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13章
775.
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大きな鍋に水を入れると出汁を入れて暖炉に持っていき火をかける。
野菜を輪切りにして染みやすいように切り込みを入れた。
コハクのためにとっておいたお揚げも入れて、お肉のスジも串に刺して入れる。
「あとは……」
私はローラさんを呼ぶと卵を貰えないか聞いてみた。
「では厨房から頂いてきます」
ローラさんが卵や使えそうな食材を持ってきてくれた。
卵は茹でて殻を剥き鍋に入れる。
他の食材も使えそうなものは鍋に放り込んだ。
「煮込み料理ですか?」
ローラさんが後ろから鍋を覗き込んだ。
「そうだよ、寒い国は煮込み料理がいいよね……ってそうだ!私達ローラさんの知り合いに会ったよ!」
「知り合い?」
ローラさんが首を傾げて見つめてくる。
「うん、町に行ったら食堂があってロフティさんにあったよ。ローラさんの事心配してた……」
ロフテさんの名前を言うとローラさんは驚いた顔をした後目に涙を浮かべた。
「父が……まだ町に……」
「うん、あとおじいちゃんもいたよ」
「ふ、二人は……その……元気でしたか?」
「元気だけど食料が無くて大変そうだった、だから調味料と交換で食料置いてきたよ」
「うぅ……」
そう聞くとローラさんはガクッと膝をついて泣き出した。
「ローラさん……」
肩を震わせて泣くローラさんの背中をそっと撫でた。
「ありがとうございます……まだ父達が町にいると思わなかった」
ローラさんは涙を拭いて私にお礼を言った。
「ローラさんはなんで離れて暮らしてるの?」
「私達は城に強制的に労働に出されて……でもここでの賃金を町の為に使うと言われたので……」
町のために?
そう聞いて私は眉をひそめた。
町は寂れていて何か国から援助されているような様子はなかったからだ。
「良かった……ちゃんと町にお金はいっていたのですね」
ローラさんがホッとした顔をするが私はシルバ達と怪訝な顔で顔を見合わせる。
「ミヅキ様?」
その様子に不安そうな顔をした。
「えっとね……多分お金は出されてないと思う。だってロフティさん達ローラさんが無事な事も知らなかったし……」
「そんな……」
ローラさんは顔を真っ青にして口をおおった。
「私達はなんのために町を捨てて……」
「捨てたってどういうこと?」
ローラさんとロフティさんはお互いを思いあっている。
それなのに家族なのに会えないなんておかしい!
私はローラさんから詳しく話を聞くことにした。
話を聞くとローラさん達は町のことは忘れてこの城で働くなら町に金を工面してやると言われ若い女性達はみんなで城に出稼ぎのような形で連れてこられたそうだ。
城に行くのは家族には内密にするように言われてほとんど家を飛び出す形で別れたらしい。
しかし町の家族の為になるならとこの城に来た人達は文句も言わずにこれまで尽くして来たそうだ。
「なにそれ⋯⋯なんにも約束守られてないじゃん」
ローラさんもまさか国の王がそこまでするとは思っていなかったようだ。
「でも、兵士達は?あの人達だってこの国の人なんでしょ?」
「あの人達は傭兵だった人をお金で雇い兵士として置いてるだけです。この国を出た人達もいましたが彼らがどうなったかは知りません⋯⋯」
この国の情報がほとんど外に漏れてないことを考えると、その人達の安否は怪しくなる。
「ただでさえ年々厳しくなる寒い国なのにまさか何も支援されてなかったなんて⋯⋯父さん達に会いたい」
ローラさんはボソッと呟いた。
私よりも年上のローラさんだけどまだ若い、まだまだ親と暮らしていても不思議ではない年だろう。
私もローラさんの寂しそうな顔にベイカーさんたちの顔が浮かんできた。
「私もローラさんの気持ちよくわかる。家族に会いたいよね」
「ミヅキ様にも会いたい家族が?」
「うん」
やっぱり会いたい!
