ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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12章(続き)

734.

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「エルフ達のお店が大繁盛らしいですな」

ギルバート王はアンドロメダ王に笑いかけると微笑んで頷いた。

「はい、皆様珍しい料理だと好評のようです。用意した分は売り切れて明日はさらに売ると張り切っております。これも許可を出してくださったおかげですね、感謝致します」

アンドロメダ王は深く頭を下げた。

「それならよかった、他の国の料理もみな好評だと聞いております。もし何かあればおっしゃって下さい。対応致しますから」

ギルバート王は円卓に並ぶ他の国の王達にも声をかけた。

ここは王の間の奥にある部屋だった。

部屋の中には各国の王だけが集まり話をしていた。
アルフノーヴァだけは許可をもらいギルバート王の後ろに控えていた。

「では改めてお集まりいただきありがとうございます。ミヅキが繋いでくれた縁に感謝します」

「当のミヅキがいませんが?」

クスクスと海の国のジョルダン王が笑った。

「すみません、一応はまだ子供…それに国の事情には巻き込みたくないのです」

ギルバート王が頭を下げると各国納得するように頷いた。

「まぁそうでしょうね、我らもその考えに同意致します」

サウス国のレミオロン王も頷く。

「でないと彼女の周りが黙っていないでしょう」

「その通りだな」

獣人の国のアトラス王がガハハと笑う。

「そういう事なので我々だけで話を進めていきたいと思っています。話の内容次第では後でミヅキ達にも話の内容を伝えるつもりでおりますがそこのところは大丈夫でしょうか?」

海の国にサウス国、獣人の国にエルフの国の各王達は笑って頷く。

「もちろんです。ミヅキ達には国を救って貰っています。返しきれない恩がありますから」

「「「我々も同じです」」」

ギルバート王は自分と同じ思いでいてくれる王達に感謝した。
そしてそれはミヅキ自身の力で彼らの信頼を勝ち取ったのだと改めて感じていた。

「感謝致します。皆様も同じ気持ちなら話が早い…それでは早速この度お呼び出ししたわけを話させていただきます。説明はアルフノーヴァからお伝えします」

ギルバート王が声をかけるとアルフノーヴァが頷き前に出た。

「皆様この度はお集まりありがとうございます。私ウエスト国の相談役で今紹介いただきましたアルフノーヴァと申します」

アンドロメダ王は知っているばかりに頷く。

「ご承知の方もいると思いますが気にせず話を進めさせていただきます。事の始まりはウエスト国で人体実験が行われていた事から発覚しました…」

「人体実験…」

そう聞いて各国の王達が顔をしかめた。

「はい、この黒い魔石はご存知ですよね」

アルフノーヴァがミヅキから預かっていた黒い魔石を取り出してテーブルに置いた。

それを見て皆嫌そうに仰け反った。

「今は浄化されてますので触れても大丈夫です。皆様の国もこれのせいで被害に会われたかと思います」

「こんな色の魔石があるとは…」

「海の国の黒い痣もこれのせいかと思われます」

「なに!あれもだと…」

「はい、同じ成分が使われてます…ですからミヅキさんが浄化できたのです」

「私の国もこれのおかげで仲間が犠牲になった」

アンドロメダ王が悲しそうに瞳を閉じた。

「私の部下もこれに魅了されてしまった…一体コレはなんなんだ!?」

アトラス王が魔石を睨みつける。

「この魔石のあるところにミヅキにそっくりの子供が目撃されております。どうもの子がこの魔石を作っていると思われます」

「ミヅキに?」

「ああ、私も見た」

アトラス王が頷く。

「しかしミヅキとは似ていても中身はまるで違う。ミヅキの真逆の存在に感じた」

「まだ全ての事はわかっていませんがどうもその子供と黒い魔石はノース国から来たのでは無いかと…」

「ノース国から…」

「はい、今ノース国は外からの侵入を拒んでいます」

「あそこは雪が一年中降る過酷な国だが住民達は争い事も好まない静かな国だったような」

サウス国のジョルダン王が昔の事を思い出しながらは話した。

「その争いを好まなかった国が今は周りの町や村を襲っているようなんです」

「「「えっ!?」」」

思いもしない話しに各国の王達は眉をひそめた。

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