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ヴァンと真祖
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辿り着いた階は、昼間だと言うのに真っ暗闇だった。まぁ、ヴァンパイアである俺にはなんの問題も無いのだが。
この空間を漂う甘ったるい香りに顔を顰めながら、目の前で微笑む女に声を掛けた。
「くせェぞ、女」
「ご挨拶ねぇ。そんな言葉遣いで女性に接するのは良くないわよ?お兄さん」
「生憎と、妹以外の女は興味ねェんでな」
鮮やかなプラチナブロンドの巻髪、ゴージャスな髪飾りに黒いドレス、色とりどりの宝石が付いたアクセサリーを纏った妖艶な雰囲気の女が、俺を値踏みするように眺めている。
「随分と変わった嗜好してるのね」
この女がニィッと笑うと、口端からは鋭い犬歯が覗いた。
この暗闇で俺の姿をハッキリ視認出来ている事からも、可能性は高いと思っていたが、やはりこの女……。
「黙れ。テメェと談笑する気は更々ないぞ、女吸血鬼」
「うふふ、いいじゃない。お目にかかれて光栄よ、【暴食のアルカード】さん」
「もう抜けたからソレ無しな。【リヒト】、仕事だぜ」
言いながら、俺は空間拡張鞄に収納していたサーベルを手にした。
幅広の刃の根本には赤い球が嵌っており、これは竜の心臓の化石である。金色の籠鍔は茨模様の複雑な彫金が施され、柄頭から延びる赤い下げ緒もある。
俺自身が素材を1から集めて作った、生涯で最後の武器だ。
「ヤル気みたいね。じゃあアタシも」
女は魔装具を呼び出し、その手に構えた。
無数の棘が生えた銀色の鞭で、尖端には十字架を思わせる槍の穂のような刃が付いている。
「吸血鬼が銀の茨に十字架かよ」
「素敵でしょ?アタシは魔王軍吸血鬼部隊の【レミア】、宜しくね。真祖様」
──ガキィッ!!
まるで蛇の様にうねりながら飛んでくる鞭を弾き飛ばすと、踏み込んで刃を突き出した。
「速い……っ」
「テメェが遅ェんだよ」
刀身に絡みついた鞭に止められてしまったが、切っ先が僅かに左胸に刺さる。力任せに押し込むと、鮮血がどろりと溢れてきた。
「くっ……あぁッ」
「力も無い、速さも負けてる。そんなんでよく俺に刃向けれたもんだな?」
「ふっ、ふふ……油断禁物よ」
「あ?」
背後に突然殺気を感じて目をやると、鞭の刃が俺に向けられている。
「チッ!」
女の腹を蹴り飛ばして横に飛び退くと、さっきまで俺が立っていた位置に深々と刃が突き刺さっていた。
「がっ……ホント、容赦ないのね」
「どっかのアホ勇者とは違ェんだ。手加減なんかするかよ」
まるで生き物のように何度も俺を狙って飛んでくる鞭を避けながら、リヒトに魔力を注ぎ込む。
魔力は俺の血を媒体として刀身を紅く染め、血の刃を形成していく。
「それじゃあ、これならどうかしら?!」
鞭が何又にも分かれて、攻撃の苛烈さが増し暴風雨のように迫る一撃へ、一歩踏み出して剣を振りかぶる。
「【ブラッド・スラッシュ】……!!」
渾身の力で振り下ろすと赤黒く硬化した血の刃が飛び、鞭をいとも容易く千切り飛ばし、
──ズシャァアッ!!
「ああああああっ!!!!」
女の体を深々と切り裂いた。噴水のように吹き出す血の雨の中、女の魔装具を蹴り飛ばして首に刃を向ける。
「終わりだ」
「う、うふふ……残念。せっかく同胞と会えたのに……」
「種族の繁栄とか興味無いんで」
この女、レミアとか言っただろうか。
流石はヴァンパイアというべきだろう。さっきの一撃で心臓もズタズタになっているというのに、まだ話せるらしい。
「真祖は……眷属を増やすもの……でしょう?でなければ、貴方は……」
「だから、興味ねェって言ってんだろクソアマ」
レミアは、血まみれの手を俺に伸ばしてきたが、それを剣で退ける。でも何故か、一思いに殺すことが躊躇われた。
理由は分からない。
「ふふ……勿体ない……。永遠の命、要らないのね。アタシ、が……欲しいくらい……なのに」
「お前如きに、俺の【心臓】はやらねェよ」
「そうよね……うふふ」
真祖の心臓。それこそが俺の魔核とも言える。吸血鬼はおろか、他の生物とも異なる点だ。
「じゃァな」
グサリ、と首に刃を押し込むと、リヒトの刀身に嵌められている球が淡く光った。それに同調して、周囲にぶち撒けられた血が剣を伝って球へ吸収されていく。
血を吸わせている最中、部屋の隅に何者かの気配に気付いた。
普段なら見逃す筈もないが、気が抜けていたんだろう。いつから見てたんだ?
「誰だ、そこに居んの」
反響する声に一拍置いて、ふざけた調子の声が上がる。
「俺だwww俺だよwwwハンバーグだよwwww」
「あぁ、カルラか。何してんだテメェ」
相変わらず訳の分からん事を言いながら、ヤツはしっかりとこっちへ向かって歩いてきた。
「他の階から飛んできたんすけどwww来たらお取り込み中だったからwwww暗くてよく見えないしwww今は大丈夫ですけどもwwww」
「ふぅん。つーか、いつから見てた?」
「お前がエロい声のお姉さんをぶっ刺したとこからwwwシンソがどうとかお話してるあたりじゃねぇかなwwwwなんだよシンソってwwwワケガワカラナイヨwwwwww」
こいつにならまぁ、聞かれても問題は無いだろう。ついでだし、話しておいてもいいかもしれない。
俺の頼み事を。
「聞いてたんならちょうどいい。お前に言っておきたいことがある」
「ん?なんすか改まってwww」
カルラはその辺に腰を下ろすと、ヘラヘラしながら促してきた。
「あー、どっから話すかな。まァいいや、とりあえず、真祖ってのは……」
吸血鬼の中でも、特別な生まれ方をした個体。魔核と心臓が一体化したもので、血を自在に操る事が出来る。この心臓のお陰で身体は朽ちず、衰える事はない。
しかし、永遠の肉体はあっても、魂までは永遠ではない。千年もすれば擦り減って、最後には無くなってしまう。
そうならないよう、一番最初に自らの血を与えた眷属を殺し、その魂を喰わなければならない。
「まさかあんたしゃんwwwリリィちゃんをその為にwwww」
「バーカ。んな事するかよ」
「え、じゃあ他にどうするんですのwww」
「それ以外に、俺が永らえる方法は無い。ずっと探してきたが、とうとう見つからなかった」
そこまで言うと、カルラは流石にふざけた態度をやめた。真剣に俺を見つめ返してくる。
「あと……どのくらい余裕あんの?」
「まぁ、1、2年くらいかな」
「え、短っ。どうすんの」
「そこで、テメェに頼み事だ」
俺も腰を落とすと、カルラの肩に手を置いた。無意識に、その手に力が籠もる。
「もしその月日を待たずに俺が死にそうな感じなら、俺の魂が朽ちる前に、俺の心臓を貰ってくれ。リリィを独りにしないために、俺の魂を継いでほしい」
「ファッ?!」
「勿論死ぬつもりは無ェが、魔王軍にも新しい戦力が続々と揃ってきてる。何が起きても不思議じゃねェ。これはまァ、保険みたいなモンだ」
カルラは驚きの声を発した後、目を見開いて固まっていた。無理もないだろうが、ここで『まだ手は有るはずだ』だの『諦めるな』だの青臭ェ事言ってくるようなら、託すのは別の奴にしようとも思った。
だが、コイツの返事は予想外だった。
「なんかまぁ、重たい話ってのはわかったけどさ、それってつまりwwwwデュフwwwリリィちゃんを拙者の伴侶にしろってことですなwwwwwおにいたまwwwwww」
「お前くらい馬鹿のほうが気楽に頼めると思ったが……想像以上の馬鹿だなお前。普通こんな話は警戒するモンだが」
「あざっすwww頼まれてやりますよwwwうへへwwww」
リリィに手を出さないように見張るのは変わらないが、ここまで明るくて人を引き寄せる奴も他には居ないだろう。コイツの傍にいれば、リリィはきっと寂しくない。
「まぁでもさぁ、おにいたまの心配する気持ちはわかるんすけどねwwwあんま終わる時のことばっか考えててもつまんないからwwwもっと楽しいこと考えて生きてこうぜwwww頼み事はちゃんと俺が聞いてあげるんだし、ちょっとくらい自分にも甘くしてあげてさwwwwwwやりたかった事全部やってこうぜwwwwww手始めにおっパブ行こうwwwwwwwww」
「ん……まァ、考えとくわ……」
馬鹿のクセに、普段空気読めないクセに、なんでいきなり気ィ遣えるようになってんだコイツ。
リリィを拾ってから今まで、無意識であろうが、確かに自分のことは顧みないことにしてた。リリィに対する責任感とか、そんな感じだ。
それを後悔する気持ちは微塵もないが、言われて初めて気付いた。
「じゃあ、俺は次の階に行くんでwwwヴァンもどっか飛んで加勢してねwwww」
「おう。ありがとな」
カルラが居なくなってから、俺はもう一度呟いた。
「ありがとう」
