2 / 22
転校生編
第2話 転校初日の授業
しおりを挟む
メアの自己紹介が終わった後、メアはヘルトの隣の席に座るように静香先生に言われた。
「あの私、今日学園に来たばかりだから教科書持ってないのよね」
ヘルトはメアに話しかけられたが、ぼーっとしていたので無視するような形になったしまった。
「なんで私のことを無視するのよ!」
「ああ、すまない少々意識が飛んでいたようだ」
「教科書が無いのだろう、じゃあこれを使うといいさ」
ヘルトは何も無い所から教科書を取り出して見せた。
「あ…ありがとう、ってこれだと、あなたの教科書が無いじゃない」
(何も無い所から取り出した?こいつは魔法の異能使いなのかしら…)
「心配いらないさ、俺はこの学園で学ぶことは何も無いからね…」
(なにこいつの態度?これだけ言うってことは相当頭が良いのかしら?)
メアの頭の中に疑問が残ったまま、1時間目の終わりを告げるチャイムがなった。
休み時間になったが、やはり話題の的であるメアのもとに、たくさんの生徒が集まってきた。
「メアさんって彼氏っているんですか?」
「もちろんいないわよ」
「え~意外!?」「なら俺が立候補しようかな」「メアさんぐらいの人なら、彼氏10人ぐらい、いそうなのに」
ヘルトと渡は、メアの机の周りに人が集まりすぎていたので教室の端へ避難してきていた。
「彼女の人気は凄いね」
ヘルトは渡に向かって呟いた。
「そりゃそうだろ!あんなに可愛いんだから!」
「じゃあなんで渡は、メアの所じゃなくてここにいるのかい?」
「いやなあ~俺も話しかけに行きたかっんだけど、人が多すぎてムリだったわ…」
メアの周りでは、端っこにいる人達を無視して、会話がさらにヒートアップしていった。
「メアさんは、この学園にアメリカから来たってことは、何か目標があるんですか?」
「それはね…この学園、そして全メイカーの中の序列1位になって、セブンキングスの頂点に立つことよ!」
「「「「「…………………………」」」」」
先程までは、和気あいあいとした雰囲気だったが、いきなり空気が凍ってクラスの全員が、ヘルトの方向を向いたが、すぐに向き直った。
「あれ?私、変なこと言ったかしら?」
「しかも、なんでみんなあいつの事を、一瞬見たのかしら??」
「おい、ヘルトあの子はどれぐらいできそうか?」
「まあ今のままだと、かなり厳しいだろうね」
「やっぱりアメリカの1位でも、この学園だとそうなるか…」
「でも、伸びしろがないわけじゃないよ」
「じゃあ今後に期待って感じか…」
~~~~~~~~~~~~
2時間目の授業は、学園の広大な敷地の中にある第8運動場での異能訓練授業だった。
「 みなさんは2年目ですから、分かっていると思いますが、今日始めてのメアさんがいるので、今日は全員で1対1の模擬戦をしましょう」
「模擬戦か!」「私の異能戦闘向きじゃないしな~」「この時間が1番楽しいぜ!」「俺とペア組もうぜ」「俺の右手が疼くぜ!!!」
「はいみなさん、ペアを組んでくださいね」
メアはクラスの女子と一緒に組むことになったが、ポツリと1人で立っている男子を見かけた。
「(あいつは、なんで1人でいるのかしら)」
「それじゃあ、開始」
静香先生の開始の合図で各々の場所でバトルが始まった。
メアは先程抱いた疑問を急いで霧散させ、目の前の相手に集中した。
「やっぱり転校して来ただけあって、メアさんの剣捌きはすごいね!」
「まあ私はアメリカの序列1位ですから!」
その後もヘルトは、1人で突っ立ったまま、2時間目の終わりを告げるチャイムがなった。
「あの私、今日学園に来たばかりだから教科書持ってないのよね」
ヘルトはメアに話しかけられたが、ぼーっとしていたので無視するような形になったしまった。
「なんで私のことを無視するのよ!」
「ああ、すまない少々意識が飛んでいたようだ」
「教科書が無いのだろう、じゃあこれを使うといいさ」
ヘルトは何も無い所から教科書を取り出して見せた。
「あ…ありがとう、ってこれだと、あなたの教科書が無いじゃない」
(何も無い所から取り出した?こいつは魔法の異能使いなのかしら…)
「心配いらないさ、俺はこの学園で学ぶことは何も無いからね…」
(なにこいつの態度?これだけ言うってことは相当頭が良いのかしら?)
メアの頭の中に疑問が残ったまま、1時間目の終わりを告げるチャイムがなった。
休み時間になったが、やはり話題の的であるメアのもとに、たくさんの生徒が集まってきた。
「メアさんって彼氏っているんですか?」
「もちろんいないわよ」
「え~意外!?」「なら俺が立候補しようかな」「メアさんぐらいの人なら、彼氏10人ぐらい、いそうなのに」
ヘルトと渡は、メアの机の周りに人が集まりすぎていたので教室の端へ避難してきていた。
「彼女の人気は凄いね」
ヘルトは渡に向かって呟いた。
「そりゃそうだろ!あんなに可愛いんだから!」
「じゃあなんで渡は、メアの所じゃなくてここにいるのかい?」
「いやなあ~俺も話しかけに行きたかっんだけど、人が多すぎてムリだったわ…」
メアの周りでは、端っこにいる人達を無視して、会話がさらにヒートアップしていった。
「メアさんは、この学園にアメリカから来たってことは、何か目標があるんですか?」
「それはね…この学園、そして全メイカーの中の序列1位になって、セブンキングスの頂点に立つことよ!」
「「「「「…………………………」」」」」
先程までは、和気あいあいとした雰囲気だったが、いきなり空気が凍ってクラスの全員が、ヘルトの方向を向いたが、すぐに向き直った。
「あれ?私、変なこと言ったかしら?」
「しかも、なんでみんなあいつの事を、一瞬見たのかしら??」
「おい、ヘルトあの子はどれぐらいできそうか?」
「まあ今のままだと、かなり厳しいだろうね」
「やっぱりアメリカの1位でも、この学園だとそうなるか…」
「でも、伸びしろがないわけじゃないよ」
「じゃあ今後に期待って感じか…」
~~~~~~~~~~~~
2時間目の授業は、学園の広大な敷地の中にある第8運動場での異能訓練授業だった。
「 みなさんは2年目ですから、分かっていると思いますが、今日始めてのメアさんがいるので、今日は全員で1対1の模擬戦をしましょう」
「模擬戦か!」「私の異能戦闘向きじゃないしな~」「この時間が1番楽しいぜ!」「俺とペア組もうぜ」「俺の右手が疼くぜ!!!」
「はいみなさん、ペアを組んでくださいね」
メアはクラスの女子と一緒に組むことになったが、ポツリと1人で立っている男子を見かけた。
「(あいつは、なんで1人でいるのかしら)」
「それじゃあ、開始」
静香先生の開始の合図で各々の場所でバトルが始まった。
メアは先程抱いた疑問を急いで霧散させ、目の前の相手に集中した。
「やっぱり転校して来ただけあって、メアさんの剣捌きはすごいね!」
「まあ私はアメリカの序列1位ですから!」
その後もヘルトは、1人で突っ立ったまま、2時間目の終わりを告げるチャイムがなった。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる