ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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14章

621.レオンハルト視点…合流

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「レオンハルト様!」

アルフノーヴァは部屋へと入るなり声をあげると

「師匠!」

レオンハルトがほっと息を吐いてアルフノーヴァを歓迎する。

「急いで来ましたが…これはどういう事でしょう。私は遅すぎましたか?」

「いや!まだ大丈夫だ!…と思う」

レオンハルトは自信なさげにシリウスとユリウスを見た。

「あれは不味かったと思いますよ…一緒のベッドで寝るなど…」

ユリウスがため息をつくと

「一緒のベッド…」

レオンハルトを見つめると顔を真っ赤にして否定する。

「ち、違うんだ!あれはあの女が勝手に俺のベッドに潜り込んできていて…急いで部屋から出した所をたまたま廊下を通りかかったメイドに見られたんだ…」

「ユリウスとシリウスはいなかったのですか?」

「ちょうど我らが居ない時を見計らって来たようです…申し訳ございません」

ユリウスが謝ると

「まさかそんな事までしてくるとは…獣人の誇りはないのか」

シリウスが不快そうに顔を歪めた。

「レオンハルト様…その獣人の女性とは結婚は考えていないのですね」

「当たり前だ!バイオレッドが悪いとかではなく…俺はやはりミヅキが…」

レオンハルトが頬を染めると

「そうですね…せめてちゃんと玉砕してから次にいきたいものですからね」

アルフノーヴァがうんうんと頷く。

「ぎょ、玉砕なんか!…しない…よ」

レオンハルトが力なく答えた。

「まぁ今のレオンハルト様なら少しは希望があると思いますよ」

アルフノーヴァが自信なさげに俯くレオンハルトに笑いかけた。

「だ、だよな!」

「しかしまだシリウスとユリウスの方が可能性が高そうですが…」

本人に聞こえないように呟いた…

「では、これまでの状況を詳しく教えていただきますか?とりあえずレオンハルトがいつも通りと言うことはわかりました」

「ああ…」

レオンハルトはムッと顔をしかめながもこれまでの経緯を説明した…


「なるほど…それはやはり何かこの国で宜しくない事が起きているようですね…しかしおかしいな…」

アルフノーヴァが納得いかないと顔を曇らせた。

「何かありましたか?」

ユリウスが聞くと

「いえ…こう言うトラブルは…ほら、ミヅキさんが居てこそおきるはずなのでね…彼女がいないのに起きたことが腑に落ちなくて…」

「それは言い過ぎなのでは?」

シリウスが聞くと

「いえ、私は数日前までミヅキさん達とエルフの国に里帰りにいっておりましたがバッチリとトラブルがおきましたよ。本人や周りの人達もそれを認めてましたし…」

「でもミヅキがいない場所でも事件は起きるだろ?たまたまなんじゃないか?それともここにミヅキが来ているとか!?」

レオンハルトがガバッ!と立ち上がると

「いえ!それはないかと…お連れのドラゴンのプルシアさんがミヅキさん達の町の方に飛び立つのを確認しましたから…」

「そうか…」

レオンハルトは少し残念そうにすると…

ピクッ…

シリウスがクンクンと鼻を動かす。

「どうした?」

レオンハルトがシリウスの様子に振り返って声をかけると…

「いえ…気の所為でした…」

シリウスが首を捻った。

するとトントン…扉を叩く音に皆が扉に目を向けると、ユリウスが声をかけた。

「バイオレッド様です…レオンハルト様に会いに…」

バイオレッドのお付のメイドの声がする。

扉を開くとボーッと前を見つめたバイオレッドが部屋の中と入ると

「では…失礼します」

お付のメイドはバイオレッドが中に入るのを確認して部屋を出ていってしまった。

「王族の姫を一人で他所の国の男が集まる部屋に置いていくのですか?」

アルフノーヴァが今見た光景に驚いていると

「もうずっとああなんだ…しかも…」

レオンハルトが顔を顰めてバイオレッドを見ると

「レオンハルト様…今日も好きなようにお願いします」

バイオレッドは羽織っていた服を脱ぎながらレオンハルトに近づいてきた。

「またか…」

レオンハルトは恥ずかしがることもなく用意しておいたシーツを掴むと近づいてくるバイオレッドの肩にかける。

そして端をギュッと縛るとベッドに寝かせた。

「レ、レオンハルト様!」

アルフノーヴァが驚き声をあげると

「すぐに服を脱いで襲おうとしてくるんだ…だからシーツで身動き取れないようにして迎えが来るまで寝かせておく」

見ればバイオレッドは抵抗する事もなくベッドで大人しく横になっている。

「びっくり致しました…レオンハルト様にそのようなご趣味があるのかと…」

アルフノーヴァはフーっと深く息を吐くと胸をなで下ろす。

「そういうご趣味ってなんだ?」

レオンハルトが眉を顰めると

「いえ、人を縛り付けて楽しむのかと…」

「ば、馬鹿野郎!!」

レオンハルトは耳まで真っ赤に染めて大声をあげた。

「はは、レオンハルト様にそのような度胸はありませんよ。初めて彼女が服を脱ぎ出した時は私の後ろに隠れましたから」

ユリウスが苦笑すると

「まぁそうでしょうね」

アルフノーヴァも納得して笑った。

「な、なんかムカつく反応だな…」

レオンハルトが悔しそうにしていると

「ではちょうどいいので彼女の様子を確認してみましょう…」

レオンハルトはベッドに横になっているバイオレッドに近づいて顔を覗き込む…その視点は宙を見ており目に生気がない。

「確かに薬で操られているような反応ですね…」

「だかユリウスやシリウスが言うには薬品の匂いは無いらしい」

「お二人が感じないのでしたら、そうなのでしょう…それか匂いのしない薬品か…」

アルフノーヴァはバイオレッドの脈や体に傷などはないか確認していると…

「これは…」

腕に最近出来たような小さな傷を見つける。

ユリウスが近づいて一緒に見ると

「これは…何かの針の跡でしょうか?」

「そうだね…しかも最近だろうね…ここは何か匂いはするかい?」

ユリウスが近づいて匂いを嗅ぐと…

「ん…微かですが何か匂いがします…でもなんの薬かどうかまでは…」

ユリウスが残念そうに首を振ると…

「やはり魔法ですか?」

レオンハルトが気になって後ろから覗き込む。

「ん…催眠の類の魔法でしょうか…」

アルフノーヴァはバイオレッドの頭に手を乗せて自分の催眠魔法をかけてみる。

「それは?」

レオンハルトが聞くと

「私の魔法で上書きをしてみます…私の方が魔力が上なら上手くいくでしょう…」

アルフノーヴァが手をかざしているがバイオレッドの様子は変わらない…

「どうしたんだ?」

たまらずにレオンハルトが伺うと

「どうやら…先に魔法をかけた方の方が私よりも上位の魔力の持ち主のようです」

「「「え…」」」

三人は驚いてアルフノーヴァを見るが冗談を言っているような顔には見えなかった…
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