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4話 はじめての街
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間もなくして、視界に飛び込んできたのは巨大な城壁によって囲まれた都市――城郭都市。
更にその周囲には堀が存在し、外敵から内部を護る役目を果たしている。
自在に空を飛ぶエルミアはその上空から都市に侵入するのかと思いきや、その手前で高度を下げ、着地した。
そしてクロムの体を解放すると、彼を連れて橋を渡り、城門を護る兵士に声をかけた。
何やら軽く言葉を交わした後、兵士は頷いて城門を開けた。
「さ、行こう!」
「は、はい……」
緊張してなかなか動き出せないクロムの手を引き、二人で城門をくぐる。
途中、兵士がやや懐疑的な視線でクロムを見ていたが、特に引き留めることなかった。
「はい到着。ここが王都アウレーだよ!」
「おお……」
その先に広がっていたのは、まさに別世界。
まっすぐ伸びた巨大なメインストリートに沿うように無数の店が並び、数百、いや数千の人々が往来している。
屋敷から一度も外に出たことのないクロムが初めて目にした街。
これほどの人数を一度に視界に収めたのも初めての経験だった。
目をキラキラと輝かせ、あらゆる方向へと視線を迷わせるクロムの様子を見たエルミアは、彼が迷子にならないようにその小さな手を握る。
クロムは一瞬驚き顔を上げるも、すぐにその手を握り返した。
「それじゃあまずギルドへ行きましょう。クロムくんのことも含めていろいろと報告しなきゃ」
「……はい。分かりました」
正直、気になるところは山ほどある。
初めて体験する街と言うものを自由にゆっくりと堪能してみたいという欲も出てきた。
しかしここでそんなわがままを言うべきではないという事を理解しているクロムはそれらをぐっと抑える。
だが、エルミアにはそんなクロムの思惑が見抜かれていたらしく、軽く頭を撫でられた。
「大丈夫。あとでゆっくり案内してあげるから。ね?」
そんなに表情に出てしまっていたのかと恥ずかしそうに赤面するクロム。
このように心の内をあっさりと見抜かれているようでは最強の剣士には程遠いなと反省した。
エルミアはそんなクロムを見て少し愉快そうに笑みを浮かべるのだった。
人の波をかき分けながらしばらく歩くと、町の中でも一際大きな建物が現れた。
ジーヴェスト公爵家の屋敷と同等かそれ以上の大きさだ。
建物を出入りしている人々は皆何かしらの武器を持っており、ここが穏やかな場所ではないと理解できた。
「そんなに警戒しなくても大丈夫。危ない所じゃないから。ほら、いこ!」
何かあった時にすぐに剣を執れるように準備しながらもエルミアと共に建物の中へと入っていく。
一階部分は正面に受付、その両横には巨大な掲示板、空いたスペースには多数の円卓と机が置かれていた。
クロムと同様に剣を携えた者、背中に大きな杖を背負った者、腰に短刀を忍ばせた者など様々な人々がおり、賑わいを見せている。
そしてエルミアは〝ちょっと待っててね〟と一言置いて、受付へと向かって行った。
手持無沙汰になったクロムは邪魔にならないように隅へと移動したのだが、何故か人々の視線を集めてしまい、居心地の悪さを感じた、
しばらくすると誰かがこちらへ近寄ってこようとしたのだが、その間に割って入るようにエルミアが戻ってきた。
「それじゃ、目的地は上だから」
そう言ってクロムを連れて大きな階段を上がっていく。
二階は酒場と言った雰囲気で多くの人々が飲食をしていた。
先ほどエルミアの手作りサンドウィッチをいただいたばかりではあるが、あれではまだ数日分の空腹が満たされていないので自然と視線が奪われる。
しかしエルミアの言う〝上〟はもっと先にあるようで、今度は先ほどと比べてやや狭い階段を上がっていく。
辿り着いたのは4階だった。
そのまま一番奥の扉の前まで進み、躊躇いなくノックする。
すると奥から〝入れ〟と低い声が聞こえてきたので、エルミアはドアを開けて中へと入っていった。
中にいたのは白髪の初老の男性。顔には複数の傷跡があり、座っているだけでも只者ではない雰囲気を放っている。
「失礼します。ギルドマスター」
「……思っていたより早い帰りじゃねえか、エルミア――ん? なんだそのガキんちょは」
「森の中で見つけたので保護してきました。ほらクロムくん、一応自己紹介しといて」
「えっ、あ、えっと――クロムです。よろしくお願いします」
言われるがままに頭を下げ、自己紹介をすると、ギルドマスターと呼ばれた男はクロムを見定めるように鋭い赤色の目を光らせた。
まるで蛇に睨まれたかのような緊張感が走り、クロムは思わず腰の剣に手を伸ばそうとしてしまう。
それを見た男の口角が上がり、不敵に笑った。
「お前、なかなかとんでもない拾い物をしてきたじゃねえの。で、何があった。報告しろ」
彼はすぐに視線をエルミアへ移した。
そしてその言葉を受けたエルミアが淡々と自身の仕事の成果を報告し始めた。
クロムには内容の半分以上が理解できなかったが、自分が妖刀で派手に斬ってしまったことは恐らく問題になっていないという事は分かった。
そのことについて追及されたらどう答えようと身構えていたので拍子抜けだったが、厄介なことにならなかったことに安堵した。
そして話が終わると、再び鋭い視線がクロムへと向く。
「小僧。一応確認しておくが、家出って訳じゃあねえんだろ?」
「家出……?」
「家にいるのが嫌になって親に内緒で逃げ出してきたわけじゃないかってことだ」
「そんな訳ありません!」
思わず強い言葉を出してしまったが、それは否定しなければならない事だった。
クロムにとってジーヴェスト公爵家は決して居心地が良いわけではなかったが、少なくともまだ自分の意思で家から出ようと思ってはいなかった。
あくまで自分は追い出された身――父親に捨てられた出来損ないであるというのが事実だ。
「よし、分かった。小僧、お前を信用しよう。それは嘘をついている奴の目じゃねえからな」
「えっと、ありがとうございます……?」
「名乗るのが遅れたな。俺はこの冒険者ギルド王都アウレー支部でギルドマスターをやっているアルファンだ」
「彼はここのギルドで一番偉い人で、昔は凄い冒険者だったんだ。昔何度かパーティを組んだことがあるんだけどその時はね――」
「オイ、その話を今する必要はねえだろ」
「あはは、そうだったね」
先ほどまで硬い雰囲気で話していた二人だったが、一転して気さくなやり取りをし始めた。
二人は昔からの知り合いだと言うが、エルミアとアルファンの外見は随分と違う。
そこでエルフは長命の種族だという事を思い出してクロムは納得した。
「よし、じゃあ早速そいつの試験の準備をするか」
「えっ、試験……?」
「ちょちょ、違うって! クロムくんは私が保護したんだから、私が面倒みるからいいの! この子を冒険者にしたくて連れてきたわけじゃないんだから――」
「――お前、その才能を遊ばせておく気か?」
「うっ、それは……」
アルファンに厳しい視線を向けられたエルミアは言葉に詰まった。
そしてクロムの方をやや申し訳なさそうな目で見ながら再度髪を撫でる。
当のクロムは何が行われようとしているのか理解できず、ポカンとしていた。
「小僧。一つ聞かせろ」
再びアルファンは赤い瞳をこちらへ向け、問いかける。
嘘は許さないと杭を打たれているのが分かったクロムは、ごくりと喉を鳴らした。
「お前は――強くなりたいか?」
投げかけられた問いに、クロムは一瞬きょとんとした。
そんなのは愚問だ。答えなんてとっくに決まっている。
何故なら、
「はい! もちろんです!」
クロムが夢見るのは最強の剣士。
