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14章
620.レオンハルト視点
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「どうされたのですかレオンハルト様!」
「いや…きっともう兵士達を集めるのは難しいだろう、先程時間をかけられたのはその為かもしれない…」
「でしたら我らだけでも…いえ、レオンハルト様だけでもお逃げいただければ…」
「それは出来ん、そんなことになれば残された者達がどうなるか…それこそ そのせいでまた戦争になるかもしれない。だから兵士の中で一番馬の扱いの上手い者に手紙を持たせろ…アルフノーヴァ師匠を呼ぶんだ」
「アルフノーヴァ様を?」
「彼女の洗脳の様な症状が薬で無いのなら魔法しか考えられない、魔法と言えば師匠だろ。彼女の洗脳が解ければこの国で何が起きてるのかわかるだろう」
「しかし獣人達が魔法…ですか?」
シリウスもユリウスも同じように顔をしかめる。
「お言葉ですが我ら獣人は魔法が苦手です…この様な高度な魔法を使える者がいるとは思えません」
「それでも知識も経験も豊富なアルフノーヴァ師匠がくるが適任だろ…この事をウエスト国の父上達にもまだ広めないように言っておいてもらおう…それにはやはり俺の師匠として数人呼ぶくらいがいいだろう…」
「わかりました…我らとしてもアルフノーヴァ様が来ていただければ心強いです」
「では早速…」
ユリウスはペンを持つと紙に書き出す。
「内容は…レオンハルト様の婚約の事の相談としておきましょう…途中で見られても問題無いような文にしておかないと…」
「ミヅキに惚れているレオンハルト様が婚約などありえないからな、向こうである程度察して急いで来てくれるといいが…」
ユリウスは文に印章を押した。
それをシリウスがこっそりと部屋を抜け出して兵士達が休んでいる部屋へと向かう。
シリウスは信頼のおける兵士に声をかけて文を託した…
兵士は獣人の国を無事抜け出しウエスト国へとレオンハルト王子達の文を届けた。
それを受け取ったギルバート王は…
「これは一体どういう事だ…」
シリウスからの文に顔を顰めてもう一度確認する。
「レオンハルト様が獣人と婚約?ありえませんね」
宰相がキッパリと否定する。
「アルフノーヴァを呼ぶ当たり…何かあったのだろう…しかしアルフノーヴァは今は休暇中、しかもミヅキの町に行ってるとはタイミングが悪い…」
すると兵士が慌てて駆けつけて来ると
「ミヅキちゃんが王都に到着したようです!アルフノーヴァ様の姿も確認致しました!」
「何!」
ギルバートが立ち上がると
「急いでアルフノーヴァをここへ呼べ!」
「は、はい!」
兵士はまた急いで回れ右をして駆け出した。
話を聞いたアルフノーヴァは…
「それはなんともきな臭い…」
「レオンハルトもあまり事を大きくはしたくないようだ…どうにかアルフノーヴァ上手く収めて来てくれないか?」
「そうですね…私も獣人の国は興味があります…すぐに向かいましょう」
「帰ってきてすぐですまないな」
ギルバートが申し訳なさそうにすると
「いえ…プルシアさんに乗せて貰ったので疲れはありませんから」
思い出したのか嬉しそうに頷く。
「そうだ!これも大事な事だがこの事はミヅキ達には秘密だ!この事がバレてみろ…」
「そうですね…お似合いだね!とか…祝福します!など言いそうです…」
「レオンハルトにはミヅキを嫁に…と諦めたわけでは無いからな!良いな、この事はここだけの事にして他言無用だぞ!」
ギルバートが部屋の中の大臣達を睨みつける。
「我らとしてもミヅキ様がレオンハルト様の婚約者になっていただければと思っております…そこは皆同じでしょう」
大臣が言うと頷きあった。
「よし…ではアルフノーヴァ…よろしく頼む」
アルフノーヴァは微笑むと少人数で獣人の国へと向かった。
門を出るとき遠くにプルシア達が飛び立つ姿を確認する。
「よかった…無事に町に帰るようですね」
アルフノーヴァはプルシア達を見てそっと頭を下げると獣人の国を目指して馬を走らせた!
途中何度か馬を休ませながら順調に進んでいると…
「アルフノーヴァ様!横から何か砂埃が!」
兵士の言葉にアルフノーヴァが確認すると確かにこちらに方角に何かが向かって来ていた…
「あれは…」
アルフノーヴァが目を細めると…
「不味い!皆さん何処か高台に避難して下さい!あれは魔物の群れです!」
アルフノーヴァは馬を操りながら高台を探すと…
「あそこです!皆さん付いてきて下さい!」
大きな岩場目掛けて馬の腹を蹴ってスピードをあげた。
「はやく!追いつかれる…」
アルフノーヴァ達は間一髪どうにか避けると魔物達はそのままアルフノーヴァ達をスルーして走り抜けて行った…
「なんだったのだ…」
襲う事なく走り抜けた魔物達の群れを唖然と見送ると…
「何かから逃げているようでしたね…」
アルフノーヴァは魔物達が走ってきた先をじっと見つめた…
その後は大したトラブルもなく獣人の国へと到着した…アルフノーヴァ達は真っ直ぐに獣人の国の王宮へと向かった。
「止まれ!」
王宮の前で門番に止められるとアルフノーヴァは書状を見せる。
「私はウエスト国より参りました、レオンハルト様の使いの者です…レオンハルト様にお目通りをお願い致します」
アルフノーヴァが優雅に微笑むと書状を渡す。
「ああ、バイオレッド様の婚約の事で来たんだな!わかった通れ」
獣人は頷くとアルフノーヴァ達を中へと通す。
「婚約…それはまだ正式には決まっていませんよね」
アルフノーヴァが思わず聞くと
「いやもう本決まりだと聞いているが?これで我らもお前達と同じだな!」
嬉しそうに笑っている…よく見れば王宮は獣人の国の国旗とウエスト国の国旗がクロスして飾られていた…
それは婚約が決まったかの様な装いだった…
遅かったのか…
アルフノーヴァは急いでレオンハルト様の元に案内してもらった!
「いや…きっともう兵士達を集めるのは難しいだろう、先程時間をかけられたのはその為かもしれない…」
「でしたら我らだけでも…いえ、レオンハルト様だけでもお逃げいただければ…」
「それは出来ん、そんなことになれば残された者達がどうなるか…それこそ そのせいでまた戦争になるかもしれない。だから兵士の中で一番馬の扱いの上手い者に手紙を持たせろ…アルフノーヴァ師匠を呼ぶんだ」
「アルフノーヴァ様を?」
「彼女の洗脳の様な症状が薬で無いのなら魔法しか考えられない、魔法と言えば師匠だろ。彼女の洗脳が解ければこの国で何が起きてるのかわかるだろう」
「しかし獣人達が魔法…ですか?」
シリウスもユリウスも同じように顔をしかめる。
「お言葉ですが我ら獣人は魔法が苦手です…この様な高度な魔法を使える者がいるとは思えません」
「それでも知識も経験も豊富なアルフノーヴァ師匠がくるが適任だろ…この事をウエスト国の父上達にもまだ広めないように言っておいてもらおう…それにはやはり俺の師匠として数人呼ぶくらいがいいだろう…」
「わかりました…我らとしてもアルフノーヴァ様が来ていただければ心強いです」
「では早速…」
ユリウスはペンを持つと紙に書き出す。
「内容は…レオンハルト様の婚約の事の相談としておきましょう…途中で見られても問題無いような文にしておかないと…」
「ミヅキに惚れているレオンハルト様が婚約などありえないからな、向こうである程度察して急いで来てくれるといいが…」
ユリウスは文に印章を押した。
それをシリウスがこっそりと部屋を抜け出して兵士達が休んでいる部屋へと向かう。
シリウスは信頼のおける兵士に声をかけて文を託した…
兵士は獣人の国を無事抜け出しウエスト国へとレオンハルト王子達の文を届けた。
それを受け取ったギルバート王は…
「これは一体どういう事だ…」
シリウスからの文に顔を顰めてもう一度確認する。
「レオンハルト様が獣人と婚約?ありえませんね」