辿り着いた階は、昼間だと言うのに真っ暗闇だった。まぁ、ヴァンパイアである俺にはなんの問題も無いのだが。
この空間を漂う甘ったるい香りに顔を顰めながら、目の前で微笑む女に声を掛けた。
「くせェぞ、女」
「ご挨拶ねぇ。そんな言葉遣いで女性に接するのは良くないわよ?お兄さん」
「生憎と、妹以外の女は興味ねェんでな」
鮮やかなプラチナブロンドの巻髪、ゴージャスな髪飾りに黒いドレス、色とりどりの宝石が付いたアクセサリーを纏った妖艶な雰囲気の女が、俺を値踏みするように眺めている。
「随分と変わった嗜好してるのね」
この女がニィッと笑うと、口端からは鋭い犬歯が覗いた。
この暗闇で俺の姿をハッキリ視認出来ている事からも、可能性は高いと思っていたが、やはりこの女……。
「黙れ。テメェと談笑する気は更々ないぞ、女吸血鬼」
「うふふ、いいじゃない。お目にかかれて光栄よ、【暴食のアルカード】さん」
「もう抜けたからソレ無しな。【リヒト】、仕事だぜ」
言いながら、俺は空間拡張鞄に収納していたサーベルを手にした。
幅広の刃の根本には赤い球が嵌っており、これは竜の心臓の化石である。金色の籠鍔は茨模様の複雑な彫金が施され、柄頭から延びる赤い下げ緒もある。
俺自身が素材を1から集めて作った、生涯で最後の武器だ。
「ヤル気みたいね。じゃあアタシも」
女は魔装具を呼び出し、その手に構えた。
無数の棘が生えた銀色の鞭で、尖端には十字架を思わせる槍の穂のような刃が付いている。
「吸血鬼が銀の茨に十字架かよ」
「素敵でしょ?アタシは魔王軍吸血鬼部隊の【レミア】、宜しくね。真祖様」
──ガキィッ!!
まるで蛇の様にうねりながら飛んでくる鞭を弾き飛ばすと、踏み込んで刃を突き出した。
「速い……っ」
「テメェが遅ェんだよ」
刀身に絡みついた鞭に止められてしまったが、切っ先が僅かに左胸に刺さる。力任せに押し込むと、鮮血がどろりと溢れてきた。
「くっ……あぁッ」
「力も無い、速さも負けてる。そんなんでよく俺に刃向けれたもんだな?」
「ふっ、ふふ……油断禁物よ」
「あ?」
背後に突然殺気を感じて目をやると、鞭の刃が俺に向けられている。
「チッ!」
女の腹を蹴り飛ばして横に飛び退くと、さっきまで俺が立っていた位置に深々と刃が突き刺さっていた。
「がっ……ホント、容赦ないのね」
「どっかのアホ勇者とは違ェんだ。手加減なんかするかよ」
まるで生き物のように何度も俺を狙って飛んでくる鞭を避けながら、リヒトに魔力を注ぎ込む。
魔力は俺の血を媒体として刀身を紅く染め、血の刃を形成していく。
「それじゃあ、これならどうかしら?!」
鞭が何又にも分かれて、攻撃の苛烈さが増し暴風雨のように迫る一撃へ、一歩踏み出して剣を振りかぶる。
「【ブラッド・スラッシュ】……!!」
渾身の力で振り下ろすと赤黒く硬化した血の刃が飛び、鞭をいとも容易く千切り飛ばし、
──ズシャァアッ!!
「ああああああっ!!!!」
女の体を深々と切り裂いた。噴水のように吹き出す血の雨の中、女の魔装具を蹴り飛ばして首に刃を向ける。
「終わりだ」
「う、うふふ……残念。せっかく同胞と会えたのに……」
「種族の繁栄とか興味無いんで」
この女、レミアとか言っただろうか。
流石はヴァンパイアというべきだろう。さっきの一撃で心臓もズタズタになっているというのに、まだ話せるらしい。
「真祖は……眷属を増やすもの……でしょう?でなければ、貴方は……」
「だから、興味ねェって言ってんだろクソアマ」
レミアは、血まみれの手を俺に伸ばしてきたが、それを剣で退ける。でも何故か、一思いに殺すことが躊躇われた。
理由は分からない。
「ふふ……勿体ない……。永遠の命、要らないのね。アタシ、が……欲しいくらい……なのに」
「お前如きに、俺の【心臓】はやらねェよ」
「そうよね……うふふ」
真祖の心臓。それこそが俺の魔核とも言える。吸血鬼はおろか、他の生物とも異なる点だ。
「じゃァな」
グサリ、と首に刃を押し込むと、リヒトの刀身に嵌められている球が淡く光った。それに同調して、周囲にぶち撒けられた血が剣を伝って球へ吸収されていく。
血を吸わせている最中、部屋の隅に何者かの気配に気付いた。
普段なら見逃す筈もないが、気が抜けていたんだろう。いつから見てたんだ?
