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番外編・取り違えと運命の人 小話集
173 Addicted To You ⑤
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「やっぱり、これが一番しっくりくる」
「ん……私も」
リカルドに組み敷かれ、飛ばされそうな気持ちになって、ぎゅっとしがみつく。
「リカルド……リカルド大好き……お願い、もっと……」
「うん……もう……我慢できない……」
そう言うとリカルドは激しく腰を使って、私を攻めた。私があっけなく快楽に突き堕とされると、リカルドも満足気に達した。
「ジュリエッタ、とっても可愛かった」
そう言ってリカルドは私にふれるだけの可愛いキスをして、背中をなでてくれた。あんなにえっちなこといっぱいしたのに、なんだかこれが一番大事にされてる気持ちになって、思わずそのままリカルドの胸に顔をうずめてしまう。
「ええと……」
しばらく抱きしめてくれていたリカルドが、ちょっと考えた風に切り出してくる。
「なあに?」
「俺にばっかり合わせなくていいんだよ?」
「え?」
「俺、したい時は簡単に誘っちゃうし、ジュリエッタもいつも快く受け入れてくれるけど、ジュリエッタがしたい時だってあるだろうし、気軽に言ってほしいなあって思うんだ」
「……うう」
思わず口ごもってしまう。
「だって、俺達夫婦なんだし。それに、俺、正直、ジュリエッタから誘われてみたい……」
「そう、なの?」
「もちろん!」
自分が恥ずかしいということばかり考えていたけれど、リカルドは私から誘われたら、嬉しいんだ。そしてそれは、単に快楽のためじゃなくて。
自覚していたより、自分がリカルドからずっとずっと大事に思われてるんだと実感する。
「……ありがとう。なんだか、すごく幸せな気持ちで眠れそう」
「よかった。俺も」
「……その」
「ん?」
「夢中なんだって、気づいた」
「ん。そうだね。特に最後の方、夢中だったね」
「そうじゃなくて……いや、そうなのかな……」
「なに?」
「気持ちいいのは、ふれたいのは、私がリカルドに夢中だからだって、気づいた」
「……!」
リカルド、さっきまで、あんなに余裕だったのに、一瞬で真っ赤になった。
「……それは、こっちの台詞。俺が、君に夢中」
そう言うと、リカルドは私をゆるく抱きしめて、ことっと眠ってしまった。
ああ、眠そうだったのに始まっちゃったから。無理させた。無理してくれた。申し訳ないなって気持ちはやっぱりゼロじゃなくて。でも、いつもとの違いに気づいてくれたのが、恥ずかしいけどなんだか嬉しくて、愛しさが胸にあふれた。
ふれずにおられないくらい夢中になれる人がそばにいるって、幸せなことだな。そう思いながら、私も眠りに就いた。
「ん……私も」
リカルドに組み敷かれ、飛ばされそうな気持ちになって、ぎゅっとしがみつく。
「リカルド……リカルド大好き……お願い、もっと……」
「うん……もう……我慢できない……」
そう言うとリカルドは激しく腰を使って、私を攻めた。私があっけなく快楽に突き堕とされると、リカルドも満足気に達した。
「ジュリエッタ、とっても可愛かった」
そう言ってリカルドは私にふれるだけの可愛いキスをして、背中をなでてくれた。あんなにえっちなこといっぱいしたのに、なんだかこれが一番大事にされてる気持ちになって、思わずそのままリカルドの胸に顔をうずめてしまう。
「ええと……」
しばらく抱きしめてくれていたリカルドが、ちょっと考えた風に切り出してくる。
「なあに?」
「俺にばっかり合わせなくていいんだよ?」
「え?」
「俺、したい時は簡単に誘っちゃうし、ジュリエッタもいつも快く受け入れてくれるけど、ジュリエッタがしたい時だってあるだろうし、気軽に言ってほしいなあって思うんだ」
「……うう」
思わず口ごもってしまう。
「だって、俺達夫婦なんだし。それに、俺、正直、ジュリエッタから誘われてみたい……」
「そう、なの?」
「もちろん!」
自分が恥ずかしいということばかり考えていたけれど、リカルドは私から誘われたら、嬉しいんだ。そしてそれは、単に快楽のためじゃなくて。
自覚していたより、自分がリカルドからずっとずっと大事に思われてるんだと実感する。
「……ありがとう。なんだか、すごく幸せな気持ちで眠れそう」
「よかった。俺も」
「……その」
「ん?」
「夢中なんだって、気づいた」
「ん。そうだね。特に最後の方、夢中だったね」
「そうじゃなくて……いや、そうなのかな……」
「なに?」
「気持ちいいのは、ふれたいのは、私がリカルドに夢中だからだって、気づいた」
「……!」
リカルド、さっきまで、あんなに余裕だったのに、一瞬で真っ赤になった。
「……それは、こっちの台詞。俺が、君に夢中」
そう言うと、リカルドは私をゆるく抱きしめて、ことっと眠ってしまった。
ああ、眠そうだったのに始まっちゃったから。無理させた。無理してくれた。申し訳ないなって気持ちはやっぱりゼロじゃなくて。でも、いつもとの違いに気づいてくれたのが、恥ずかしいけどなんだか嬉しくて、愛しさが胸にあふれた。
ふれずにおられないくらい夢中になれる人がそばにいるって、幸せなことだな。そう思いながら、私も眠りに就いた。
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