ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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12章(続き)

737.

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アナテマにあった日の朝、私はギルバート王に謁見を頼んだ。

ギルバート王は快く了承してくれてすぐに話ができることになった。

そこにはベイカーさんやセバスさん、ディムロスじいちゃん達も呼んでもらった。

「ミヅキから呼びだしとは珍しいな、何があった?」

ギルバート王から聞かれて私は唾を飲み込む。

「実は…」

私は少し迷ったがアナテマとあった夢の中の出来事を話した。

最初は穏やかな顔をしていたみんなもアナテマの話に徐々に表情が険しくなる。

「ミヅキ、まさか行くわけないよな…」

ベイカーさんが怒りながら聞いてきた。
眉間に皺がより、こめかみがピクピクと動いている。

私に…というよりアナテマに怒っているみたいだ。

「行くならみんなには話さないでいくよ!話したって事はみんなに協力して欲しくて…私だけじゃどうにも出来なそうなんだ…」

力及ばす不甲斐なくなる。

「アナテマはあの姿から私に関係がある人物なんだと思う。その容姿のせいでシルバ達は思うように攻撃できないんだよ。私も夢の中で魔法で攻撃してみたけど全然ダメだった」

「シルバ達が戦力外になるのは痛いですね…しかもミヅキさんの魔法が効かないとなると余程の使い手かあの魔石のせいか…」

セバスさんが顎に手を当てて険しい顔をしていた。

【そんなことないぞ!あれはミヅキでは無い!次こそは…】

シルバが自分が戦力外と言われて唸る。

【私にもっと力があったら良かったんだけど…ごめんね】

シルバを抱きしめて謝った。
シルバ達が責任を感じる事ではないのに…

「明後日の真夜中に使い魔が来ると言ったんだな」

「うん、どんな感じで来るのかはわかんないけど…」

「ならその時は総出でミヅキを警護するべきだな。ミヅキを絶対にあんなやつのところには行かせられん!」

ベイカーさんが怖い顔で言い切った。

「もちろんじゃ!ミヅキ、安心せいみんなで守ってやるからな」

じいちゃんが心配するなと頭を撫でる。

「ミヅキさんをこれ以上他所にやる気はありません。それによく話してくださいましたね」

セバスさんが優しい声で褒めてくれた。

「ミヅキには国からも恩がある。できる限りの事はする」

ギルバート王がそういうと皆が当たり前だと頷いている。

「みんな…ありがとうございます。私も一緒に戦うから!」

グッと拳を握るとベイカーさんにポンと頭を叩かれた。

「お前はみんなに守って貰ってればいいんだよ。いつも通りシルバ達と寝てりゃいい、部屋には誰も通さねぇからな」

「うん」

「では私は部隊長達と明後日に向けて話をする。各国の王達が来てるからそちらにも助けを求めてみよう」

「えっ!」

私が声をあげるとどうしたとギルバート王に見られる。

「何かあるなら言ってくれ」

「他の国のみんなには…あんまり迷惑かけたくない…もし私に関わったら…」

他にも襲われる対象が増えてしまうのではと不安になる。

「皆そんなことは思わないと思うぞ。まぁミヅキが嫌なら無理にとは…」

ギルバート王はどうするとアルフノーヴァさん達の方を見た。

「各国もあの者には被害にあってます。一応注意を促しておくべきかと…自衛を強化しておいて貰うだけでも警護の戦力をミヅキさんの警護にまわせます」

「そうだな、ミヅキそれでもいいか?」

「は、はい。私の事は言わなくてもいいからみんな気をつけるように伝えて下さい」

ギルバートは頷き従者を呼んですぐに各国に言伝をまわすように伝えた。

「こちらもできる限りの事はする。しかしずっと張り詰めている訳にも行かないだろう。今はゆっくりと休んで明日に向けて英気を養うんだ。何か美味しいものでも用意しようか?」

「え!いいの!?」

【そりゃいいな、美味いもん食えば力もわく】

「大賛成だ!」

シルバとベイカーさんがいち早く返事をした。

「よーし!私もみんなにお世話になるし何か作ろっかなー!」

腕まくりをするとシルバとベイカーさんの目がキラッと光る。

「【何を作るんだ!】」

【ミヅキ!俺は肉がいい】

「ミヅキ、肉なんかいいんじゃないか?」

「わかってるよーその前にお肉を用意しないとね」

【よし!明後日に備えて体を動かすか】

シルバがグンッ!と伸びをして立ち上がった。

「でも外に出るのは危ないんじゃないですか?」

セバスさんが心配そうにする。

「わしが行こう、他にも何人か行けばどうだ?」

じいちゃんが頼もしく腕を上げた。

「部隊長達も何人かお供させましょう」

【あいつらも来るのか、お荷物にならなきゃいいが…】

シルバが迷惑そうにする。

「シルバそう言わないの」

不服そうにするシルバの喉を撫でると仕方ないと納得してくれた。

「まぁ明後日と言っていたのならその前に来ることは無いと思いたいですが、十分に注意してくださいね」

「はい!でも多分大丈夫です。だって無理やり連れてこうとするなら夜に出来たはずなのにしなかったから…」

何となく確信に近い思いがあった。


私たちは軽く朝食を取ると早速狩りに向かう事にした。

外に出る城門で待ち合わせをしてみんなが来るのを待っているとミシェル隊長とタナカ隊長にセシル隊長が部隊兵達を引き連れて現れた。

「えっ…あんなに行くの?」

あまりの人数に何事かと注目される。

「おう、ミヅキ!肉を狩りに行くんだって?」

するとセシル隊長の部隊からアランさんが顔を覗かせた。

「アランさんも行くんだ…」

なんかすごい討伐隊でも編成されたかのような雰囲気だった。

「と、とりあえず魔物を狩りに行くだけだよ?こんなにいる?」

ベイカーさんに確認を取るがこれくらい用心して置いた方がいいと言われてしまった。

アナテマと一度手を合わせているベイカーさんは足りないくらいだと言う。

頼んでる自分としては申し訳ない気もするが…

「じゃあ行きましょう!」

ミシェル隊長の号令にみんなでとりあえず王都の外に出ることにした。
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