宰相がキッパリと否定する。
「アルフノーヴァを呼ぶ当たり…何かあったのだろう…しかしアルフノーヴァは今は休暇中、しかもミヅキの町に行ってるとはタイミングが悪い…」
すると兵士が慌てて駆けつけて来ると
「ミヅキちゃんが王都に到着したようです!アルフノーヴァ様の姿も確認致しました!」
「何!」
ギルバートが立ち上がると
「急いでアルフノーヴァをここへ呼べ!」
「は、はい!」
兵士はまた急いで回れ右をして駆け出した。
話を聞いたアルフノーヴァは…
「それはなんともきな臭い…」
「レオンハルトもあまり事を大きくはしたくないようだ…どうにかアルフノーヴァ上手く収めて来てくれないか?」
「そうですね…私も獣人の国は興味があります…すぐに向かいましょう」
「帰ってきてすぐですまないな」
ギルバートが申し訳なさそうにすると
「いえ…プルシアさんに乗せて貰ったので疲れはありませんから」
思い出したのか嬉しそうに頷く。
「そうだ!これも大事な事だがこの事はミヅキ達には秘密だ!この事がバレてみろ…」
「そうですね…お似合いだね!とか…祝福します!など言いそうです…」
「レオンハルトにはミヅキを嫁に…と諦めたわけでは無いからな!良いな、この事はここだけの事にして他言無用だぞ!」
ギルバートが部屋の中の大臣達を睨みつける。
「我らとしてもミヅキ様がレオンハルト様の婚約者になっていただければと思っております…そこは皆同じでしょう」
大臣が言うと頷きあった。
「よし…ではアルフノーヴァ…よろしく頼む」
アルフノーヴァは微笑むと少人数で獣人の国へと向かった。
門を出るとき遠くにプルシア達が飛び立つ姿を確認する。
「よかった…無事に町に帰るようですね」
アルフノーヴァはプルシア達を見てそっと頭を下げると獣人の国を目指して馬を走らせた!
途中何度か馬を休ませながら順調に進んでいると…
「アルフノーヴァ様!横から何か砂埃が!」
兵士の言葉にアルフノーヴァが確認すると確かにこちらに方角に何かが向かって来ていた…
「あれは…」
アルフノーヴァが目を細めると…
「不味い!皆さん何処か高台に避難して下さい!あれは魔物の群れです!」
アルフノーヴァは馬を操りながら高台を探すと…
「あそこです!皆さん付いてきて下さい!」
大きな岩場目掛けて馬の腹を蹴ってスピードをあげた。
「はやく!追いつかれる…」
アルフノーヴァ達は間一髪どうにか避けると魔物達はそのままアルフノーヴァ達をスルーして走り抜けて行った…
「なんだったのだ…」
襲う事なく走り抜けた魔物達の群れを唖然と見送ると…
「何かから逃げているようでしたね…」
アルフノーヴァは魔物達が走ってきた先をじっと見つめた…
その後は大したトラブルもなく獣人の国へと到着した…アルフノーヴァ達は真っ直ぐに獣人の国の王宮へと向かった。
「止まれ!」
王宮の前で門番に止められるとアルフノーヴァは書状を見せる。
「私はウエスト国より参りました、レオンハルト様の使いの者です…レオンハルト様にお目通りをお願い致します」
アルフノーヴァが優雅に微笑むと書状を渡す。
「ああ、バイオレッド様の婚約の事で来たんだな!わかった通れ」
獣人は頷くとアルフノーヴァ達を中へと通す。
「婚約…それはまだ正式には決まっていませんよね」
アルフノーヴァが思わず聞くと
「いやもう本決まりだと聞いているが?これで我らもお前達と同じだな!」
嬉しそうに笑っている…よく見れば王宮は獣人の国の国旗とウエスト国の国旗がクロスして飾られていた…
それは婚約が決まったかの様な装いだった…
遅かったのか…
アルフノーヴァは急いでレオンハルト様の元に案内してもらった!
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