「誰だ、そこに居んの」
反響する声に一拍置いて、ふざけた調子の声が上がる。
「俺だwww俺だよwwwハンバーグだよwwww」
「あぁ、カルラか。何してんだテメェ」
相変わらず訳の分からん事を言いながら、ヤツはしっかりとこっちへ向かって歩いてきた。
「他の階から飛んできたんすけどwww来たらお取り込み中だったからwwww暗くてよく見えないしwww今は大丈夫ですけどもwwww」
「ふぅん。つーか、いつから見てた?」
「お前がエロい声のお姉さんをぶっ刺したとこからwwwシンソがどうとかお話してるあたりじゃねぇかなwwwwなんだよシンソってwwwワケガワカラナイヨwwwwww」
こいつにならまぁ、聞かれても問題は無いだろう。ついでだし、話しておいてもいいかもしれない。
俺の頼み事を。
「聞いてたんならちょうどいい。お前に言っておきたいことがある」
「ん?なんすか改まってwww」
カルラはその辺に腰を下ろすと、ヘラヘラしながら促してきた。
「あー、どっから話すかな。まァいいや、とりあえず、真祖ってのは……」
吸血鬼の中でも、特別な生まれ方をした個体。魔核と心臓が一体化したもので、血を自在に操る事が出来る。この心臓のお陰で身体は朽ちず、衰える事はない。
しかし、永遠の肉体はあっても、魂までは永遠ではない。千年もすれば擦り減って、最後には無くなってしまう。
そうならないよう、一番最初に自らの血を与えた眷属を殺し、その魂を喰わなければならない。
「まさかあんたしゃんwwwリリィちゃんをその為にwwww」
「バーカ。んな事するかよ」
「え、じゃあ他にどうするんですのwww」
「それ以外に、俺が永らえる方法は無い。ずっと探してきたが、とうとう見つからなかった」
そこまで言うと、カルラは流石にふざけた態度をやめた。真剣に俺を見つめ返してくる。
「あと……どのくらい余裕あんの?」
「まぁ、1、2年くらいかな」
「え、短っ。どうすんの」
「そこで、テメェに頼み事だ」
俺も腰を落とすと、カルラの肩に手を置いた。無意識に、その手に力が籠もる。
「もしその月日を待たずに俺が死にそうな感じなら、俺の魂が朽ちる前に、俺の心臓を貰ってくれ。リリィを独りにしないために、俺の魂を継いでほしい」
「ファッ?!」
「勿論死ぬつもりは無ェが、魔王軍にも新しい戦力が続々と揃ってきてる。何が起きても不思議じゃねェ。これはまァ、保険みたいなモンだ」
カルラは驚きの声を発した後、目を見開いて固まっていた。無理もないだろうが、ここで『まだ手は有るはずだ』だの『諦めるな』だの青臭ェ事言ってくるようなら、託すのは別の奴にしようとも思った。
だが、コイツの返事は予想外だった。
「なんかまぁ、重たい話ってのはわかったけどさ、それってつまりwwwwデュフwwwリリィちゃんを拙者の伴侶にしろってことですなwwwwwおにいたまwwwwww」
「お前くらい馬鹿のほうが気楽に頼めると思ったが……想像以上の馬鹿だなお前。普通こんな話は警戒するモンだが」
「あざっすwww頼まれてやりますよwwwうへへwwww」
リリィに手を出さないように見張るのは変わらないが、ここまで明るくて人を引き寄せる奴も他には居ないだろう。コイツの傍にいれば、リリィはきっと寂しくない。
「まぁでもさぁ、おにいたまの心配する気持ちはわかるんすけどねwwwあんま終わる時のことばっか考えててもつまんないからwwwもっと楽しいこと考えて生きてこうぜwwww頼み事はちゃんと俺が聞いてあげるんだし、ちょっとくらい自分にも甘くしてあげてさwwwwwwやりたかった事全部やってこうぜwwwwww手始めにおっパブ行こうwwwwwwwww」
「ん……まァ、考えとくわ……」
馬鹿のクセに、普段空気読めないクセに、なんでいきなり気ィ遣えるようになってんだコイツ。
リリィを拾ってから今まで、無意識であろうが、確かに自分のことは顧みないことにしてた。リリィに対する責任感とか、そんな感じだ。
それを後悔する気持ちは微塵もないが、言われて初めて気付いた。
「じゃあ、俺は次の階に行くんでwwwヴァンもどっか飛んで加勢してねwwww」
「おう。ありがとな」
カルラが居なくなってから、俺はもう一度呟いた。
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