ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

文字の大きさ
444 / 675
13章

564.記憶

しおりを挟む
そのあとも町の色んな場所をオリビアに案内する。

コジローさんのお家やギルマスのお家、洋服屋さんや家具屋さん…

「まぁこんな所かな…」

町中をまわりもう案内する所もないかなと一旦家に戻って来る。

「他に行ってみたいところはあるかな?」

ミヅキはオリビアに聞くと

「ミヅキが生まれたところに行ってみたい」

オリビアの言葉にミヅキは固まる。

「あー…私の生まれたところか…私この町で生まれてないんだよね…ていうか生まれた時の記憶がないんだ」

「記憶が?」

オリビアが聞くと

「うん、私気がついたら森にいて、そこでシルバに会ってこの町まで連れてきてもらったの。その後にベイカーさんやセバスさん達にお世話になってるの」

「ミヅキ…」

オリビアがじっとミヅキの顔を見つめると…

「ミヅキのその髪や瞳の色から北の国の生まれかと思ったけど違うのかしら…記憶がないなら一度お父様に見てもらったらよかった…」

オリビアが一人つぶやくと

「北?オリビアのお父様ってアンドロメダ王だよね?記憶見れるの?」

「はい!お父様は頭に手を置くと相手の過去など見る事が出来るんですよ」

オリビアが自慢げに言うと…

「頭に…あれ?私この前それやってもらったのかもしれない」

「えっ?お父様何か言ってましたか?」

「ううん…確か楽しそうで良かったな…みたいな感じだったから…普通に頭を撫でてくれただけだったのかも」

「そうですか…お父様が何も言わないなら見なかったのかも知れませんね…ミヅキは過去が知りたいですか?」

「えっ?過去…」

それって…私の過去なのかな?それとも私の意識が戻る前の【ミヅキ】の過去なのかな?