誰もがその実力を認め、称えるてっぺんを目指すと決めたのだから。
「よし。決まりだな」
アルファンはその答えを聞いて、満足そうに頷いた。
更にその周囲には堀が存在し、外敵から内部を護る役目を果たしている。
自在に空を飛ぶエルミアはその上空から都市に侵入するのかと思いきや、その手前で高度を下げ、着地した。
そしてクロムの体を解放すると、彼を連れて橋を渡り、城門を護る兵士に声をかけた。
何やら軽く言葉を交わした後、兵士は頷いて城門を開けた。
「さ、行こう!」
「は、はい……」
緊張してなかなか動き出せないクロムの手を引き、二人で城門をくぐる。
途中、兵士がやや懐疑的な視線でクロムを見ていたが、特に引き留めることなかった。
「はい到着。ここが王都アウレーだよ!」
「おお……」
その先に広がっていたのは、まさに別世界。
まっすぐ伸びた巨大なメインストリートに沿うように無数の店が並び、数百、いや数千の人々が往来している。
屋敷から一度も外に出たことのないクロムが初めて目にした街。
これほどの人数を一度に視界に収めたのも初めての経験だった。
目をキラキラと輝かせ、あらゆる方向へと視線を迷わせるクロムの様子を見たエルミアは、彼が迷子にならないようにその小さな手を握る。
クロムは一瞬驚き顔を上げるも、すぐにその手を握り返した。
「それじゃあまずギルドへ行きましょう。クロムくんのことも含めていろいろと報告しなきゃ」
「……はい。分かりました」
正直、気になるところは山ほどある。
初めて体験する街と言うものを自由にゆっくりと堪能してみたいという欲も出てきた。
しかしここでそんなわがままを言うべきではないという事を理解しているクロムはそれらをぐっと抑える。
だが、エルミアにはそんなクロムの思惑が見抜かれていたらしく、軽く頭を撫でられた。
「大丈夫。あとでゆっくり案内してあげるから。ね?」
そんなに表情に出てしまっていたのかと恥ずかしそうに赤面するクロム。
このように心の内をあっさりと見抜かれているようでは最強の剣士には程遠いなと反省した。
エルミアはそんなクロムを見て少し愉快そうに笑みを浮かべるのだった。
人の波をかき分けながらしばらく歩くと、町の中でも一際大きな建物が現れた。
ジーヴェスト公爵家の屋敷と同等かそれ以上の大きさだ。
建物を出入りしている人々は皆何かしらの武器を持っており、ここが穏やかな場所ではないと理解できた。
「そんなに警戒しなくても大丈夫。危ない所じゃないから。ほら、いこ!」
何かあった時にすぐに剣を執れるように準備しながらもエルミアと共に建物の中へと入っていく。
一階部分は正面に受付、その両横には巨大な掲示板、空いたスペースには多数の円卓と机が置かれていた。
クロムと同様に剣を携えた者、背中に大きな杖を背負った者、腰に短刀を忍ばせた者など様々な人々がおり、賑わいを見せている。
そしてエルミアは〝ちょっと待っててね〟と一言置いて、受付へと向かって行った。
手持無沙汰になったクロムは邪魔にならないように隅へと移動したのだが、何故か人々の視線を集めてしまい、居心地の悪さを感じた、
しばらくすると誰かがこちらへ近寄ってこようとしたのだが、その間に割って入るようにエルミアが戻ってきた。
「それじゃ、目的地は上だから」
そう言ってクロムを連れて大きな階段を上がっていく。
二階は酒場と言った雰囲気で多くの人々が飲食をしていた。
先ほどエルミアの手作りサンドウィッチをいただいたばかりではあるが、あれではまだ数日分の空腹が満たされていないので自然と視線が奪われる。
しかしエルミアの言う〝上〟はもっと先にあるようで、今度は先ほどと比べてやや狭い階段を上がっていく。
辿り着いたのは4階だった。
そのまま一番奥の扉の前まで進み、躊躇いなくノックする。
すると奥から〝入れ〟と低い声が聞こえてきたので、エルミアはドアを開けて中へと入っていった。
