのだという。
 夫たちのイチモツを受け入れるのはたいへんだったけど、夫たちはいつも丁寧に抱いてくれていたから耐えられた。夫たちはとても優しくて、だから童貞でいることが申し訳なくなった。
 この世界の者は、童貞のまま30歳を迎えると”天使”という存在になる。
 それがどういう存在かというと、定期的に身体の奥に精液を注いでもらわないと死んでしまうのだそうだ。それに怪我や疲れなどに弱い。ちょっとでも傷ついて放置しておけばすぐに死んでしまう。そんな厄介な存在なのだという。
 けれどどういうわけか尻穴だけはどんなにでかいイチモツを受け入れても、ありえない程拡げられても傷つくことなく、かえって刺激されるとものすごく感じるようになるらしい。ただし子を産むことはできなくなる。
”天使”というのは、身体が極端に弱い娼夫のような存在だと僕は思っていた。
 だから、そんな者になる前に死んでしまおうと思ったのだが、何故か誕生日の二日前に”天使”になってしまった。
 どういうことなのかと僕は自分の身体の反応に戸惑った。
 僕の親はそそっかしい人たちだから、もしかしたら僕の誕生日を間違えて覚えてそのままにしておいたのかもしれない。それによって童貞であったことと”天使”になってしまったことが、夫たちにバレてしまったのである。
 それも、発覚したのは夫の一人である一番年上の林偉明リンウェイミンに抱かれている最中だった。
 偉明のイチモツは彼ら兄弟の中でも一番太くて硬い。だからいっぱい尻穴を慣らしてもらって、そっと入れてもらっていた。夫たちはとても優しい。でも僕は、経産夫とはいっても巨人族のイチモツを簡単に受け入れられるほど尻穴が拡がっているわけではなかったから、いつもすごく時間をかけて尻穴を慣らしてもらってやっと夫たちのイチモツを受け入れていた。
 こんな僕を夫たちはかわいいと言う。
 夫たちは黒髪黒目でみなとてもかっこいい容姿をしていて、僕と並んで立つとまるで大人と子どものようだ。僕の頭のてっぺんが偉明の腰より少し上というぐらいだったから、どれだけ僕の夫たちは足が長いのだろう。
 それはともかくそんな体格差で抱かれているから、どんなに優しくされていてもつらいことはつらかった。でも抱かれている間はおちんちんをしごかれているから、それなりに身体の力も抜けるし気持ちよくも感じるようになっていた。
 ずっとこのままで、いられればいいのにと思った。
 だけど”天使”になったら夫たちは僕を疎むようになるだろう。それならいっそ、誕生日前に死んでしまえば……と思っていたのに、抱かれている時に”天使”なってしまったからとても逃げることはできなかった。
 しかも偉明は、

「リューイが天使になってくれてよかった。このままではリューイを壊してしまいそうであったからな……」

 とまで言っていた。

「あっ、あっ、それっ、て……」

 僕が天使になってしまったから、子は絶対に生まれなくなってしまったのにどうするのだろうか。

「愛しいそなたを壊さずにすんだのは僥倖だ。リューイ、愛している……」
「あっ、ああっ、ああっ、あぁあーんっ……!」

 あんなにきつかった中がほころんで、偉明のイチモツに絡みついているみたいだった。偉明は僕の様子を見ながらゆるゆると腰を動かし始めた。

「やぁあっ、なん、で……あぁんっ、あんっ、あんっ!」

 気持ち、いいよぉ。
 こんなにイチモツを入れられて気持ちいいと思ったのは初めてだった。妊娠中だって、それほど大きくない元夫のイチモツでも痛みを感じることがあったというのに(元夫は僕を優しく抱いてくれたことはなかった)、今は気持ちよさしかない。

「ああっ……こわ、い……こわい、よぉっ……!」
「大丈夫だ。そなたを今抱いているのは誰だ?」

 涙とよだれで汚れているだろう顔を覗き込まれて恥ずかしさを感じた。身体がぐずぐずに溶けてしまいそうな快感で、僕は偉明に縋りつく。

「だ、旦那、さまぁ……」
「そうだ。そなたの夫がそなたを抱いているのだ。怖がることなどない。素直に感じるがいい」
「あっ、あっ、あっ、ああーーーーっっ!?」

 僕は初めて、おちんちんを刺激されないまま夫のイチモツから与えられる快感だけでイッてしまったのだった。
しおりを挟む
感想 45

あなたにおすすめの小説

竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜

レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」 魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。 彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

番解除した僕等の末路【完結済・短編】

藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。 番になって数日後、「番解除」された事を悟った。 「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。 けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。 2026/02/14 累計30万P突破御礼バレンタインSS追加しました 2026/02/15 累計いいね♡7777突破御礼SS 19時に公開します。 様々な形での応援ありがとうございます!

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

あなたと過ごせた日々は幸せでした

蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。

【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました

  *  ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。 BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑) 本編完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 きーちゃんと皆の動画をつくりました! もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。 インスタ @yuruyu0 絵もあがります Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら! 本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています

ぽんちゃん
BL
 病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。  謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。  五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。  剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。  加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。  そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。  次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。  一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。  妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。  我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。  こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。  同性婚が当たり前の世界。  女性も登場しますが、恋愛には発展しません。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

処理中です...