ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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番外編【ネタバレ注意】

ベイカーさんの秘密

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「 ベイカーさん!今日は依頼ないって言ってたよね?」

「え?あ、ああ」

私は笑顔でベイカーさんに話しかけた。

今日は私もお仕事はお休みしてゆっくりとしようと思っていたところベイカーさんもお休みと聞いてなら一緒に出かけたいと思って声をかけたのだ。

ベイカーさんの返事を待っていたが帰ってきたのは思ってもない返事だった。

「すまん!今日は野暮用があったの忘れてた、えっとミヅキはゆっくりとシルバ達と休んでろ!な!」

「えー!せっかくの一緒の休みなのにー」

ブーっと頬をふくらませて不満気な顔をする。
こうするとベイカーさんはたまに折れてくれるからだ。

しかしこの日は上手くいかなかった。

「すまん!埋め合わせは今度するから、じゃあな!」

ベイカーさんは慌てた様子で家を飛び出してしまった。

「つまんないなーじゃあセバスさんを誘おうかなー」

私はシルバ達とギルドに向かう事にした。

「セバスさーん!こんにちは」

「ミヅキさんこんにちは。あれ?今日はお休みするのではなかったのですか?」

休みと聞いていたのにギルドに来たことに不思議に思ったのだろう。

「セバスさんとお出かけしたいなーっと思って…でも忙しそうですね」

セバスさんの周りにある書類の山に誘うのを躊躇ってしまう。

「ミヅキさんのお誘いなら是非お付き合いしたいのですが…すみません」

申し訳なさそうな顔に慌てて首をふる。

「いいんです!お仕事頑張って下さい。また遊んで下さいね」

「はい」

セバスさんのにっこりと顔を見れたので良しとして私は今度はコジローさんの元に向かった。

「コジローさーん、あーそーぼ」

「ミヅキ!」

コジローさんは私の声が聞こえるとすぐに目の前に現れた。

「コジローさん!」

ガバッと抱きつくと優しく支えられる。

「どうしたんだい急に?」

「今日誰も遊んでくれなくて…コジローさんも忙しい?」

「うっ…だ、大丈夫…じゃないけど…でも…」

なんか自分の中で葛藤しているようで苦しそうな顔をさせてしまった。

「用事があるなら無理しなくていいよ?」

「いや、ミヅキよりも大事な用なんて…だが…」

【いいから用事ならちゃんと断れ】

シルバがコジローさんに助け舟を出してしまった。

「うん、無理ならいいよ。お仕事頑張って下さい」

私はコジローさんの腕から離れると笑顔でバイバイと手を振った。

「す、すまないミヅキ。シルバさんもすみませんでした」

コジローさんは何度も謝りながら出かけて行った。

【あーあ、今日はなんか不発だなー】

シルバに寄りかかってこれからどうしようかと考える。

本当はベイカーさんと美味しいお店を見つけたので食べに行こうと考えていたがなんか食欲もなくなってしまった。

【ミヅキ、俺達と一緒じゃダメなのか?】

シルバが落ち込む私の頬を優しくひと舐めする。

「わっ!」

突然舐められて驚きシルバを見ると優しい目が細まりもっと優しくなっていた。

【ううん、シルバ達がいるもんね!よし、みんなで美味しいもの食べに行こう!】

【そうだよ、ミヅキ僕らと行こう】

シンクが早く早くと私の髪を優しくつまんで引っ張った。

【シンクくすぐったーい】

笑いながらみんなでお店に向かう事にした。

お店までの道のりをシルバに乗りながら進んでいると、本来なら曲がる角をシルバが急に回れ右をした。

【え?シルバ行くお店はこの先だよ】

道を間違えたシルバに正しい道を指さした。

【そ、そうだったか?まぁこっちからでも行けるんじゃないか】

シルバは道を戻る気はないのかそのまま進んでいく。

【ふーん?いいけど…じゃあ次を曲がってね】

【待って!シルバ次は左がいいんじゃない!】

今度はシンクが反対の方向に行こうとする。

【そうすると遠ざかっちゃうよ】

私は変なシルバ達に首を傾げて上から降りた。

【こっちだよ】

先に歩いて店の場所を教えてあげようとすると

【ミヅキ、待って!】

シンクが慌てて私の顔めがけて飛んできた。

「わー!」

驚いて避けると視線の先に見た事ある人が歩いていた…

「ベイカーさん?」

用事があると私のお誘いを断ったベイカーさんが女性と楽しそうに歩いていた。

【【あーあ】】

後ろではシルバとシンクの大きなため息が聞こえてきた。
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