中にいたのは白髪の初老の男性。顔には複数の傷跡があり、座っているだけでも只者ではない雰囲気を放っている。
「失礼します。ギルドマスター」
「……思っていたより早い帰りじゃねえか、エルミア――ん? なんだそのガキんちょは」
「森の中で見つけたので保護してきました。ほらクロムくん、一応自己紹介しといて」
「えっ、あ、えっと――クロムです。よろしくお願いします」
言われるがままに頭を下げ、自己紹介をすると、ギルドマスターと呼ばれた男はクロムを見定めるように鋭い赤色の目を光らせた。
まるで蛇に睨まれたかのような緊張感が走り、クロムは思わず腰の剣に手を伸ばそうとしてしまう。
それを見た男の口角が上がり、不敵に笑った。
「お前、なかなかとんでもない拾い物をしてきたじゃねえの。で、何があった。報告しろ」
彼はすぐに視線をエルミアへ移した。
そしてその言葉を受けたエルミアが淡々と自身の仕事の成果を報告し始めた。
クロムには内容の半分以上が理解できなかったが、自分が妖刀で派手に斬ってしまったことは恐らく問題になっていないという事は分かった。
そのことについて追及されたらどう答えようと身構えていたので拍子抜けだったが、厄介なことにならなかったことに安堵した。
そして話が終わると、再び鋭い視線がクロムへと向く。
「小僧。一応確認しておくが、家出って訳じゃあねえんだろ?」
「家出……?」
「家にいるのが嫌になって親に内緒で逃げ出してきたわけじゃないかってことだ」
「そんな訳ありません!」
思わず強い言葉を出してしまったが、それは否定しなければならない事だった。
クロムにとってジーヴェスト公爵家は決して居心地が良いわけではなかったが、少なくともまだ自分の意思で家から出ようと思ってはいなかった。
あくまで自分は追い出された身――父親に捨てられた出来損ないであるというのが事実だ。
「よし、分かった。小僧、お前を信用しよう。それは嘘をついている奴の目じゃねえからな」
「えっと、ありがとうございます……?」
「名乗るのが遅れたな。俺はこの冒険者ギルド王都アウレー支部でギルドマスターをやっているアルファンだ」
「彼はここのギルドで一番偉い人で、昔は凄い冒険者だったんだ。昔何度かパーティを組んだことがあるんだけどその時はね――」
「オイ、その話を今する必要はねえだろ」
「あはは、そうだったね」
先ほどまで硬い雰囲気で話していた二人だったが、一転して気さくなやり取りをし始めた。
二人は昔からの知り合いだと言うが、エルミアとアルファンの外見は随分と違う。
そこでエルフは長命の種族だという事を思い出してクロムは納得した。
「よし、じゃあ早速そいつの試験の準備をするか」
「えっ、試験……?」
「ちょちょ、違うって! クロムくんは私が保護したんだから、私が面倒みるからいいの! この子を冒険者にしたくて連れてきたわけじゃないんだから――」
「――お前、その才能を遊ばせておく気か?」
「うっ、それは……」
アルファンに厳しい視線を向けられたエルミアは言葉に詰まった。
そしてクロムの方をやや申し訳なさそうな目で見ながら再度髪を撫でる。
当のクロムは何が行われようとしているのか理解できず、ポカンとしていた。
「小僧。一つ聞かせろ」
再びアルファンは赤い瞳をこちらへ向け、問いかける。
嘘は許さないと杭を打たれているのが分かったクロムは、ごくりと喉を鳴らした。
「お前は――強くなりたいか?」
投げかけられた問いに、クロムは一瞬きょとんとした。
そんなのは愚問だ。答えなんてとっくに決まっている。
何故なら、
「はい! もちろんです!」
クロムが夢見るのは最強の剣士。
誰もがその実力を認め、称えるてっぺんを目指すと決めたのだから。
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