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番外編・取り違えと運命の人 小話集
172 Addicted To You ④
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「ん!」
リカルドの背中に手を回すと、密着してすごく安心した。
「ふー、気持ちい……。ちょっとごぶさただったもんね。ごめんね」
そう言ってリカルドはゆるく動き始めた。
「ここんとこ、少し忙しかったからさ。俺は、ジュリエッタの横で眠れるだけで、すごく幸せな気分だったし」
「ん……そんな感じ、してた……」
「でも、ジュリエッタは、したくて、できなくて、つらかったんだよねえ」
「わ、わかんな……」
「身体はしたかったから、いっぱい濡れちゃったんだよ、たぶん。ごめんね」
「そ、なのかな……」
リカルドの動きに合わせるかのように秘所がぐちゅぐちゅいって、なんだかいたたまれない。
「音、はしたない……やだ、もう……」
「可愛い。今度は指じゃなくて、俺でイッてね。気持ちいい?」
「うう、気持ちいです……」
「素直になった。したかった?」
「うん……したかった……」
「だよね。ジュリエッタの中、きゅんきゅんなってるもん」
「うん……リカルドのこと、離したく……ないもん……」
「素直なジュリエッタ、最高に可愛い」
「リカルド……顔見て、キスしたい」
おずおずとお願いしてみる。
「うん、俺も。だから対面にした。抱き合えるし」
ちょっと抱きしめてもらって、キスをする。浅いのを何度も。なんだか妙に照れてしまって、初めてこういうことをしているみたいにどきどきする。何度もしてるのに。
「ちょっと間あいたからか、ジュリエッタの反応、初々しい」
私の気持ちはリカルドにはすっかりお見通しで。
「照れるもん、なんか」
「でも、俺達の身体、もうなじんでるよね。自分で動いてみようよ、ジュリエッタ」
「え……」
「ジュリエッタ、気持ちよさそうな時、すっごい腰動いてるもん」
「う……」
「ほら、試しに動いてみて?ね?」
さっきまでの初々しさを取り払うようにちょっと慣れた動きを求められ、お互いの身体を何度も味わっていることを意識させられる。
「うう……」
言われて動き始めたはずなのに、リカルドの上で一度腰を使い始めたら止められなくなってしまった。気持ちいい。気持ちいい。そればかりが頭をよぎる。
「お、がんばってる」
「ん、ん……なんか、また、なか、あつくなってきた……」
「うん……わかる」
「気持ち、いいけど……」
「ん、よかった」
「……これ、今は、やだ」
「気持ちよくなって、いいんだよ?」
「そうじゃなくて」
「ん?」
「……リカルドが、いい……」
「俺?」
「だって、なんか、一人でしてるみたいで……。リカルドに、イカされたいって、わがままかな……」
「……そのわがままきけなかったら、俺、夫失格だ」
そう言うと、リカルドは抜けないように注意しながら、ゆっくりと私に覆いかぶさった。
リカルドの背中に手を回すと、密着してすごく安心した。
「ふー、気持ちい……。ちょっとごぶさただったもんね。ごめんね」
そう言ってリカルドはゆるく動き始めた。
「ここんとこ、少し忙しかったからさ。俺は、ジュリエッタの横で眠れるだけで、すごく幸せな気分だったし」
「ん……そんな感じ、してた……」
「でも、ジュリエッタは、したくて、できなくて、つらかったんだよねえ」
「わ、わかんな……」
「身体はしたかったから、いっぱい濡れちゃったんだよ、たぶん。ごめんね」
「そ、なのかな……」
リカルドの動きに合わせるかのように秘所がぐちゅぐちゅいって、なんだかいたたまれない。
「音、はしたない……やだ、もう……」
「可愛い。今度は指じゃなくて、俺でイッてね。気持ちいい?」
「うう、気持ちいです……」
「素直になった。したかった?」
「うん……したかった……」
「だよね。ジュリエッタの中、きゅんきゅんなってるもん」
「うん……リカルドのこと、離したく……ないもん……」
「素直なジュリエッタ、最高に可愛い」
「リカルド……顔見て、キスしたい」
おずおずとお願いしてみる。
「うん、俺も。だから対面にした。抱き合えるし」
ちょっと抱きしめてもらって、キスをする。浅いのを何度も。なんだか妙に照れてしまって、初めてこういうことをしているみたいにどきどきする。何度もしてるのに。
「ちょっと間あいたからか、ジュリエッタの反応、初々しい」
私の気持ちはリカルドにはすっかりお見通しで。
「照れるもん、なんか」
「でも、俺達の身体、もうなじんでるよね。自分で動いてみようよ、ジュリエッタ」
「え……」
「ジュリエッタ、気持ちよさそうな時、すっごい腰動いてるもん」
「う……」
「ほら、試しに動いてみて?ね?」
さっきまでの初々しさを取り払うようにちょっと慣れた動きを求められ、お互いの身体を何度も味わっていることを意識させられる。
「うう……」
言われて動き始めたはずなのに、リカルドの上で一度腰を使い始めたら止められなくなってしまった。気持ちいい。気持ちいい。そればかりが頭をよぎる。
「お、がんばってる」
「ん、ん……なんか、また、なか、あつくなってきた……」
「うん……わかる」
「気持ち、いいけど……」
「ん、よかった」
「……これ、今は、やだ」
「気持ちよくなって、いいんだよ?」
「そうじゃなくて」
「ん?」
「……リカルドが、いい……」
「俺?」
「だって、なんか、一人でしてるみたいで……。リカルドに、イカされたいって、わがままかな……」
「……そのわがままきけなかったら、俺、夫失格だ」
そう言うと、リカルドは抜けないように注意しながら、ゆっくりと私に覆いかぶさった。
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