あって勝手したことを謝りたい、そして思いっきり怒られたい。
でもその前に⋯⋯
【ミヅキ⋯⋯】
シルバがため息をついて名前を呼ぶ。
【何考えてるの?】
シルクも半分呆れながら聞いてくる。
【だってこのままにしておけない!ローラさん達みたいに会いたいのに会えない家族がきっとまだいるんだよ】
【どうする気だ?】
【やっぱりあの男を倒す!】
【まぁそう言うと思ったけどな】
シルバはわかっていたのかため息をついた。
野菜を輪切りにして染みやすいように切り込みを入れた。
コハクのためにとっておいたお揚げも入れて、お肉のスジも串に刺して入れる。
「あとは……」
私はローラさんを呼ぶと卵を貰えないか聞いてみた。
「では厨房から頂いてきます」
ローラさんが卵や使えそうな食材を持ってきてくれた。
卵は茹でて殻を剥き鍋に入れる。
他の食材も使えそうなものは鍋に放り込んだ。
「煮込み料理ですか?」
ローラさんが後ろから鍋を覗き込んだ。
「そうだよ、寒い国は煮込み料理がいいよね……ってそうだ!私達ローラさんの知り合いに会ったよ!」
「知り合い?」
ローラさんが首を傾げて見つめてくる。
「うん、町に行ったら食堂があってロフティさんにあったよ。ローラさんの事心配してた……」
ロフテさんの名前を言うとローラさんは驚いた顔をした後目に涙を浮かべた。
「父が……まだ町に……」
「うん、あとおじいちゃんもいたよ」
「ふ、二人は……その……元気でしたか?」
「元気だけど食料が無くて大変そうだった、だから調味料と交換で食料置いてきたよ」
「うぅ……」
そう聞くとローラさんはガクッと膝をついて泣き出した。
「ローラさん……」
肩を震わせて泣くローラさんの背中をそっと撫でた。
「ありがとうございます……まだ父達が町にいると思わなかった」
ローラさんは涙を拭いて私にお礼を言った。
「ローラさんはなんで離れて暮らしてるの?」
「私達は城に強制的に労働に出されて……でもここでの賃金を町の為に使うと言われたので……」
町のために?
そう聞いて私は眉をひそめた。
町は寂れていて何か国から援助されているような様子はなかったからだ。
「良かった……ちゃんと町にお金はいっていたのですね」
ローラさんがホッとした顔をするが私はシルバ達と怪訝な顔で顔を見合わせる。
「ミヅキ様?」
その様子に不安そうな顔をした。
「えっとね……多分お金は出されてないと思う。だってロフティさん達ローラさんが無事な事も知らなかったし……」
「そんな……」
ローラさんは顔を真っ青にして口をおおった。
「私達はなんのために町を捨てて……」
「捨てたってどういうこと?」
ローラさんとロフティさんはお互いを思いあっている。
それなのに家族なのに会えないなんておかしい!
私はローラさんから詳しく話を聞くことにした。
話を聞くとローラさん達は町のことは忘れてこの城で働くなら町に金を工面してやると言われ若い女性達はみんなで城に出稼ぎのような形で連れてこられたそうだ。
城に行くのは家族には内密にするように言われてほとんど家を飛び出す形で別れたらしい。
しかし町の家族の為になるならとこの城に来た人達は文句も言わずにこれまで尽くして来たそうだ。
「なにそれ⋯⋯なんにも約束守られてないじゃん」
ローラさんもまさか国の王がそこまでするとは思っていなかったようだ。
「でも、兵士達は?あの人達だってこの国の人なんでしょ?」
「あの人達は傭兵だった人をお金で雇い兵士として置いてるだけです。この国を出た人達もいましたが彼らがどうなったかは知りません⋯⋯」
この国の情報がほとんど外に漏れてないことを考えると、その人達の安否は怪しくなる。
「ただでさえ年々厳しくなる寒い国なのにまさか何も支援されてなかったなんて⋯⋯父さん達に会いたい」
ローラさんはボソッと呟いた。
私よりも年上のローラさんだけどまだ若い、まだまだ親と暮らしていても不思議ではない年だろう。
私もローラさんの寂しそうな顔にベイカーさんたちの顔が浮かんできた。
「私もローラさんの気持ちよくわかる。家族に会いたいよね」
「ミヅキ様にも会いたい家族が?」
「うん」
やっぱり会いたい!
あって勝手したことを謝りたい、そして思いっきり怒られたい。
でもその前に⋯⋯
【ミヅキ⋯⋯】
シルバがため息をついて名前を呼ぶ。
【何考えてるの?】
シルクも半分呆れながら聞いてくる。
【だってこのままにしておけない!ローラさん達みたいに会いたいのに会えない家族がきっとまだいるんだよ】
【どうする気だ?】
【やっぱりあの男を倒す!】
【まぁそう言うと思ったけどな】
シルバはわかっていたのかため息をついた。
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