ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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番外編【ネタバレ注意】

神のイタズラ3

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「少し遠いんだけど…大丈夫かな?」

メリアちゃんが心配そうに聞いてくる。

「あっ!ならプルシアに乗ってみませんか?プルシアならみんなを運べるよ」

「この子が?」

メリアちゃんが小さなプルシアを見て驚いた。

「この子は大きくなれるんです!でもみんなには秘密にしてくださいね」

「いいの?そんな大事な事私に話して」

メリアちゃんが心配そうにする。

「そうやって心配してくれる人に嘘なんてつけません!それにメリアちゃんなら大丈夫だって思えます」

「ありがとう、絶対に他の人には言わないよ」

ジャンさんにも同じように口止めして、人のいないところまで行ってプルシアに元の大きさに戻って貰った。

メリアちゃん達は最初こそ驚いたが、すぐになれてくれる。

聞けばオニキスも同じように大きくなって空を飛べるらしい。

でもこの事は秘密らしいのでお互いに共通の秘密ができた。



プルシアに運んでもらい、メリアちゃんの工房兼自宅に到着する。

「可愛い!」

まるでおとぎ話に出てきそうなお店にテンションが上がる!

「こっちに工房があるよ」

メリアちゃんが工房の中を案内してくれる。

「ここで剣を打つんだよ」

おお!なんか職人って感じだ!

メリアちゃんは早速依頼の剣を打ってくれると言う。

家で自由に待つように言われたがシルバ達が外に行きたいと言うので少し家の周りを散策する事にした。

「なんか生えてる植物とか…見た事ないね」

ベイカーさんと周りを観察しながら進んだ。

「えー?それってこの辺では普通の植物だよ~」

ジャンさんが私達に教えてくれた。

国が違うと生えてる植物まで違うのかな?

ちょっと疑問に思いながらも少し珍しい草木を収納にしまった。


遊んでるうちにメリアちゃんは剣を打ってくれた…それは見惚れるほどに美しく温かい気持ちになる剣だった。

「すごい…私は剣が使えないけどすごいのはわかる!」

「これは…いいなぁ~俺も欲しいくらいだ」

ベイカーさんがまじまじと手に取って眺めた。

「そんなに褒められても…」

メリアちゃんは恥ずかしそうに頬を赤らめていた。

「これって…かなり値が張るよね…預かってるお金で足りるかな?」

ベイカーさんにコソッと話すと

「言われてるお金でいいよ」

「でも…これですよ」

私は依頼主のお金の入った袋を差し出す。

メリアちゃんがそれを受け取って中身を確認するとジャンさんが覗き込んだ。

そして二人で顔を見合わせて困惑する。

「やっぱり少ないですか…」

「えっと…このお金って…」

「金貨十枚です…」

「「金貨!?Bビーンズじゃないくて?」」

「ビーンズ?」

今度は私とベイカーさんが顔を見合わせて首を傾げた。

確認するとお互い見た事もないお金だった…

「これは…予想外。さすがにお金もないのに受け取れないね…」

私はガックリと肩を落とす。

するとメリアちゃんは何か考えるように真剣な顔をしていたと思うと顔をあげた。

「このお金でいいよ!」

「メリアちゃん~」

ジャンさんが困った子に注意するように名前を呼んだ。

「いいんです。異国のお金なんて珍しいし記念になるから…それにミヅキちゃん達との思い出になるしね」

メリアちゃん~!!

私は感激してメリアちゃんに抱きついた!

「ありがとうございます!他にも何か渡せるものないかな…」

私は収納の中を漁っていると前にシルバが拾った鉱石が出てきた。

「メリアちゃん…鍛冶師なら鉱石とか使うよね。これ私が持ってても使えないからよかったらもらってください」

色とりどりの鉱石をメリアちゃんにプレゼントする。

「いいの!?なんか…貴重なのもありそうな…」

メリアちゃんが一つ一つ確認している。

「うん!私には使えないし!」

「ちょっとまってて!」

メリアちゃんは鉱石を抱えると工房にまた戻ってしまった。

すると工房からカーン!カーン!と金属を叩くリズミカルな音がする。

その音をメリアちゃんの眷属達はユラユラと揺れながら気持ちよさそうに聴いていた。

音が止むとメリアちゃんが工房から出てくる…そしてその手には先程の鉱石が埋め込まれた腕輪を持っていた。

「わ!かっこいい!」

あんな短時間でこんな素敵なものを作ってしまうなんて…メリアちゃんはかなり優秀な鍛冶師さんだ!

メリアちゃんの作品に見惚れていると…

「はい、ミヅキちゃん鉱石のお礼と会えた記念に」

可愛い赤い鉱石が埋め込まれた腕輪を差し出した。

「え?えー!これを私に?」

「うん!もらって欲しいな」

「で、でも…この国のお金ないし…もちろんお金があったら買いますけど…」

「これは私からのプレゼントだよ。プレゼントにお金は貰えないよ。それにこんな綺麗な鉱石をたくさん貰えたからね」

「いいのかな…」

私はベイカーさんを見上げる。

「メリアさんがここまで言ってくれてるんだ貰っておけ」

「うん!メリアちゃんありがとう!」

「どういたしまして」

腕輪をつける私をメリアちゃんは嬉しそうに見つめていた。



剣も受け取り、腕輪までもらってホクホクの私達は名残惜しいが帰ることに…

「また…会いたいな」

「そうだね。きっとこの腕輪がまた引き合わせてくれるよ」

私の腕に輝く腕輪とお揃いの腕輪をメリアちゃんも自分の腕につけていた。

「うん!またいつか…」

「またね!」

私達はプルシアに乗るとメリアちゃん達に手を振る!

【今度うちにも遊びに来いよ】

【そうだね!歓迎するよー】

【またな】

【ばいばいー】

仲良くなったシルバ達も眷属のみんなに挨拶をしていた。

────またいつか…

────いく!遊びいく!

────お気をつけて

「ありがとう~!メリアちゃんのこと絶対に忘れないよ~」

私はみんなが見えなくなるまで手を振り続けた…





『フゥ…どうにか会えたみたいだね』

『ええ、この世界に巻き込んでしまった二人のいい息抜きになればと思いましたが…成功のようです』

『彼女には悪い事をしてしまったから…いい出会いみたいでよかった』

『でも…あの二人は違う世界の子達、今回は道を繋げて一時だけ会えるようにしただけです』

『でもまた、もしかしたらこの道が再び繋がる時が来るかもね』

『そうですね…』

二人の神と呼ばれる存在は微笑みながら自分達の愛しい子を見つめていた。
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