ミヅキはうーん…と深く考えるが答えは出ない…

「今度またエルフの国に行ったら聞いてみましょうか?」

オリビアが何気なく言うと

「そうだね…機会があったらね…」

ミヅキは聞きたいような、聞きたくないような複雑な思いで頷いた。



オリビアの新居も決まった事で、少し心配しながらもアルフノーヴァさんは仕事もあり王都へと戻る事となった。

「本当にここに一人で大丈夫ですか?エルフの国との交流なら王都でも出来るんだよ、ねぇセバス?」

アルフノーヴァがセバスさんに聞くと…

「ええ、師匠が全てエルフ達の教育を王都でしてくださるなら問題ないですよ」

セバスさんが笑いかけると

「うん、オリビアここで頑張るんだよ。分からないことはセバスが教えてくれるからね」

アルフノーヴァさんはにっこり笑ってオリビアの頭を優しく撫でる。

「まぁいきなり王都にそんなにエルフ達が増えたら良くない輩も集まりそうですからね、この町ぐらいで先に慣らす方がやはりいいでしょう」

セバスさんが笑いかけると

「私だけでなくてこの町の人達ならちょっとしたトラブル程度なら対応できますから、困った時は何時でも言って下さって大丈夫ですよ」

「トラブル?対応?」

オリビアが首を捻ると

「まぁ…ほらこの子がいますから…」

ミヅキの頭をポンと触ると

「あぁ…」

オリビアが納得するように頷く。

「ミヅキの近くにいれば色んなトラブルが起きますからね。皆、大なり小なり経験してますからちょっとやそっとでは驚きませんよ」

「まぁそうだな…でもそれでもその上を行くのがミヅキなんだけどなぁ」

ベイカーさんが苦笑している。

「上なんて行かないよー!いつもいい子に大人しくしてるつもりなんだけどなぁ…」

ミヅキは納得いかないと頬を膨らませる。

「あれで大人しく?」

「ミヅキの冗談は面白いな」

デボットさんは信じられないとミヅキを凝視して、コジローさんは冗談だと穏やかに笑っている。

「でもアルフノーヴァさんどうやって帰るんですか?」

ミヅキが聞くと

「馬を借りましたのでそれで」

「それだと結構時間かかりませんか?プルシアと一緒に送りましょうか?」

「いいのですか?」

アルフノーヴァが驚いてミヅキを見ると

「私なら大丈夫ですよ!ねぇプルシア大丈夫?」

【ああ、問題ないぞ。王都ぐらいすぐだからな】

プルシアが頷くと

「ミヅキさんをお借りしていいですか?ベイカーさん?」

アルフノーヴァがベイカーに確認すると

「ミヅキがいいなら問題ないよ、まぁ俺も行くけど」

「セバスもいいかい?」

「ええ、ミヅキさん助かります。師匠をよろしくお願いしますね」

セバスさんからお願いされてミヅキはしっかりと頷いた。

「じゃあ行くのは私達とベイカーさんと…アランさんはどうする?」

ミヅキがアランに問いかけると

「王都か…俺はいいや」

アランは大丈夫だと手を振ると…

「あっ、じゃあ俺も行っていいかな、兄さんにちゃんと挨拶しないでこっちに来たから」

コジローさんも一緒に帰りたいと言うのでミヅキ達とベイカーさん、コジローさん、アルフノーヴァさんで王都へと向かう事になった。


「じゃあエヴァさん、オリビアの事よろしくお願いしますね」

ここに残ってくれることになったエヴァさんにオリビアの事を頼むと

「まぁすぐに帰ってくるけどね!じゃあ行ってきます!」

ミヅキ達はプルシアに乗り込むと見送りに来てくれたみんなに手を振ると

「なんか…そのセリフ言わない方が良くないか?」

ベイカーさんが心配そうに声をかけてくる。

「え?だってアルフノーヴァさん送ったらすぐに帰るでしょ?ムサシさんとかみんなに少し会っていくかもしれないけど…」

「まぁ…それですめばいいけどな」

どうもベイカーは王都の方を見ると嫌な予感がした…

「ミヅキー!待ってるから早く帰ってきてね!」

オリビアが手を振ってくるので

「うん!ばいばーい!」

「ベイカーさん!コジローさん!ミヅキをよろしく!ミヅキ、マルコさんによろしく言っといてくれよ!」

デボットさん達が声をかけると

「はーい!」

「ミヅキ!ベイカー!お土産は肉でいいからな!」

アランが大声で叫ぶと

ボカっ!

セバスさんが隣で頭を叩いている。

「お土産はいりませんから無事に帰ってきて下さいね」

「ふふふ、はーい!アランさんもしあったらね~だからいい子に待っててねー」

「いい子にするのはお前だろ、まぁ気をつけて行けよ!」

アランはミヅキの言葉に苦笑するとサッと手を上げる。

【じゃあプルシアお願いします!】

ミヅキはプルシアを撫でるとプルシアが空へと飛び立った!


しおりを挟む
感想 6,829

あなたにおすすめの小説

転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!

饕餮
ファンタジー
  書籍化決定!   2024/08/中旬ごろの出荷となります!   Web版と書籍版では一部の設定を追加しました! 今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。 救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。 一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。 そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。 だが。 「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」 森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。 ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。 ★主人公は口が悪いです。 ★不定期更新です。 ★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!

りーさん
ファンタジー
 ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。 でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。 こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね! のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!

コミカライズ決定!【完結】魔王様、溺愛しすぎです!

綾雅(りょうが)今年は7冊!
ファンタジー
コミカライズ決定です! 詳細は許可が出てから改めて発表しますので、しばらくお待ちください(*´꒳`*) 「パパと結婚する!」  8万年近い長きにわたり、最強の名を冠する魔王。勇者を退け続ける彼の居城である『魔王城』の城門に、人族と思われる赤子が捨てられた。その子を拾った魔王は自ら育てると言い出し!? しかも溺愛しすぎて、周囲が大混乱!  拾われた子は幼女となり、やがて育て親を喜ばせる最強の一言を放った。魔王は素直にその言葉を受け止め、嫁にすると宣言する。  シリアスなようでコメディな軽いドタバタ喜劇(?)です。 【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう 【表紙イラスト】しょうが様(https://www.pixiv.net/users/291264) 挿絵★あり 【完結】2021/12/02 ※2025/12/25,コミカライズ決定! ※2022/08/16 第3回HJ小説大賞前期「小説家になろう」部門 一次審査通過 ※2021/12/16 第1回 一二三書房WEB小説大賞、一次審査通過 ※2021/12/03 「小説家になろう」ハイファンタジー日間94位 ※2021/08/16、「HJ小説大賞2021前期『小説家になろう』部門」一次選考通過作品 ※2020年8月「エブリスタ」ファンタジーカテゴリー1位(8/20〜24) ※2019年11月「ツギクル」第4回ツギクル大賞、最終選考作品 ※2019年10月「ノベルアップ+」第1回小説大賞、一次選考通過作品 ※2019年9月「マグネット」ヤンデレ特集掲載作品

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな

七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」 「そうそう」  茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。  無理だと思うけど。

【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件

三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。 ※アルファポリスのみの公開です。

転生幼女は幸せを得る。

泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!? 今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

転生幼女はお願いしたい~100万年に1人と言われた力で自由気ままな異世界ライフ~

土偶の友
ファンタジー
 サクヤは目が覚めると森の中にいた。  しかも隣にはもふもふで真っ白な小さい虎。  虎……? と思ってなでていると、懐かれて一緒に行動をすることに。  歩いていると、新しいもふもふのフェンリルが現れ、フェンリルも助けることになった。  それからは困っている人を助けたり、もふもふしたりのんびりと生きる。 9/28~10/6 までHOTランキング1位! 5/22に2巻が発売します! それに伴い、24章まで取り下げになるので、よろしく願いします。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。